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主に映画の感想文を書いています

「遊星からの物体X('82)」と前日譚「遊星からの物体X ファーストコンタクト('11)」

「ヘイトフル・エイト(2015)」でタランティーノ監督が大いに意識したという映画「遊星からの物体X」を観ました。 「遊星からの物体X」、その名前は聞いたことがあっても、正直あまり観たいと思えるタイトルではないというか。サイレント映画の名作かな?く…

「否定と肯定(2016)」雑感

2000年代にもなって「ホロコーストはあったのか」を法廷で審議するという、実際にあった裁判の話。 発端は1993年。ホロコースト学者のデボラ・E・リップシュタットが自著の中でデイヴィッド・アーヴィングというホロコースト否定論者について「嘘つき」と批…

タランティーノを観よう③「ジャンゴ 繋がれざる者」「ヘイトフル・エイト」

クエンティン・タランティーノ監督作品を履修しよう企画第三弾。今回は西部劇シリーズの2作です。西部劇って「観たら面白い」のは分かってるんですけどあまり食指が動かないジャンルだったりしまして、この2作は重い腰を上げるのに何晩か要してしまいました…

「大脱走 英雄〈ビッグX〉の生涯」「ハイドリヒを撃て!」本と映画の雑感

先日「大脱走(1963)」を観たあとに読んでいた伝記本。といってもスティーブ・マックイーンの役ではなく、本書で描かれている人物はこちらです。劇中での名はロジャー・バートレットですが、モデルとなった人物の名はロジャー・ブッシェルといいます。ロジ…

タランティーノを観よう②「デス・プルーフ in グラインドハウス」“ワンハリ”との共通点について

二本立てで書いていくつもりだったタランティーノ鑑賞記、またどえらく面白いやつに出会ってしまったため単品で書きます。こりゃわたし、タランティーノ合うな…。 デス・プルーフ in グラインドハウス(2007) デス・プルーフ in グラインドハウス (字幕版)…

タランティーノを観よう①「レザボア・ドッグス」「イングロリアス・バスターズ」

ご紹介、ではないです。初見です。 「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」の記事から言っているとおり、「パルプ・フィクション」しか観たことないよ状態で「ワンハリ」に臨んだわたくしでございます。この機会にクエンティン・タランティーノ監…

“ワンハリ”きっかけの「大脱走(1963)」雑感

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」劇中で洒落っ気たっぷりに登場した1963年の映画「大脱走」。隣の人が「クフッ」と吹き出していたのが未見のわたしには羨ましくて、というか悔しくて、履修してからおかわりするんだ…と急いで観ました。 契…

“ワンハリ”劇中に登場する映画「サイレンサー第4弾/破壊部隊(1968)」雑感

先日書いた「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」の記事、Twitterで多くの反響をいただき嬉しい限りです。いつもあんな濃度の高い記事を書いているわけじゃないんだけど……とややプレッシャーではありますが、お気楽な映画でさらっと流すことにい…

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」鑑賞にあたって予習した記録とネタバレ雑感

待ちわびていたクエンティン・タランティーノ監督最新作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」、公開日に立川極音レイトショーで観てまいりました。 といってもタランティーノ作品は「パルプ・フィクション」しか観たことがないわたし。何が楽し…

「ロケットマン(2019)」雑感

すごく良かったです。エルトン・ジョンのことは何も知らず、歯医者で毎週聞かされてたジャズアレンジの「Your Song」くらいしか頭にはパッと思い浮かばず、ライオンキングの曲がエルトン・ジョンだったのもつい数週間前に知ったばかり、そんな程度のわたしで…

「ワイルド・スピード ICE BREAK(2017)」雑感

ワイスピマラソン、ゴールです。やったね! 現時点でのスピンオフを除く最新作で、ブライアン役ポール・ウォーカーが亡くなってから最初の作品となります。監督は前作のジェームズ・ワンから代わり、ジェイソン・ステイサムが出てる「ミニミニ大作戦」などの…

【NY旅行記】9ヶ月越しでフォトブックを作成

昨年決行したニューヨークひとり旅の記録をフォトブックにしました。旅行をしたのは11月、当ブログでの旅行記が完結したのは2月、フォトブック作りに着手したのは3月で、数ヶ月放置してようやく8月に完成です(笑) ★旅行記はこちらからどうぞ。 フォトブック…

「ワイルド・スピード SKY MISSION(2015)」雑感

ワイスピシリーズ7作目! 監督がジェームズ・ワンになってる! 「MEGA MAX」以降ばっちり脂乗ってる状態なので存分に楽しませていただき、そして涙しました。そっか…。 ホブス&ショウ! 「ホブス&ショウ」は「スーパーコンボ」の原題ですが、やっとここま…

「ワイルド・スピード MEGA MAX/EURO MISSION/X3 TOKYO DRIFT」雑感

「スーパーコンボ」から入った超ビギナーによるワイスピマラソン、順調に見進めております。っていうかハマっております。3作目までの雑感はこちら。 なお公開順の3作目に当たる「X3 TOKYO DRIFT」は時系列順に移動させてます。 ワイルド・スピード MEGA MAX…

「ローマの休日(1953)」雑感

オードリー・ヘプバーンの代表的な作品は結構観てるほうだと思うんですが、「ローマの休日」は昔テレビで見たかな〜程度の、実質未見。今回「午前十時の映画祭」に取り上げられていたので、この機会に!ようやくしっかり拝見いたしました。 めっちゃ可愛い …

「クローバーフィールド/HAKAISHA(2008)」雑感

0時までには寝るというマイルールがございまして、あと90分くらい余ってるぞとなった時に選んだ一本。流行った印象がありますが初見です。 概要 ニューヨークで発生した未曾有の災害。国防総省保管の「一般人が撮影した災害発生時のビデオ」を85分間見せられ…

「ワイルド・スピード/X2/MAX(2001〜2009)」雑感

先日初めての「ワイルド・スピード」シリーズとして「スーパーコンボ」を観まして、「単品で楽しめすぎちゃって、シリーズ遡る気が全く出てこない想定外の事態」なんて言いつつもお盆で時間があったので結局第1作目から観ているところです。 なおどれくらい…

超実写版「ライオン・キング(2019)」雑感

1994年のアニメ版「ライオン・キング」をフルCGでリメイクした作品。監督は「アイアンマン」シリーズの(ハッピー役でも継続出演中の)ジョン・ファヴロー。ちょっとしたサプライズ部分のネタバレがあります。 超実写版、観てきました。そう、フルCGなのに、…

PrimeVideoオリジナル「プレイボーイ ~創刊者ヒュー・ヘフナーの物語~」雑感/バニーのイメージがくつがえる上質なドキュメンタリー作品

これはとんでもない当たりを引いてしまいました。アマゾンPrimeVideoで配信中の「プレイボーイ ~創刊者ヒュー・ヘフナーの物語~」。猛プッシュしていきたいと思います。 「プレイボーイ ~創刊者ヒュー・ヘフナーの物語~」とは 1953年にアメリカで誕生し…

「ワイルド・スピード/スーパーコンボ(2019)」むしろゲームオブスローンズのネタバレに気をつけてください、な雑感

夏だし楽しいものが観たいなあっていうのと、「ゲーム・オブ・スローンズ」ネタがすごいらしいぞという二つの動機で鑑賞。ちなみにわたくし、「ワイルド・スピード」シリーズ全く観たことない状態で行きました。いや普段だったらね、真面目なオタクなので全…

「マリリン・モンロー 瞳の中の秘密(2012)」ほか雑感

昨日8月5日が命日だったということもあり、引き続きマリリン・モンロー関係の備忘録。前回の記事(下記リンク)で書ききれなかった本の話と、もう一本観た映画の話です。 まずはこちらの本から。 マリリン・モンローという生き方 劣等感を持つ女は美しい(山…

「王子と踊子(1957)」「マリリン 7日間の恋(2011)」ほか雑感

海外ドラマ「SMASH *1」の影響でマリリン熱が上がってしまったためマリリン週間入りました。50年代のマリリン出演作品、近年の関連作品、最近読んだ本について書く、つもり。 王子と踊子(1957) 王子と踊り子(字幕版)発売日: 2015/04/15メディア: Prime Vid…

海外ドラマ「SMASH」シーズン1 雑感/スピルバーグ製作総指揮〈マリリン・モンローの人生を題材にしたミュージカル〉の製作舞台裏を描くドラマ

珍しく長いタイトルを付けてみましたが。これくらい書かないと全く引っかかってこない気がする、この「SMASH」という作品。 ニューヨーク・ブロードウェイを舞台にしたショウビズ界の物語、かつ安定と信頼のマーク・シャイマン(「ヘアスプレー」「メリー・…

【旅の記録】映画を観るためだけに行った名古屋

先月頭、「風と共に去りぬ」を観るためだけに名古屋へ行ったプチ旅の記録。目的の詳細はこちら。 経緯をまとめると、「午前十時の映画祭」で「風と共に去りぬ」をやりますよと。観たいけど、近場の映画館で休日の4時間を潰す踏ん切りがつかないなあと。いや…

夫たち、妻たち(1992)

ウディ・アレン週間継続中。本作は、ライムスター宇多丸さんが特に好きなウディ・アレン作品として挙げている一本だったりします。宇多丸さんは皮肉たっぷりなウディ・アレンがお好きみたいですね。 どんな映画か 痴話です。 しかも本作の撮影中にミア・ファ…

マッチポイント(2005)

ウディ・アレン週間です。手始めに「ミッドナイト・イン・パリ」とこれのどっちかを観ようと思ってたんですが、これ後回しにしてよかったなと(笑) けっこう真逆なテイストの作品でございました。 このブログ、旧作では予告なくネタバレするスタイルを取って…

ミッドナイト・イン・パリ(2011)

ウディ・アレンが好きですとか言いながら観てなかったんかい、という感じですが観てなかったんです。正確には、「ウディ・アレンだと思ってなかった」。いやなんか、全然ウディ・アレンっぽくなくないですか、まとう雰囲気が。普通にいい映画っぽいし。 そん…

ヨルゴス・ランティモス監督作品 総まとめ(籠の中の乙女/ロブスター/聖なる鹿殺し/女王陛下のお気に入り)

「女王陛下のお気に入り(2018)」のヨルゴス・ランティモス監督作品、一般流通している4本を観終わったので、ちょっと興味あるかな〜という人向けに作品ごとの簡単な紹介などをしていく記事です。 合いそうな作品を手っ取り早く見つけたい方は一番最後まで…

観光映画としての「天気の子(2019)」

新海誠監督の最新作。特別ファンというわけでもありませんが(と言いつつ新海誠展は行っている)、国民的話題作となる可能性のある作品は人の感想が入る前に観ておこうと初日鑑賞。シネマイレージが溜まっていたのでお安くIMAXかぶりつきをさせていただきま…

聖なる鹿殺し(2017)

「女王陛下のお気に入り(2018)」のヨルゴス・ランティモス監督作品。正式な邦題は「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」。 字面だけ見ると「聖なる・鹿殺し」なのかと思ったんですが、The Killing of a Sacred Deer なので「聖なる鹿…