353log

主に映画の感想文を書いています

2000年代の作品

大林宣彦監督作品「その日のまえに(2008)」雑感

配信されている大林作品を全て観る(ことに最終的になった)マラソン、ついにゴールです。なぜかHuluでしか配信されていない『その日のまえに』が最後の一本。珍しくウェットな内容と相まって、なかなか感動的なフィニッシュとなりました。ではでは、しゅっ…

「ウォッチメン」原作コミック('86)、映画版('09)、HBOドラマ版('19)を一気に摂取した記録

本稿は『ウォッチメン』と名のついた各種作品を初めて摂取する方向け、より細かく言えばドラマ版を観たいんだけど予習は必要? と悩んでいる方向けのガイド記事、のようなものを目指しています。書いているのは、まさに一週間前くらいまでその状態だった人で…

大林宣彦監督作品「転校生-さよなら あなた-(2007)」雑感

ついにオリジナル未見のままリメイクを観てしまいました。まだまだ続くよ大林作品履修期間。今回は2007年公開『転校生-さよなら あなた-』の雑感です。蓮佛美沙子さんの映画初主演作! あらすじ 幼少期を過ごした長野へ尾道から越してきた斉藤一夫(森田直幸…

ポン・ジュノ監督の主要な8作品(長編+短編)を簡単に紹介

『パラサイト 半地下の家族』の大ヒットにより誰もが知るところとなったポン・ジュノ監督。この記事では、ポン・ジュノ監督の主要な8作品を公開順に軽く紹介していきます。 ほえる犬は噛まない(2000) ほえる犬は噛まない [DVD]発売日: 2014/06/27メディア:…

ポン・ジュノ監督作品「母なる証明(2009)」雑感

途中になっていたポン・ジュノ履修を再開しようということで、前回のオムニバス『TOKYO!(2008)』に引き続いてこちらは有名タイトルの『母なる証明』を観ました。息子があらぬ殺人容疑をかけられてしまった母親の物語。 『パラサイト 半地下の家族(2019)…

ポン・ジュノほか参加のオムニバス映画「TOKYO!(2008)」雑感

ミシェル・ゴンドリー、レオス・カラックス、ポン・ジュノの3名が東京をテーマに制作したオムニバス映画『TOKYO!』を観ました。ポン・ジュノ作品で助監督をつとめた片山慎三監督の『岬の兄妹(2018)』を先日観て、途中で止まっていたポン・ジュノ作品履修を…

大林宣彦監督作品「理由(2004)」雑感

宮部みゆきの同名小説を原作とした大林宣彦監督の映画『理由』を観ました。主役はおらず、じつに100名以上ものキャストが絡み合って展開する群像劇ミステリー。160分の長尺に複雑な物語でとっつきづらい作品ながら、好きでした。 あまり「そ、そうだったのか…

映画「プラネット・テラー in グラインドハウス(2007)」雑感

ロバート・ロドリゲスとクエンティン・タランティーノによるオムニバス作品『グラインドハウス』のロドリゲスside『プラネット・テラー in グラインドハウス』を観ました。きっかけはもちろん『フロム・ダスク・ティル・ドーン(1996)』で熱が上がったから…

映画「ウィッカーマン(2006)」雑感

アリ・アスター監督の『ミッドサマー(2019)』を語るときによく出てくる映画『ウィッカーマン』。本来は1973年の作品を指すようなんですが、2006年のリメイク版しか観れなかったのでとりあえずそれを。 あらすじ 警官エドワード(ニコラス・ケイジ)のもと…

ポン・ジュノ監督作品「グエムル-漢江の怪物-(2006)」雑感

『パラサイト 半地下の家族(2019)』のポン・ジュノ監督が2006年に公開した作品『グエムル-漢江の怪物-(原題:괴물/The Host)』を鑑賞しました。主演は『殺人の追憶(2003)』『パラサイト』のソン・ガンホ、『ほえる犬は噛まない(2000)』に引き続きの…

ポン・ジュノ監督デビュー作「ほえる犬は噛まない(2000)」雑感

あらためて『パラサイト 半地下の家族(2019)』とポン・ジュノ監督、アカデミー賞席巻おめでとうございます。というわけで、20年前に公開されたポン・ジュノ監督の劇場映画デビュー作『ほえる犬は噛まない』を鑑賞しました。 あらすじ 大学教員のユンジュは…

「チャーリーズ・エンジェル(2000)」「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル(2003)」雑感

なんか今度リメイクだか続編だかが公開されるみたいだけど観たことないな〜ってことで一気見しました。キャメロン・ディアス、ルーシー・リュー、ドリュー・バリモアほか出演。同名テレビシリーズの映画化が本シリーズで、今週末公開の2019年版は一応続編と…

「花とアリス(2004)」雑感

岩井俊二週間、古い順に有名タイトルを観てきてそろそろ一段落かなというところになりますが、『花とアリス』観ました。出演は蒼井優と鈴木杏、ほか多数。 あらすじ 高校一年生の花(鈴木杏)は、憧れの宮本先輩(郭智博)を追いかけて同じ部活に入った。中…

「リリイ・シュシュのすべて(2001)」雑感

岩井俊二週間、2001年公開の『リリイ・シュシュのすべて』を観ました。出演は市原隼人、忍成修吾、蒼井優、伊藤歩など。蒼井優の映画デビュー作です。さりげなく高橋一生とかも出てました(すごい可愛い)。 簡単にあらすじを書けるような映画ではないのでそ…

ポン・ジュノ監督作品「殺人の追憶(2003)」雑感

最新作『パラサイト 半地下の家族』が公開中、ポン・ジュノ監督の出世作とされる『殺人の追憶』を観ました。 概要 1986年から1991年にかけて韓国の農村地帯で発生した連続猟奇殺人事件(華城連続殺人事件)をベースとした作品。手がかりを掴みつつも真犯人に…

「ゾンビランド:ダブルタップ(2019)」と前作の雑感

予告を観るまで『ゾンビランド』シリーズのことを知らなかったのですが、『女王陛下のお気に入り(2018)』以来【エマ・ストーン×銃器】を愛するようになってしまったのでこれは必見だろうと。…と思いつつうっかり観そびれそうだったところ、滑り込みで行っ…

「DISTANCE(2001)」雑感

順番に是枝裕和監督作品を観ていく企画、今回は3作目「DISTANCE」。監督の著書「映画を撮りながら考えたこと」に書かれたエピソードも参照しています。 映画を撮りながら考えたこと作者:是枝裕和出版社/メーカー: ミシマ社発売日: 2016/06/08メディア: 単行…

「ビフォア・サンセット(2004)」雑感

「ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995)」の、9年ぶりに作られた続編です。前作の9年後というリアルタイムな設定になっています。主演は変わらずイーサン・ホーク&ジュリー・デルピー。 あんな甘酸っぱいロマンスの続編、野暮になってしまわないの…

伊仏日、最近観た映画まとめて雑感(2019.10)

溜まってきたので一気に書きます。「続・荒野の用心棒(1966/イタリア)」「トリコロール/青の愛(1993/フランス)」「空気人形(2009/日本)」の3本です。ひどい詰め合わせ(笑)

「人生万歳!(2009)」雑感

ウディ・アレン監督の40本目となる作品「人生万歳!」。これ、めちゃくちゃ好きなウディ・アレンでした。 いかにもウディ・アレン的な主人公(物理学者・人間嫌い)のもとに、到底ウディ・アレンの世界にはそぐわないような天真爛漫の家出娘が転がり込んでく…

タランティーノを観よう④「キル・ビル Vol.1/Vol.2」

かろうじて「パルプ・フィクション」だけは観てるけどあとは「キル・ビル」すら未見だよ、というわたしによるわたしのための「ワンハリ」きっかけなタランティーノ履修コーナー、ようやっと「キル・ビル」へ到達しました。 なぜか全く配信されておらず、かつ…

タランティーノを観よう②「デス・プルーフ in グラインドハウス」“ワンハリ”との共通点について

二本立てで書いていくつもりだったタランティーノ鑑賞記、またどえらく面白いやつに出会ってしまったため単品で書きます。こりゃわたし、タランティーノ合うな…。 デス・プルーフ in グラインドハウス(2007) デス・プルーフ in グラインドハウス (字幕版)…

タランティーノを観よう①「レザボア・ドッグス」「イングロリアス・バスターズ」

ご紹介、ではないです。初見です。 「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」の記事から言っているとおり、「パルプ・フィクション」しか観たことないよ状態で「ワンハリ」に臨んだわたくしでございます。この機会にクエンティン・タランティーノ監…

「ワイルド・スピード MEGA MAX/EURO MISSION/X3 TOKYO DRIFT」雑感

「スーパーコンボ」から入った超ビギナーによるワイスピマラソン、順調に見進めております。っていうかハマっております。3作目までの雑感はこちら。 なお公開順の3作目に当たる「X3 TOKYO DRIFT」は時系列順に移動させてます。 ワイルド・スピード MEGA MAX…

「クローバーフィールド/HAKAISHA(2008)」雑感

0時までには寝るというマイルールがございまして、あと90分くらい余ってるぞとなった時に選んだ一本。流行った印象がありますが初見です。 概要 ニューヨークで発生した未曾有の災害。国防総省保管の「一般人が撮影した災害発生時のビデオ」を85分間見せられ…

「ワイルド・スピード/X2/MAX(2001〜2009)」雑感

先日初めての「ワイルド・スピード」シリーズとして「スーパーコンボ」を観まして、「単品で楽しめすぎちゃって、シリーズ遡る気が全く出てこない想定外の事態」なんて言いつつもお盆で時間があったので結局第1作目から観ているところです。 なおどれくらい…

マッチポイント(2005)

ウディ・アレン週間です。手始めに「ミッドナイト・イン・パリ」とこれのどっちかを観ようと思ってたんですが、これ後回しにしてよかったなと(笑) けっこう真逆なテイストの作品でございました。 このブログ、旧作では予告なくネタバレするスタイルを取って…

籠の中の乙女(2009)

「女王陛下のお気に入り(2018)」のヨルゴス・ランティモス監督作品。先日鑑賞した過去作「ロブスター(2015)」があまりにも運命的なストライクっぷりだったので(感想記事)、ヨルゴス・ランティモスさん大好き……推せる……と這いつくばりながら他の作品も…

RENT/レント(2005)

先日の「ニューイヤー・ミュージカル・コンサート2019(感想記事)」きっかけで観ようと思った作品のひとつです。パブロフ曲はもういいってのに、「Seasons of Love」もまた涙なしには聴けなくなりそう…。 概要 同名のブロードウェイ・ミュージカル(1996年…

ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢(2008)

映画化もされた1975年初演の舞台作品「コーラスライン」。2006年のブロードウェイ再演に向けたオーディションの模様を、作品の誕生秘話とあわせてドキュメント映画に仕上げたもの。原題は「一歩ずつ」を意味する「EVERY LITTLE STEP」。なぜこんな邦題に…と…