2021年の作品
ここ数日で観た新作映画のはなし。サクッとね、記録として書いていきましょうね。 『ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022)』 6月2日(金)公開。——とても閉鎖的なキリスト教の村で日常的に繰り返され、かつ黙殺されてきた強姦行為。しかし女たちは遂に立…
いつの間にか3月。「映画館の人」になったら映画が観れなくなった353です。覚悟はしていた、していたが! そんなわけで今年は「観た映画は必ず感想を書…けたらいいな」くらいのゆるモードで運用していくことになるのではないかな、と思っております。 さてさ…
すぐにでも書きたかったのに書きそびれてしまった感想その1「『幾多の北』と三つの短編(1/29@新文芸坐)」をお送りします。「一晩寝かせる」をしない心の強さ(および睡魔への負けなさ)が欲しい。寝かせたら終わりです。 映画「『幾多の北』と三つの短編…
テレビでは紅白が始まってしまいました。まだ感想を書いていない映画が何本もあります。納まらない。納まらなさがすごい。どうにかシネマランキング的なものだけ書いて2022年を終えたいと思います。 今年観た映画は、重複も含めて230本くらい。うち半分ほど…
今日は久々に何もない休日。映画館で映画を2本観てきました。最近なかなか文章を書く気力が出てこず脳内にとどめて終わりになっちゃっているのですが、今日の2本は単純にエンタテインメントとして絶品だったので、その日のうちに書いてしまいます。俺はやる…
当ブログ内でも昨年末からたびたび触れてきた、シネマ・チュプキ・タバタ製作のドキュメンタリー映画『こころの通訳者たち What a Wonderful World』。チュプキでの先行公開を経て、先週10/22(土)からは新宿K's cinemaさんにて上映が始まりました。この映画…
アトロクことTBSラジオ「アフター6ジャンクション」にて、シネマ・チュプキ・タバタとの合同企画「オリジナル音声ガイド制作プロジェクト」完結編が放送されました。矢野ほなみ監督の短編アニメーション作品『骨噛み(2021)』に、TBS日比麻音子アナウンサー…
韓国の第15代大統領・金大中とその「影」で暗躍した選挙参謀・厳昌録(オム・チャンノク)をモデルに1960〜70年代の選挙戦を描く、韓国映画お得意のポリティカル・エンタテインメント作品です。近年の代表的な関連作品を劇中の時系列で並べると、朴正煕暗殺…
へだててて。今はすっかり読み慣れたこのタイトルと出会ったのは、『春原さんのうた』ほか杉田協士監督の特集上映でポレポレ東中野へ通っていた頃。いつも予告編で流れてて、気になりつつも観れてなくて。ああよかった、やっぱりチュプキに来るわ、ってこと…
時は2022年。高性能VRによる完全没入型オンラインゲームの中、「現実世界の生死」をかけたデスゲームが発動してしまう——というお話。最近『イカゲーム』でも思いましたが、デスゲームってフィクション性が高いのにひどく入り込めてしまう不思議なコンテンツ…
リュ・スンワン監督作品『モガディシュ 脱出までの14日間』を観てきました。凄かったです。息呑みっぱなしでした。結論から言うと、韓国はこういう映画に莫大なお金をかけることができ、とてつもないクオリティの作品を仕上げることができ、そしてそれを大ヒ…
一週間ほど前ですが、ヨアキム・トリアー監督の映画『わたしは最悪。』を観てきました。第94回アカデミー賞では濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー(2021)』と並んで国際長編映画賞にノミネート(最近観たなかだと『FLEE フリー』も)していた作品です。…
だるい。ねむい。クーラーでよく冷えた布団と枕の間に腕を突っ込みながらうだうだしていた日曜日。こんなことではいけないと思い直し、用もなくチュプキへ。結局3本観て帰ってきました。ざっくりと、超ざっくりとメモ書き。1本目は笹谷遼平監督の『山歌(202…
「まっぷるトラベルガイド」さんにて、今週&来週の金曜ロードショー『時をかける少女』『竜とそばかすの姫』放送に合わせた記事を書かせていただきました。全6作の作品紹介と簡単な聖地紹介です。いや待って『竜とそばかすの姫』わたし結構けちょんけちょん…
ヨナス・ポヘール・ラスムセン監督による映画『FLEE フリー』を観てきました。アミン・ナワビという人物の半生を、旧知の仲である監督がインタビューしていく。ざっくり言えばそういう映画なのですが、語られる内容が非常にセンシティブであるため、本作では…
安楽涼監督と片山享監督が神戸・元町映画館とタッグを組んで完成させた映画『まっぱだか』を、シネマ・チュプキで観ました。こちら、チュプキで舞台挨拶の撮影&レポートを担当することが決まっていたのと、音声ガイド制作の舞台裏動画を作ったりなどもして…
こちら、ポスタービジュアルがよくできているなと思いました。LGBTQをテーマにした作品であるということだけ知っていたのですが、その先入観でこのポスターを見たとき、女性同士のラブストーリーなのかなと想像したんです。つまり背中を向けている右側の人物…
築年数高めの「団地」が本作の主な舞台。ある日「ベランダから落ちた植木鉢」が、住人たちの人生を狂わせていきます。たったそれだけと言えばそれだけの物語。しかし「たったそれだけのこと」がどこにどう転んでいくのか全く読めない緊張感。ヒリついた、固…
渋谷のWHITE CINE QUINTOにて映画『カモン カモン』を観ました。ひょんなことから幼い甥っ子の面倒をみることになってしまったおじさんホアキン・フェニックスのお話。すごく評価の高い作品ですし間違いないやつでしょうと安心しきって観たのですけども、お…
3週間前くらいのチュプキ鑑賞メモを超絶遅延で書きます(下書きに眠らせすぎました)。『梅切らぬバカ』『普通に死ぬ 〜いのちの自立〜』『人生フルーツ』の3本です。「梅切らぬバカ(2021)」自閉症の息子と、自身も老いてきたなか二人暮らしで介護の日々を…
シネマ・チュプキにて、学校教育もの2本立て『屋根の上に吹く風は』『夢みる小学校』を観ました。ともに2021年製作の2本、一見すると非常に似た作品です。どちらもとにかく既存の枠にとらわれない自由なかたちの教育をしている学校であることは同じ。ただ、…
先日のアカデミー賞(では7部門ノミネート、うち脚本賞を監督のケネス・ブラナーが受賞した映画『ベルファスト』を観てきました。なんか地味な白黒映画っぽいなーといまひとつ食指が動かなかったのですが、いざ観てみたらすっごいよかったです。はい、まあ大…
シネマ・チュプキにて『春原さんのうた』を観てきました。この映画、たった一首の「短歌」が原作になっています。エンドロールで「原作短歌」とクレジットされるまで知らなくてびっくりしたのですけど、でもなるほど短歌という31文字の宇宙を広げた映画と言…
「とある中学校の3学期、『2年6組』35人全員に密着」という公式の謳い文句だけで、とてつもないドキュメンタリーであることが伝わると思います。この時代にそんなことが可能なのか?? 実際問題、可能にしてしまったのですからすごいです。なお本作、その性…
観たい新作映画が大渋滞を起こすなか、ギレルモ・デル・トロ監督の最新作『ナイトメア・アリー』を観てきました。ルーニー・マーラとケイト・ブランシェットの『キャロル』コンビがデルトロ映画に出演!という超ビッグニュースに湧き立って以来楽しみにして…
前作に引き続きマイスイート坂本真綾さんがメインキャラクター・ロジータの吹き替えをしておりますが、彼女の声優仕事を追っているわけではないわたしとしては(少なくとも吹き替え版は)スルーの可能性も高い作品でした。ただ、事件が起きます。「稲葉浩志…
3月11日、何を観ようかと悩んだ末に『浜の朝日の嘘つきどもと』を選びました。「東日本大震災 映画」で検索したら出てきて、あ、これ観そびれてたけどそうだったんだ、って感じでした。福島県南相馬市に実在する映画館「朝日座」を舞台にしたフィクションで…
東京・田端のユニバーサルシアター「シネマ・チュプキ・タバタ」3月前半プログラムから、いずれも東日本大震災に関連するドキュメンタリー『きこえなかったあの日』『二重のまち/交代地のうたを編む』の2本を観てきました。
本作が扱うのは「日本で働くベトナム人技能実習生たち」の実状。それも「失踪して不法就労に従事する実習生」たちの実状です。非常にドキュメンタリー的な質感とテーマの作品であるため、最初のうちは「ドキュメンタリーなのかな?」と思いながら観ていたの…
観てから2週間ぐらい経ってしまいました。何が。スピルバーグ監督の『ウエスト・サイド・ストーリー』が。やっぱりなんか、ビッグタイトルすぎて億劫になりますね。もちろんいろいろ思ったこと書きたいことはあるんですが、ここはちょっとピンポイントに、や…