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主に映画の感想文を書いています

【8/1〜15限定】「海辺の映画館─キネマの玉手箱」再上映に音声ガイドと日本語字幕が付きます(ガイド制作担当しました)

お知らせです。大林宣彦監督の遺作『海辺の映画館─キネマの玉手箱』が、8/1(日)から2週間限定でユニバーサルシアター「シネマ・チュプキ・タバタ」にてバリアフリー上映されます。目や耳が不自由な方でも、車椅子の方でも、小さなお子様連れの方でも映画を楽…

映画「竜とそばかすの姫(2021)」感想|ミュージックビデオとしては、かなりいい。

『サマーウォーズ』で舞台となっていた「インターネット上の仮想空間」がどうやら再び登場するらしいことにとても驚きました。それも「二番煎じ」と揶揄できないくらい大胆なセルフオマージュもしくは連作、言ってしまえば『サマーウォーズ2』くらいの開き直…

ハングル能力検定5級を取った話②|なんやかんや、単語暗記はイラストと語呂合わせが強い…。

前回は韓国語勉強を始めたきっかけと、最初の一歩「ハングルの読み方を知る」までを書きました。今回は、検定試験に向けた勉強のことを書いていきたいと思います。 韓国語の文法は日本語と同じ順番です。つまり「韓国語」「の」「文法」「は」「日本語」「と…

ハングル能力検定5級を取った話①|きっかけは「愛の不時着」のアレでした。

ハングル能力検定5級を取りました。どんな経緯で受けることにしたのか、どんな勉強をしたのか、といったことを順番に書いていきます。 <きっかけは『愛の不時着』のアレ> 『パラサイト 半地下の家族』『愛の不時着』『梨泰院クラス』などにより何度目かの…

映画「ブラック・ウィドウ(2021)」ほか「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」「シビル・ウォー」などの話

MCU最新作『ブラック・ウィドウ』を観ました。感想は「面白かったけど、忘れていることが多すぎた」。 てなことで、関連作をいろいろ観ていたここ一週間でした。まずはDisney +で配信中のドラマシリーズ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』全6話。『ブラ…

映画「愛・アマチュア(1994)」感想|ハル・ハートリーを観る② 記憶喪失の男と魅力的な女性たち

先日『トラスト・ミー(1990)』で初ハートリーしたばかりのハル・ハートリー監督作品、続けて『愛・アマチュア』を観てみました。なんやねんって感じの邦題ではありますが、30年近く経てばまあこれくらいキャッチーなほうが残りやすいのかもしれません。『…

映画「SEOBOK/ソボク(2021)」感想|不老不死SFとしては弱いが、サイコキネシスものとしては大満足。

韓国映画『SEOBOK/ソボク』を観ました。主演はコン・ユとパク・ボゴム。大好きなんですわたし、コン・ユ。『トガニ』『新感染』『82年生まれ、キム・ジヨン』どれも絶品のコン・ユでしたが今回も最高にコン・ユしてました。 本作、「永遠の命を持つ生命体」…

映画「プロミシング・ヤング・ウーマン(2020)」ネタバレ控えめ感想|食らってしまってしばらく言葉が出てこない。

これまず、変な邦題をつけずにそのまま公開してくれたのが嬉しい! 配給会社様、ありがとうございます。 さてこの作品、そのポップなキービジュアルから『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』みたいな映画を想像する方も多いことでしょう。マーゴット・ロビー…

映画「カタブイ 沖縄に生きる」「返還交渉人 いつか、沖縄を取り戻す」シネマチュプキ7月前半鑑賞メモ

田端のユニバーサル・シアター「シネマ・チュプキ・タバタ」7月前半のプログラムで鑑賞した沖縄関連の映画を2本、まとめて書きます。書いてたら長くなったのでまとめなくてもよかったかもしれない(いつものこと)。 『カタブイ 沖縄に生きる(2016)』 『返…

映画「トラスト・ミー(1990)」感想|86年生まれ、初めてのハル・ハートリーにわりと驚く。

ハル・ハートリー監督、どうやらミニシアターブーム世代の方々には超懐かしい!!って感じみたいなんですが1986年生まれのわたし的には馴染みがなくてですね。せっかくの機会なので初ハートリー、観てみることにしました。 で、確かにこれ、30年前の映画とは…

至高の音楽映画「アメリカン・ユートピア(2020)」感想|めちゃくちゃ良かったとしか言えない

…というのもわたし、これまでトーキング・ヘッズもデイヴィッド・バーンも全く聴いたことがなかった上に、スパイク・リー作品と言われると一瞬身構えてしまうような感じだったので。では何を特筆すべきかといえば、繰り返しになりますが「めちゃくちゃ良かっ…

大林宣彦監督作品「可愛い悪魔(1982)」感想|これで人生狂わされたかった! トラウマ必至の「火サス」用作品

大林宣彦監督による『火曜サスペンス劇場』用作品『可愛い悪魔』を観ました。これはですね、かなり「いい」です。限りなく自主映画時代の、『いつか見たドラキュラ(1966)』的な雰囲気で作られた一本で、こんなのをテレビでやっていたのかと思うとニヤけて…

台湾映画「1秒先の彼女(2020)」感想|ただのラブコメでは全くない、超映画的バスロマンス・ファンタジー

現在公開中の台湾映画『1秒先の彼女』を観ました。とてもおもしろい映画だったので気になっている方はぜひこの記事なぞ読まずに観に行っていただければと思います。何をするにもワンテンポ早い彼女とワンテンポ遅い彼のラブコメ、といった感じで宣伝されてい…

大林宣彦監督作品「あの、夏の日 〜とんでろ じいちゃん〜(1999)」感想|要素てんこ盛りの尾道ファンタジー

大林宣彦監督1999年の作品『あの、夏の日 〜とんでろ じいちゃん〜』を観ました。 この作品は『ふたり(1991)』『あした(1995)』に続く「新・尾道三部作」の三作目となっています。もとの「尾道三部作」は言わずもがな『転校生(1982)』『時をかける少女…

映画「横道世之介(2013)」感想|これは吉高由里子ベストアクトである、と断言

吉田修一さんの同名小説を原作とした映画『横道世之介』を観ました。監督は『おらおらでひとりいぐも』の沖田修一さん、だったのか、と今知る。 横道世之介、「よこみち・よのすけ」と読みますが、これライムスター宇多丸さんの映画評や映画話に頻出するタイ…

2021年6月に観た映画を振り返る〈感想記事の一覧〉

新作9本、旧作12本。今月は久々にしっかり観れました。また、上半期終了のタイミングでちょうど「劇場鑑賞50本、総鑑賞本数100本」とぴったり辿り着けたのも気分がいいです。

サンクスシアターにて片渕須直監督のドキュメンタリーと大九​明子監督の短編を観た

「ミニシアター・エイド基金」のリターンとして先月末まで特設配信サイト「Thanks Theater」内で観ることができた2作品「Starting Position」「ただいま、ジャクリーン」を駆け足で観ました。

映画「ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記(2020)」感想|少女の純粋な目線で知る、沖縄の「悲しみ」。

ドキュメンタリー映画『ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記』を観ました。 北国・能登半島から沖縄へ15歳にして単身移住してきた好奇心旺盛な少女、坂本菜の花さん(さかもと・なのはな/本名)。老若男女入り混じるフリースクールでの勉強や交流、学生記者として…

映画「沖縄 うりずんの雨(2015)」感想|何も知らなかった沖縄のこと、知らないといけない沖縄のこと。

ドキュメンタリー映画『沖縄 うりずんの雨 改訂版(改訂版の公開は2019年)』を観ました。 6月23日「沖縄慰霊の日」に合わせたシネマ・チュプキ・タバタの特別プログラムで本日6/29まで上映されていた本作。昨日、滑り込みで観てまいりました。ただあまりに…

映画「Arc アーク(2021)」感想|不老不死が当たり前になった世界を描く、期待値超えの国産SF

芳根京子さん主演で石川慶監督作品、おまけにまさかのSF。そんなの期待しないわけにいかないじゃないですかってことでかなり楽しみにしておりました。序盤では「あれ、これ、もしかして、ハズレかも」と思ったのだけど、…否、否、すごかった、これはすごい映…

映画「ラプソディ オブ colors(2020)」感想|極度のカオスに不思議と癒される実録人間狂詩曲

ドキュメンタリー映画『ラプソディ オブ colors』を観ました。蒲田のコミュニティスペースcolorsに所狭しと集う、そのあまりにも「なんでもあり」な人々の生き様を描きます。いろんな場所がある、いろんな人がいる、いろんな人生がある。生きることに対して…

映画「へんしんっ!(2020)」感想|身構えるものじゃなくて単純に面白いドキュメンタリー!

「しょうがい者の表現活動の可能性」をテーマとしたドキュメンタリー映画『へんしんっ!』を観てきました。 自身も電動車椅子を使って生活する石田智哉監督が大学の卒業課題として制作した作品で、自主映画のコンペティションである「第42回ぴあフィルムフェ…

映画「ザ・ファブル 殺さない殺し屋(2021)」前作も含めた感想(今作ぶんは非常に辛口です)

今や和製トム・クルーズとの呼び声も高い岡田准一さんの主演映画『ザ・ファブル(2019)』および現在公開中の続編『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』を観ました。 先に書いておくと、「前作よかった!」「今作は合わなかった」という内容になります。と、いう…

映画「ファーザー(2020)」感想|認知症を擬似体験する映画

公開中の映画『ファーザー』を観てきました。主演のアンソニー・ホプキンスは本作で第93回アカデミー賞の主演男優賞を獲っています。 こちら、そんなに多くを語るような映画ではないのですが、ざっくり言えば「認知症」を扱った作品です。認知症の兆候が出て…

「トキワ荘の青春('96)」「電車を止めるな!('20)〈音声ガイド付〉」書きそびれ感想

ずるずると書きそびれてしまった感想を2本ぶん。どちらも田端のユニバーサルシアター「シネマ・チュプキ・タバタ」にて直近で取り上げていた作品ですが、上映期間中に書けなくてすみません! 「トキワ荘の青春(1996)」デジタルリマスター版 トキワ荘の青春…

映画「クワイエット・プレイス 破られた沈黙(2020)」感想|前作を復習しておいたほうがいい

『クワイエット・プレイス パート2』もとい『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』を劇場鑑賞してきました。絶対『パート2』のほうがかっこいいと思うんですけどね。『バック・トゥ・ザ・フューチャー 悪夢の摩天楼』とか嫌じゃん。 さておき、2018年に公…

ドキュメンタリー映画「陶王子 2万年の旅(2021)」感想|陶磁器の歴史は人類の歴史、だった!

とうおうじ? 一体なんの映画? 星の王子さま? ポスターのビジュアルを一見するとそんな感じなのですが、じつはこれ、こう見えてドキュメンタリーなのです。それも「陶磁器」の。……そう言われても美術史とかあんまり興味ないし、陶磁器の歴史なんてもっと門…

映画「明日の食卓(2021)」感想|感想を書くのが難しい

現在公開中の映画『明日の食卓』を観てきました。椰月美智子さんによる同名小説を、菅野美穂さん、尾野真知子さん、高畑充希さんのトリプルヒロインで映画化した作品です。 石橋ユウ、10歳。 同じ名前の息子を持つ3人の母親たち。 だがある日、ひとりの「ユ…

映画「Mr.ノーバディ(2021)」感想|いささか!やりすぎだが!愉快だった!

現在公開中の映画『Mr.ノーバディ』を観てきました。 元々はスルーする気満々だった作品なのですが、『ジョン・ウィック』シリーズや『デッドプール』などが好きな人におすすめ!と紹介されているのを見て「おや、好きかも」と予定変更。結論、超・最・高で…

映画「意外と死なない(1999)」感想|大九​明子監督の初監督作にして、大九​作品の原液!

『勝手にふるえてろ』『私をくいとめて』などの大九​明子監督が映画学校在籍時に課題で制作した初監督作品『意外と死なない』を観ました。現在この作品は、クラウドファンディング「ミニシアター・エイド基金」のリターンとして特設配信サイト「Thanks Theat…