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主に映画の感想文を書いています

「カラオケ行こ!」「笑いのカイブツ」「みなに幸あれ」のはなし。

休みの日、15時間くらい寝ちゃって悲惨…。せめて溜まった感想を書くぞ〜。

▼二週間くらい前、グランドシネマサンシャイン池袋にて『カラオケ行こ!』。和山やまさんの原作コミックは読んでるんですが、だからこそ(大丈夫なんか〜?)と思っていた映画化でもあります。いや、杞憂でした。とてもよかったです。山下敦弘×野木亜紀子、さらに「音楽:世武裕子」というリッチな布陣は伊達じゃない。フィルム撮影っぽいルックも予想外に「映画的」で驚かされました。

ざっくりのお話は「合唱部の男子中学生がヤクザに歌のレッスンをすることになる巻き込まれ型コメディ」。原作の持つオフビート感はやや薄れるも、実写化により新たに生まれた魅力がいろいろと大きかったですね。綾野剛さんをはじめとする「実写版ヤクザ」の破壊力、原作よりだいぶ増強された学校パートの居心地の良さ、あとはまあ、実写化されたことによる「歳の差バディもの」としての……訴求力? 客席の空気感的に、特定の層に刺さってる印象は受けました。

一番印象的なシーンは、焼き鮭の皮、かなあ。あんな大写しで見ることないから、じわじわきちゃって。そのくだりで登場する合唱曲「心の瞳」も、かつて同じく中学時代に歌ったことのある身としては「中学生×愛」の違和感込みで「わかってる!」となりました。全てのピアノをご自身で弾いているという芳根京子さんのももちゃん先生も超Good。みんなで笑って、ちょっとホロッともできる、いい映画でした。

▼『彼方のうた』を観に行った翌朝、上田映劇トラゥム・ライゼにて『笑いのカイブツ』。「伝説のハガキ職人」的な方の私小説を原作としているそうですが、特に予備知識なく鑑賞。主演・岡山天音さんの「とにかくヤベえ奴」な怪演に加え、菅田将暉さんや仲野大賀さんなど演技力オバケたちの競演がたいへん見応えありました。

お話的には、自分がお笑いにはあまり興味がないのと、社会性を捨ててまで何かに没頭しているような人があんま好きではないので(好きな人もそんないないかもですけど)、終始引いた目線で見てしまった感はあります。とは言え、気合の入った、もう一度言いますが見応えのある作品ではございました。

▼これは数日前、ヒューマントラストシネマ渋谷にて『みなに幸あれ』。古川琴音さん主演のホラーです。すごい気にはなっていたんですけどなかなかタイミングが合わず、見そびれちゃうかなあと思っていたところに滑り込めてよかった! そして面白かった!

ざっくりの筋は、「田舎に帰ったらおじいちゃんおばあちゃんがなんか変…」っていう村ホラー。そのおじいちゃんおばあちゃんがめっちゃいいです。ほぼ全員がロケ地福岡の現地キャストの方たちだそうで、ちょっと大竹しのぶっぽいおばあちゃんも、ちょっと柄本明っぽいおじいちゃんも、多分そう。すっっごい無気味で、すっっごい最高。かといって素人っぽさもなく、素晴らしいキャスティングです。

もちろん、かわいい孫・古川琴音さんも絶品。それなりに王道のホラーだもんで(怖いな〜やだな〜)とは思いつつ、「主演・古川琴音」の安心感で観れるところは確実にありました。主演まで現地の人だったら本気で怖かったかも。あ、でも予告編ほど嫌〜〜な感じではないので、ホラー苦手な人でもそこそこいけそうな気がします。おすすめです。

ヒューマントラストシネマ渋谷にはもうひとつ大ネタがあるのですがそれはまた追って、いや、早く書きたいんだけども。