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主に映画の感想文を書いています

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

大林宣彦監督作品「野のなななのか(2014)」熱烈雑感とキャラ語り

大林作品集中履修、ひとまずのゴールがだいぶ近付いてきました。今回は2014年公開の『野のなななのか』を鑑賞。『青春デンデケデケデケ(1992)』に次いで読みづらいタイトル「なななのか」とは、七×七日=四十九日のことだそうです。 この作品とても良くて…

大林宣彦監督作品「姉妹坂(1985)」雑感

大林作品集中履修、1985年公開の『姉妹坂』を観ました。ひとつ前に観たのが『この空の花 長岡花火物語(2012)』だったので次は公開順に『野のなななのか(2014)』のつもりが、170分?!そんなに時間ない! という就寝時間的事情により100分の本作を挟んだ…

大林宣彦監督作品「この空の花 長岡花火物語(2012)」雑感

そう遠からず公開日が再設定されるであろう『海辺の映画館 キネマの玉手箱』を万全の状態で受け止めるため、引き続き大林作品履修ノンストップでいきます。今回はついに2010年代の作品に突入! 『この空の花 長岡花火物語』鑑賞しました。これはやばい。 あ…

大林宣彦監督作品「女ざかり(1994)」雑感

大林作品履修期間、00年代に突入したところですがまたちょっと戻って、1994年公開の『女ざかり』を観ました。こちら、なんと(?)主演は吉永小百合さん! 吉永さんと大林監督の食べ合わせはどんな感じなのでしょうか。 あらすじ 新聞社に勤める弓子(吉永小…

大林宣彦監督作品「転校生-さよなら あなた-(2007)」雑感

ついにオリジナル未見のままリメイクを観てしまいました。まだまだ続くよ大林作品履修期間。今回は2007年公開『転校生-さよなら あなた-』の雑感です。蓮佛美沙子さんの映画初主演作! あらすじ 幼少期を過ごした長野へ尾道から越してきた斉藤一夫(森田直幸…

「ヘイル、シーザー!(2016)」雑感

コーエン兄弟監督の映画『ヘイル、シーザー!』を観ました。出演はジョシュ・ブローリン、ジョージ・クルーニー、スカーレット・ヨハンソン、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018)』のオールデン・エアエンライク、ほか。 あらすじ 1950年代…

「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男(2015)」雑感

『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』を観ました。冷戦下の「赤狩り」で弾圧されながらも、正体を隠して『ローマの休日(1953)』などを書いた脚本家ダルトン・トランボの物語です。 監督は『スキャンダル(2019)』が記憶に新しいジェイ・ローチ、主演…

Netflixドラマ「ハリウッド」の紹介

戦後間もないハリウッドを舞台にしたNetflixドラマ、その名もずばり『ハリウッド』シーズン1を鑑賞しました。約50分×7話で、あっという間に完走。おそらく単独シーズンの作品だと思いますので気軽にご覧いただけます。 ハリウッドの夢追い人たちを描いた物語…

映画「ブリッジ・オブ・スパイ(2015)」東西ベルリンにおける主人公らの動きを整理/ついでに「プロジェクト・ブルーブック」の話

トム・ハンクス主演、スティーヴン・スピルバーグ監督の『ブリッジ・オブ・スパイ』を観ました。東西冷戦下のアメリカとソ連の間で実際におこなわれた捕虜スパイの交換を描いたノンフィクション作品です。 最近は池上彰さんの著書「そうだったのか!」シリー…

大林宣彦監督作品「SADA〜戯作・阿部定の生涯(1998)」雑感

どうやらこれで10本目のようです。大林作品履修期間、今回は1998年公開の『SADA〜戯作・阿部定の生涯』を観ました。「阿部定事件」を題材にした物語で、黒木瞳が阿部定を演じています。ところで阿部サダヲって阿部定由来の芸名なんですね、知らなかった。 概…

映画「マザーレス・ブルックリン」と、NY都市計画にまつわる書籍いくつか

今年のはじめに鑑賞し、これは暫定年間ベストだ!なんて言っていた映画『マザーレス・ブルックリン』。念願の映像ソフトがリリースされましたので購入、再鑑賞しました。この記事ではそのあらためての感想と、本作をきっかけに何冊か読んだニューヨーク都市…

大林宣彦監督作品「青春デンデケデケデケ(1992)」雑感

大林監督作品履修期間、今回は1992年公開の『青春デンデケデケデケ』を鑑賞。デンデケ-デケデケとはベンチャーズ・サウンドでお馴染みの、あの奏法です。1960年代、バンド活動に高校三年間を費やした少年たちの物語。ギター抱えて、一緒にベンチャーズ練習し…

大林宣彦監督作品「廃市(1983)」雑感

すっかり大林作品に魅了されてしまった今日この頃、さらにその思いを強める一本と出会えました。1983年公開『廃市』。「はいし」と読みます。『転校生(1982)』で映画デビューを飾った小林聡美さんが引き続きの主演。一見とても地味そうな映画ですが、果た…

「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙(2011)」雑感

イギリス初の女性首相マーガレット・サッチャーの伝記映画『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』を観ました。主演はメリル・ストリープ、監督は同じくメリル・ストリープ主演の『マンマ・ミーア!(2008)』を代表作とするフィリダ・ロイドさん、なんです…

大林宣彦監督作品「異人たちとの夏(1988)」雑感

引き続き大林作品履修期間として、1988年公開『異人たちとの夏』を観ました。出演は風間杜夫、片岡鶴太郎、秋吉久美子、名取裕子ほか。これはお盆ごろに観るべき映画だったかもしれません。 あらすじ 売れっ子シナリオライターの主人公(風間杜夫)は景気付…

大林宣彦監督作品「天国にいちばん近い島(1984)」雑感

大林作品履修期間、主要配信サイトで観れるものを概ね年代順に観ています(気分によって前後あり)。今回は1984年の『天国にいちばん近い島』を鑑賞。『時をかける少女(1983)』と同じく原田知世と高柳良一の共演が見れます。 あらすじ 父を亡くしたばかり…

大林宣彦監督作品「ねらわれた学園(1981)」雑感

大林宣彦作品履修期間ということで、今回は1981年公開の『ねらわれた学園』を観ました。同年公開『セーラー服と機関銃』よりもちょっとだけ前の薬師丸ひろ子が主演です。 あらすじ 学年で成績トップの由香(薬師丸ひろ子)は、明るく騒がしい同級生たちに囲…

吃音症経験者から見た、映画「英国王のスピーチ」

映画『英国王のスピーチ』を観ました。まだ観てなかったの?と思われても仕方ないくらいの有名タイトルですが、観ていなかったというよりも「観る勇気が出なかった」映画です。そんなお話をします。 あらすじ 英国王ジョージ6世(コリン・ファース)には幼い…

ポン・ジュノ監督の主要な8作品(長編+短編)を簡単に紹介

『パラサイト 半地下の家族』の大ヒットにより誰もが知るところとなったポン・ジュノ監督。この記事では、ポン・ジュノ監督の主要な8作品を公開順に軽く紹介していきます。 ほえる犬は噛まない(2000) ほえる犬は噛まない [DVD]発売日: 2014/06/27メディア:…

2020年4月に観た映画を振り返る

4月の鑑賞映画を振り返ります。3月分はこちら。 新作 なし 旧作 コンテイジョン(2011) ウィッカーマン(2006) 叫びとささやき(1973) インテリア(1978) HOUSE/ハウス(1977) 時をかける少女(1983) フロム・ダスク・ティル・ドーン(1996) プラネ…

シートベルツの一員になった自慢をします

盛大に自慢させてください。353さん、シートベルツの一員になりました。 シートベルツとは、菅野よう子さん率いるスーパーバンド。東日本大震災復興支援ソング「花は咲く」や『天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典』への奉祝曲を作曲したことで一般的には知…