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主に映画の感想文を書いています

「この空の花 長岡花火物語」バリアフリー版、大林千茱萸さんの全面監修にて上映します(7/14〜@シネマ・チュプキ・タバタ)

2020年、大林宣彦監督の訃報をきっかけにわたしが大林映画および大林監督にまさしく心酔してしまったことは、本ブログを読んでくださっていた方であれば嫌というほどご存知かと思います。 一気見した関連作品は50本超、本も読み漁り、得られる情報は得られる…

大林千茱萸監督作品「100年ごはん」上映会へ行ってきたはなし。

2024年6月28日、雨。梅雨生まれの誕生日にふさわしい雲模様の中、溝の口のおしゃれなライブハウスで、とある映画の上映会に参加しました。その映画とは、大林千茱萸監督の『100年ごはん』。 大林千茱萸(ちぐみ)さんは大林宣彦監督のご息女。2013年に一本だけ…

「ビニールハウス」音声ガイド付きで上映します(5/30〜6/11@シネマ・チュプキ・タバタ)

ああこれ絶対書かないやつだ!と思ったので、超・取り急ぎにて書いておきます。今年のはじめに試写で観てツボど真ん中!だった韓国映画『ビニールハウス』。このたび、東京都北区田端のユニバーサルシアター「シネマ・チュプキ・タバタ」にて、音声ガイド付…

大河ドラマ「光る君へ」にハマっているはなし、とか。

こんにちは。ちょっとお気持ちダウナー気味、春のせいですね。映画は最近あんまり観たい新作がないかも。タイカ・ワイティティの『ネクスト・ゴール・ウィンズ』はいい映画だったけどさほど残らず。オスカー獲った『アメリカン・フィクション』、一応獲る前…

「梟-フクロウ-」「落下の解剖学」のはなし。

ちょっと溜め気味。でもこの2本、観た方であれば「あ、狙ってまとめたな」と思われるかも。要素としてわかりやすく共通点のある2本ではあります。 ▼新宿武蔵野館にて『梟-フクロウ-』鑑賞。盲目の鍼灸師がドロドロの政治劇に巻き込まれてしまう韓国時代劇…

三宅唱監督「夜明けのすべて」のはなし。

三宅唱監督の最新作『夜明けのすべて』をグランドシネマサンシャイン池袋で観ました。『彼方のうた』の杉田協士監督が早くから大プッシュしていたこともあり、かつ松村北斗×上白石萌音という最高すぎるキャストに、だいぶ楽しみにしていました。結論、とても…

試写感想「成功したオタク('24.3.30公開)」

3月30日から公開となる韓国の映画『成功したオタク』をオンライン試写で観ました。試写時点でのポスタービジュアルは、原題『성덕』が大きな文字でどんと書かれただけ(かつピンク)という「何の映画?」って感じだったのですが、これじつはドキュメンタリー…

「映画 ◯月◯日、区長になる女。」ほか「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」「廃市」のはなし。

▼ポレポレ東中野にて『映画 ◯月◯日、区長になる女。』。ドキュメンタリー界隈にてかなりヒットしているという噂を聞きつつ、なかなか観れていなかった一本。ようやく観ました(わたし映画館の人なので、ここにはあまり書いていませんがドキュメンタリーは日…

アリ・アスター「ボーはおそれている」アトロク2緊急試写会のはなし。

先週、1月31日。ヒューマントラストシネマ渋谷にて開催された「『ボーはおそれている』×TBSラジオ『アフター6ジャンクション2』/公開直前!アフタートーク付き緊急試写会」へ参加してきました。キャパ約200のところ、800以上の応募があったと放送内で聞いた…

「カラオケ行こ!」「笑いのカイブツ」「みなに幸あれ」のはなし。

休みの日、15時間くらい寝ちゃって悲惨…。せめて溜まった感想を書くぞ〜。 ▼二週間くらい前、グランドシネマサンシャイン池袋にて『カラオケ行こ!』。和山やまさんの原作コミックは読んでるんですが、だからこそ(大丈夫なんか〜?)と思っていた映画化でも…

長野・上田映劇で観た「彼方のうた」の(長めの)はなし。

長野県上田市の上田映劇へ初めて行ってきました。もとより単純に行ってみたかったのと、昨年東京国際映画祭(TIFF)で観た『彼方のうた』を公開後あらためて観るにあたり、舞台となっている上田および上田映劇を訪れるなら今だろうと。 この冬一番の寒気とされ…

ヨルゴス・ランティモス「哀れなるものたち」のはなし。

公開されたばかりのヨルゴス・ランティモス監督の新作『哀れなるものたち』観てきました。ヨルゴス・ランティモスって誰?という方はこちらの記事などをどうぞ。 さて、この感想は言葉にしづらいからさっさと終えたい。とりあえず、Xにpostした感想は 満足度…

「傷物語 -こよみヴァンプ-」「ミツバチと私」のはなし。

まるでジャンル違うけど、どちらも「序盤30分くらい寝たけどすごいよかった」シリーズです。 ▼TOHOシネマズ池袋にて『傷物語 -こよみヴァンプ-』。物語シリーズは『化物語』だけ観ていて、それ以降の展開は全く観ておらず。ただ、なんか気合いの入った劇場版…

試写感想「ビニールハウス('24.3.15公開)」

3月15日から公開となる韓国映画『ビニールハウス』を試写で観ました。「半地下はまだマシ」という煽りみの強いキャッチコピーがちょっと話題にもなったりしましたが、韓国映画でビニールハウスといえば、やはり『バーニング 劇場版』を連想するところです。 …

アジアンドキュメンタリーズのパレスチナ関連作品とか、「ほつれる」「さよなら ほやマン」などのはなし。

▼アジアンドキュメンタリーズにて配信中の、パレスチナ関連のドキュメンタリー『オスロ・ダイアリー』『医学生 ガザへ行く』を観ました。宇多丸さんとアジアンドキュメンタリーズ代表の伴野さんが春に対談本『ドキュメンタリーで知るせかい』を出版予定との…

「窓ぎわのトットちゃん」「市子」などのはなし。

どうもこんにちは、1月3日にアップしようとしていた投稿を寝かせすぎて11日になった353です。ゆるくやっていきます。画像すら使わない硬派なブログになるよ、わたしは。 ▼新年一発目、本当は元日に『窓ぎわのトットちゃん』を観に行こうと予約していたのだけ…

いまさら? いや今こそあらためて—「天気の子」聖地紹介記事を書きました。

春頃まで毎月書かせていただいていた「まっぷるトラベルガイド」さんでの映画関連記事。転職してからしばらく書いていなかったのですが、久しぶりにお仕事いただきました。嬉しい! 今回の記事は、新海誠監督作品『天気の子』の聖地紹介。え、いまさら?? …

「北極百貨店のコンシェルジュさん」「火の鳥 エデンの花(音声ガイドがすげえぞ)」「キリエのうた」のはなし。

さあて前回までのさんごさんは、雑多なウン本をまとめて書くつもりが結局前後編に分けたところでしたね。最近観た新作映画、後編にまいりましょう。といっても今回の3本は「昨日観た3本」。新宿バルト9、サービスデーで朝から晩まで観てまいりました。 ちな…

「彼方のうた」「パトリシア・ハイスミスに恋して」「ゴジラ-1.0」のはなし。

まとめて書くにはジャンルが違いすぎて、適度に振り分けて書こうかな、なんて思っているとどんどん書かずに過ぎてゆき。てなわけで、やっぱり全部ごちゃ混ぜに書いてゆきます。ここ2週間くらいで観た新作映画たち。(の、結局前編。未来のわたしより) ▼東京…

「コカイン・ベア」から山形国際ドキュメンタリー映画祭まで、最近観た映画あれこれのはなし。

この一週間くらいの、雑多な鑑賞記録をどうぞ。 ▼グランドシネマサンシャイン池袋にて、今泉力哉監督の最新作『アンダーカレント』を鑑賞。あ、こんな寡黙な映画も撮るんだと驚きつつ、今泉作品に求めているテイストではなかったなという気持ちが強く、とい…

「ジョン・ウィック:コンセクエンス」「ダンサー イン Paris」のはなし。

映画観るスイッチと書きたいスイッチが同時に入っているので逃さずいってみよう。まずは、『ジョン・ウィック:コンセクエンス』観ました。4作目ですね。すっかり忘れてるけど大丈夫かなーと思いつつ、親切すぎる「前回までのあらすじ」のおかげでばっちりで…

「映画プリキュアオールスターズF」「アリスとテレスのまぼろし工場」のはなし。

10月に入ったし涼しいし気分上がるし、ってことでちょっと書きたくなってきたので書いてみるよ! さすが文化の秋! と前置きして書く最初のタイトルが『映画プリキュアオールスターズF』なんですけど、いやこれ、よかった。わたしプリキュアは全く観たことな…

生存報告、しましょうか。

すみません、2023年にもなって『輪るピングドラム』を初めて観ているサンちゃんこと353です。毎度毎度のことですが、ご無沙汰しております。元気です。 再浮上予定!とか言いながら全然何も書いてないんですけど、正直に申せば「書きたい欲」が全然ないので…

映画「リバー、流れないでよ(2023)」感想|貴船で2分のタイムループbyヨーロッパ企画

クーラーのリモコンを取り戻すために「昨日」へタイムスリップする『サマータイムマシン・ブルース(2005)』からの魔改造メディアミックス『四畳半タイムマシンブルース(2022)』、そして「2分後」の自分と話せてしまう不思議なテレビが巻き起こす『ドロス…

映画「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023)」感想|これはすごいわ。

仕事帰り、ちょっとクサクサした気持ちだったので、時間的にちょうどよさげな『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』をセレクト。つい先日「アトロク映画祭」で1作目『スパイダーマン:スパイダーバース(2018)』を新鮮に観たばかりの新宿バル…

「最後まで行く」「M3GAN ミーガン」、2回目の「ウーマン・トーキング」のはなし。

TOHOシネマズ日比谷の宝塚劇場下、本館、シャンテをはしごした或る一日の記録。『最後まで行く』『M3GAN ミーガン』、2回目の『ウーマン・トーキング 私たちの選択』を観ました。 『最後まで行く(2023)』 誤って人を轢き殺してしまった主人公の刑事が、な…

是枝監督の新作「怪物」を2回観たらだいぶ印象が変わったはなし。

こないだもちょっと書きましたが、是枝裕和監督の最新作『怪物』を観ました。初見の感想は「なんてエグい羅生門」「好きじゃないわー」「あ、でも後味は案外いいかも」。どちらかといえば絶賛はできないほうだったのですが、これほどのビッグタイトルを、し…

「ウーマン・トーキング」「渇水」「ライオン少年」、プレ「怪物」のはなし。

ここ数日で観た新作映画のはなし。サクッとね、記録として書いていきましょうね。 『ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022)』 6月2日(金)公開。——とても閉鎖的なキリスト教の村で日常的に繰り返され、かつ黙殺されてきた強姦行為。しかし女たちは遂に立…

「第2回 アトロク映画祭2023」で「スパイダーバース」「ガメラ2」を観た

よっしゃ! これが書けなかったらもう二度と書けないだろ!ってことで久々に書きますよ映画のことを。「第2回 アトロク映画祭2023」へ行ってきました。「第1回」の開催は2月。このときも「7分で完売」だったので今回はヤバかろうと思ったら、なんと「2分で完…

現状打破・似非エッセイ

弱っています。わたしはすこぶる弱っています。限りなく趣味と地続きな仕事に就き、大好きな新宿を毎日通勤で経由し、MacBookを小脇に抱えて階段を上り下りする憧れの日々。なんでそんな仕事してるの?と言われ続けた17年間からついに抜け出したというのに、…