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主に映画の感想文を書いています

大河ドラマ「光る君へ」にハマっているはなし、とか。

こんにちは。ちょっとお気持ちダウナー気味、春のせいですね。映画は最近あんまり観たい新作がないかも。タイカ・ワイティティの『ネクスト・ゴール・ウィンズ』はいい映画だったけどさほど残らず。オスカー獲った『アメリカン・フィクション』、一応獲る前に観ました、面白かったです(おわり)。

昨日、池袋グラシネIMAXで観てきた『デューン 砂の惑星 パート2』は、すごかったけど、重低音気持ち良すぎて30分くらいは寝てた気がする。寝といてなんですが、前作ほど好きなSFではなかった感。てなふうにいまひとつ刺さる映画がない今日この頃。それこそ、コメンタリー付きで観てきた2回目の『夜明けのすべて』が初見時を凌駕する勢いですこぶる良かったです。なんていい映画なんだ。

そんななか、わたしの心を支えてくれている目下最大のヒット作はこちら。大河ドラマ『光る君へ』です!!!

いやあこれ、紫式部が主人公ということで題材的にはおもしろそうだからとりあえず初回を観たらもう抜けられなくて。いきなり第一話のネタバレ書きますけど、紫式部のお母さんが『ちゅらさん』の国仲涼子さんなんですね。で、「おっ、えりぃじゃん、実家の父も喜ぶねえ」なんて思って観てたら、お母さん背中から刺されて死ぬんですよ。第一話で。んで、吉高由里子さん演じる「まひろ」こと少女時代の紫式部は、その犯人を一生恨みながら生きていく、っていう第一話なんですよ。エグいの。

史実的にはここはかなりフィクションが強いらしくて賛否両論だったみたいなんですけど、まあ掴みとしては強烈で。釣られて第二話を観ますと、今度は柄本佑さん演じる貴族の三男坊とまひろさんのラブコメが始まるわけです。この三男坊ってのがのちの藤原道長で、じつはまひろの母殺しの犯人は彼のお兄さんであるということが判明しちゃう、また鬼展開なんですね。なんかね、ベタベタな韓国ドラマみたいなものを大河ドラマで見れてしまっているこの、「えっ、いいの?」って感じが堪らなくてですね。

ただもちろん、ずっとベタベタのコテコテやってるわけじゃなくて。この時代って武力による戦いがないのですよね。「合戦のない大河」ということで、バトルシーンに興味のない、いわゆる少年漫画に興味のないわたしとしてはそこも非常にポイントが高いのですけれども、その代わりに、和歌やら漢詩やらの送りあいとかが大変エモーショナルとなっちょりまして。ヒリヒリするわときめくわ、うわーもう、情緒!!!って毎週なっているわけです。

ちなみにわたし、この時代に興味があったわけでもないし、紫式部源氏物語も「ミリ知ら」で、清少納言だって「せいしょう-なごん」って読んでたクチですよ。でも今めちゃくちゃ興味の扉開いてるんですよね。副読本がありすぎてどれから読んだらいいものか。とりあえず「学習まんがシリーズ」から入っておりますが。うれしい悲鳴です。とにかくこの楽しみが今年一年続くのかと思うとありがたくてたまらんです。日曜が楽しみでならんのです。

まだ10話くらいで全然追いつけますので(掴みすごいんで、あ好きかも、って思ったら最新話まで一瞬だと思いますよ)、合戦のない文系大河、気になる方はこれ逃さず乗っかってほしいです。情緒不安定な最高の一年を過ごしましょう。吉高由里子さんも柄本佑さんも黒木華さんもファーストサマーウイカさんもそのほかみなさん最高です。失ってないのにロスになって『先生、私の隣に座っていただけませんか?』も観ました(正妻ルート)。面白かったです。ではまた!