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主に映画の感想文を書いています

2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

まっぷるさんで新海誠作品7本の紹介記事を書きました

「まっぷるトラベルガイド」さんにて、新海誠監督の劇場用作品全7本について記事を書かせていただきました。それぞれ簡単な作品紹介と聖地ガイドになっています。新海誠監督につきまして良く言えば「フラットな視線を持つ」、悪く言えば「熱心なファンじゃな…

韓国ドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」1〜4話までの感想|自閉スペクトラム症の弁護士、の話。これはすごい。

ざっくり言うと「自閉スペクトラム症の弁護士」の話です。まず冒頭、主人公ヨンウが「初めて発した言葉が“刑法”」っていうつかみからして最高で。時は経ち、首席でロースクールを卒業したヨンウは「韓国初・自閉スペクトラム症の弁護士」となり、一流弁護士…

映画「ドアロック(2018)」感想|単身マンション戸締まり系スリラー、怖いです。

韓国映画です。ジャンル的にはサスペンススリラーのちサイコスリラー。「家の中に誰かいるんじゃないか」っていう身近な恐怖感覚をより発展させた作品なのですが、これがまあ、怖いです。一人暮らしの人は鑑賞注意です。「ドアロック」とは文字通りドアの鍵…

映画感想「ハンナ・アーレント」「キャスティング・ディレクター」|チュプキ7月後半鑑賞メモ

時間がないぜシリーズその2、こちらは2022年7月後半のシネマ・チュプキ鑑賞メモ。『ハンナ・アーレント(2012)』と『キャスティング・ディレクター ハリウッドの顔を変えた女性(2012)』を観ました。1本目『ハンナ・アーレント』。先月から続いていた「あ…

映画「ソー:ラブ&サンダー(2022)」雑な感想|斧の嫉妬とヤギがツボすぎてだめ

映画を観る暇も感想を書く暇もまるでない今日この頃、とても気持ち悪い感じです! とりあえず書こう、書くだけ書いておこうまずは『ソー:ラブ&サンダー』。『モガディシュ 脱出までの14日間(2021)』の後にじつはハシゴしてまして、命が軽ェ!と思った記…

映画「モガディシュ 脱出までの14日間(2021)」感想|到底追いつけない韓国映画の志とクオリティが悔しい

リュ・スンワン監督作品『モガディシュ 脱出までの14日間』を観てきました。凄かったです。息呑みっぱなしでした。結論から言うと、韓国はこういう映画に莫大なお金をかけることができ、とてつもないクオリティの作品を仕上げることができ、そしてそれを大ヒ…

映画「わたしは最悪。(2021)」感想|これはロマコメではない

一週間ほど前ですが、ヨアキム・トリアー監督の映画『わたしは最悪。』を観てきました。第94回アカデミー賞では濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー(2021)』と並んで国際長編映画賞にノミネート(最近観たなかだと『FLEE フリー』も)していた作品です。…

映画感想「山歌」「チロンヌㇷ゚カムイ イオマンテ」「アイヌモシㇼ」|涼みがてらのチュプキ7月前半鑑賞メモ

だるい。ねむい。クーラーでよく冷えた布団と枕の間に腕を突っ込みながらうだうだしていた日曜日。こんなことではいけないと思い直し、用もなくチュプキへ。結局3本観て帰ってきました。ざっくりと、超ざっくりとメモ書き。1本目は笹谷遼平監督の『山歌(202…

2022年6月に観た映画を振り返る〈感想記事の一覧〉

今月は結構新作を観ているのと、劇場鑑賞も何気に15本と多めです。本当にもう新作の絶えない日々と言いますか、観るもの観るもの一定水準以上に良くて、だけど端からどんどん忘れていって、もっと一作にじっくり向き合いたい気もしてしまいますが仕方ないの…

岩波ホール最後の上映作品「歩いて見た世界 ブルース・チャトウィンの足跡(2019)」を観た

2022年7月29日をもって閉館となる神保町の老舗ミニシアター「岩波ホール」に行ってきました。じつは今まで行ったことがなく(神保町へ行くときはいつも岩波ホール直結のA6出口から出ていたので完全に素通りし続けていたことになります)最初が最後になってし…