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主に映画の感想文を書いています

2020年の作品

映画「プロミシング・ヤング・ウーマン(2020)」ネタバレ控えめ感想|食らってしまってしばらく言葉が出てこない。

これまず、変な邦題をつけずにそのまま公開してくれたのが嬉しい! 配給会社様、ありがとうございます。 さてこの作品、そのポップなキービジュアルから『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』みたいな映画を想像する方も多いことでしょう。マーゴット・ロビー…

至高の音楽映画「アメリカン・ユートピア(2020)」感想|めちゃくちゃ良かったとしか言えない

…というのもわたし、これまでトーキング・ヘッズもデイヴィッド・バーンも全く聴いたことがなかった上に、スパイク・リー作品と言われると一瞬身構えてしまうような感じだったので。では何を特筆すべきかといえば、繰り返しになりますが「めちゃくちゃ良かっ…

台湾映画「1秒先の彼女(2020)」感想|ただのラブコメでは全くない、超映画的バスロマンス・ファンタジー

現在公開中の台湾映画『1秒先の彼女』を観ました。とてもおもしろい映画だったので気になっている方はぜひこの記事なぞ読まずに観に行っていただければと思います。何をするにもワンテンポ早い彼女とワンテンポ遅い彼のラブコメ、といった感じで宣伝されてい…

サンクスシアターにて片渕須直監督のドキュメンタリーと大九​明子監督の短編を観た

「ミニシアター・エイド基金」のリターンとして先月末まで特設配信サイト「Thanks Theater」内で観ることができた2作品「Starting Position」「ただいま、ジャクリーン」を駆け足で観ました。

映画「ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記(2020)」感想|少女の純粋な目線で知る、沖縄の「悲しみ」。

ドキュメンタリー映画『ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記』を観ました。 北国・能登半島から沖縄へ15歳にして単身移住してきた好奇心旺盛な少女、坂本菜の花さん(さかもと・なのはな/本名)。老若男女入り混じるフリースクールでの勉強や交流、学生記者として…

映画「ラプソディ オブ colors(2020)」感想|極度のカオスに不思議と癒される実録人間狂詩曲

ドキュメンタリー映画『ラプソディ オブ colors』を観ました。蒲田のコミュニティスペースcolorsに所狭しと集う、そのあまりにも「なんでもあり」な人々の生き様を描きます。いろんな場所がある、いろんな人がいる、いろんな人生がある。生きることに対して…

映画「へんしんっ!(2020)」感想|身構えるものじゃなくて単純に面白いドキュメンタリー!

「しょうがい者の表現活動の可能性」をテーマとしたドキュメンタリー映画『へんしんっ!』を観てきました。 自身も電動車椅子を使って生活する石田智哉監督が大学の卒業課題として制作した作品で、自主映画のコンペティションである「第42回ぴあフィルムフェ…

映画「ファーザー(2020)」感想|認知症を擬似体験する映画

公開中の映画『ファーザー』を観てきました。主演のアンソニー・ホプキンスは本作で第93回アカデミー賞の主演男優賞を獲っています。 こちら、そんなに多くを語るような映画ではないのですが、ざっくり言えば「認知症」を扱った作品です。認知症の兆候が出て…

「トキワ荘の青春('96)」「電車を止めるな!('20)〈音声ガイド付〉」書きそびれ感想

ずるずると書きそびれてしまった感想を2本ぶん。どちらも田端のユニバーサルシアター「シネマ・チュプキ・タバタ」にて直近で取り上げていた作品ですが、上映期間中に書けなくてすみません! 「トキワ荘の青春(1996)」デジタルリマスター版 トキワ荘の青春…

映画「クワイエット・プレイス 破られた沈黙(2020)」感想|前作を復習しておいたほうがいい

『クワイエット・プレイス パート2』もとい『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』を劇場鑑賞してきました。絶対『パート2』のほうがかっこいいと思うんですけどね。『バック・トゥ・ザ・フューチャー 悪夢の摩天楼』とか嫌じゃん。 さておき、2018年に公…

2度目の「ミセス・ノイズィ」ほか、シネマチュプキ鑑賞メモ('21/06/06)

雑記的あれこれ。今日は午前中に「ハングル能力検定試験」通称「ハン検」の5級を受けてきました。自己採点では合格ラインだと思うのだけど……はっきりしてからネタにします(しかしはっきりするのは一ヶ月後なのである)。 試験会場は専修大学の神田キャンパ…

映画「ミセス・ノイズィ(2020)」感想|視点って、だいじ。

やらなきゃいけないこととやりたいことが火花を散らしている今日この頃、とりあえず今この瞬間なにも生み出していないのでせめて映画の感想を書いておくことにします。 今回鑑賞したのは『ミセス・ノイズィ』。劇場で見逃していたという以前に何だか聞き覚え…

ショートムービー「もぎりさん」ほか、シネマチュプキ鑑賞メモ('21/05/24)

昨日は平日休みだったので、田端のユニバーサルシアター「シネマ・チュプキ・タバタ」で3本観てきました。もちろんすべて音声ガイド&日本語字幕付き。晴眼者であっても音声ガイド付きで映画を観るのは楽しいのです。 現在チュプキでは大九明子監督の『勝手…

ドキュメンタリー「トランスジェンダーとハリウッド:過去、現在、そして」をNetflixで観た

Netflixで『トランスジェンダーとハリウッド:過去、現在、そして』というドキュメンタリーを観ました。 愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション」にてライムスター宇多丸さんが紹介しており知った本作。番組内での初出はこちらから聴けます(5:20…

映画「佐々木、イン、マイマイン(2020)」感想|とある佐々木の思い出話(エモーション)

配信も解禁されたばかりの映画『佐々木、イン、マイマイン』を観ました。このポスター、どえらくかっこいいですね。本編のオープニングでもバーンと画面全体を覆う白い題字につい見惚れてしまいました。タイポグラフィとして完璧だと思う。でもちなみにこの…

短編映画「愛してるって言っておくね」「隔たる世界の2人」感想|第93回アカデミー賞短編アニメ賞・短編映画賞受賞作

第93回アカデミー賞にて「短編アニメ映画賞」「短編実写映画賞」に輝いた短編2作『愛してるって言っておくね』と『隔たる世界の2人』をNetflixで観ました。最近ちょっと映画観る時間がないのよね、と思っていたところにちょうどいいのが来てくれました。 約1…

映画「電車を止めるな!(2020)」感想|千葉の鉄道会社が起死回生をかけて自主製作した珍作

千葉の鉄道会社「銚子電気鉄道」が自主製作した映画『電車を止めるな! 〜のろいの6.4km〜』を観ました。経営難による鉄道存続の危機を脱するべくクラウドファンディングで500万集めて作った映画、ということなんですがちょっと既視感が強すぎて困ります。 …

映画「花のあとさき ムツばあさんの歩いた道(2020)」感想と余談|秩父の消えゆく集落を18年間取材したドキュメンタリー

ドキュメンタリー映画『花のあとさき ムツばあさんの歩いた道』を観ました。 埼玉県秩父の消えゆく集落を2001年から18年間(!)にわたり取材したNHKドキュメンタリー番組7本の再編集版で、このシリーズの存在は今回初めて知ったのですが、じゃあなぜ観たの…

映画「アンモナイトの目覚め(2020)」感想|同性愛というだけで類似作品になってしまうのだろうか、と自問自答ぶつぶつ。

うつ病を患った上流階級の女性と古生物学者の女性が心を通わせていく物語で、主演はケイト・ウィンスレットとシアーシャ・ローナン。1800年代前半を生きた実在の古生物学者メアリー・アニングをケイト・ウィンスレットが演じています。非常に重要な発見をし…

映画「私をくいとめて(2020)」感想|プロのおひとりさまには共感の嵐。そしてコロナ禍映画でもあった!

『勝手にふるえてろ』も最高だった大九明子監督の新作で、のん(能年玲奈)さんが主演です。ざっくりの物語は、30代おひとりさまのヒロイン「みつ子」が脳内相談役「A」とあれこれ自問自答しながら人生していくというもの。『勝手にふるえてろ』同様、独り言…

映画「ミナリ(2020)」感想|表面的に観ても味わい深いが、町山さんの解説を聴くと数段深まる。

現在公開中の映画『ミナリ』を観ました。主演のスティーヴン・ユァンはじめほとんどのキャストが韓国系ですが舞台はアメリカで、お馴染みA24とPLAN B製作のアメリカ映画ということになっています。 ポスターなどに書かれている最低限のあらすじは「農業の成…

映画「DAU. ナターシャ(2020)」感想|エンタメ作品としては疑問あり。メイキングには興味あり。

これは無責任におすすめできません。今週末から劇場公開されているロシア映画『DAU. ナターシャ』を観ました。 「ムービーウォッチメン(fromアトロク)」の課題映画に選ばれたこともあって観ようと思っている方そこそこいらっしゃると思うのですが、だいぶ…

映画「ソウルフル・ワールド(2020)」感想|大人のためのヒーリング映画

ようやくDisney+に加入したので、自己肯定感を上げてくれると評判のピクサーアニメ『ソウルフル・ワールド』を観た。いやはやこれは、完全に大人のためのヒーリング映画ですわね。プラネタリウムで上映してくれたら最高。 主人公はプロミュージシャンを夢見…

音声ガイド付きで映画「音響ハウス」「ようこそ映画音響の世界へ」 を鑑賞 〜バリアフリー映画館シネマ・チュプキさんの取り組みについて〜

JR田端駅近くのバリアフリー映画館シネマ・チュプキ・タバタさんにて、『音響ハウス』と『ようこそ映画音響の世界へ』のドキュメンタリー映画2本を音声ガイド付きで観てきました。 先日『愛がなんだ』を観た際に映画のバリアフリー化に興味を持ち、シネマ・…

映画「ザ・コール(2020)」感想|電話一本で未来は変わる。タイムパラドックス系スリラーの新たな名作!

Netflixで独占配信されている韓国映画『ザ・コール』を観ました。「20年前と電話が繋がっちゃった」というところから始まるタイムパラドックス系スリラーで、ちょっと感動しちゃうくらい面白かったです。超おすすめです。 主演はパク・シネさんとチョン・ジ…

映画「サウンド・オブ・メタル 〜聞こえるということ〜(2020)」感想|ミュージシャンが難聴になるという、恐ろしく身に迫る話〈ドラマー視点レビュー付〉

Amazon Studios製作、PrimeVideoで配信中の映画『サウンド・オブ・メタル 〜聞こえるということ〜』を観ました。難聴になってしまったミュージシャンが「聞こえないということ」と向き合う過程を描いた作品です。 本作を知ったきっかけは例によって『アトロ…

映画「ザ・ハント(2020)」感想|社会派と見せかけた、めちゃめちゃ楽しい人間狩り映画

いきなり罵倒してすみません。去年観そびれた『ザ・ハント』を立川シネマシティさんが上映してくれていたので観てきました。 やれトランプが批判してきて公開延期になっただとか、とにかくなんか過激な社会風刺映画なのだろうというイメージがあった本作。ア…

映画「KCIA 南山の部長たち(2020)」感想|朴正煕大統領暗殺事件を題材にしたハードボイルド・ブロマンスなフィクション作品

今週末から公開になった韓国映画『KCIA 南山の部長たち』を観てきました。韓国では昨年の興行収入第一位を記録している映画だということですが扱っている題材は重く、1979年の朴正煕(パク・チョンヒ)大統領暗殺事件についての作品です。 自ら築いた独裁的…

映画「Swallow/スワロウ(2020)」感想|「アトロク」の猛プッシュで鑑賞。異食症と人生の物語。

1/1から劇場公開されている映画『Swallow/スワロウ』。わたしの推しラジオ番組「アフター6ジャンクション」でこの作品が2週連続で特集されるという異例の事態が起きまして、気になってしょうがないよ!と観てきました。 「アトロク」こと「アフター6ジャン…

映画「スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち(2020)」感想|その歴史から失禁ドライブ体験まで。映画ファン必見のドキュメンタリー

「車に撥ねられる練習は、実際に撥ねられるしかない」「火だるまは得意」──予告編で見たパワーワードの数々に、これは絶対観なきゃと思っていたドキュメンタリー映画『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』を観てきました。 映画やドラマ…