大林宣彦
1月9日は大林宣彦監督の誕生日でした。そういえばDVD買ったきりまだ観てないんだったと思い出し、1983年の作品『麗猫伝説(れいびょうでんせつ)』を鑑賞しました。 再生するまで知らなかったのですが、この作品は「火曜サスペンス劇場」用で、しかも100回記…
大林監督の名作?迷作?として名高い『はるか、ノスタルジィ』をようやく観ることができました。特集上映を組んでくださった新文芸坐さんに感謝。本作では『ふたり(1991)』に引き続き石田ひかりさんがヒロインを演じています、が、主役は勝野洋さん演じる…
池袋の名画座新文芸坐さんの大林宣彦監督追悼企画にて、1983年のテレビドラマ作品『恋人よ われに帰れ LOVER COMEBACK TO ME』を観ました。本命は同時上映の『はるか、ノスタルジィ(1993)』で、本作のことはじつは存在すら知らなかったのですが、期待して…
埼玉県深谷市の映画館「深谷シネマ」さんにて、大林宣彦監督・永遠の最新作『海辺の映画館─キネマの玉手箱』を観てきました(3回目)。2020年7月31日に封切られた映画ですが、深谷シネマさんでの上映はこの10月18日が初日。大林監督が名誉館長を務めていらし…
この記事の続きです。 京都国際映画祭2020の特集『大林宣彦の玉手箱─ワンダーランドな空想映画館─』では、メイキング・ドキュメンタリー作品も上映(配信)されていました。ここではメイキング2作品と、映画祭の特別対談について書きます。 目次 映画の根「…
この記事の続きです。 京都国際映画祭2020の特集『大林宣彦の玉手箱─ワンダーランドな空想映画館─』では、レアな映画作品も上映(配信)されていました。ここでは以下の3本について書きます。 目次 海外特派員 ある映像作家の場合 四月の魚 Poisson D'avril …
2020年10月15〜18日にオンライン開催された「京都国際映画祭2020」にて、『大林宣彦の玉手箱─ワンダーランドな空想映画館─』という大林宣彦監督特集が組まれていました。監督のご息女・大林千茱萸さん直々にプロデュースされたこの企画は驚くほどレアな映像…
10月15日〜18日の日程でオンライン開催される『京都国際映画祭2020』にて、大林宣彦監督の特集が組まれます。題して『大林宣彦の玉手箱─ワンダーランドな空想映画館─』。かなりレアな作品が多数上映(配信)されるようですので、ご興味ある方向けにあらかじ…
大林宣彦監督の映画『ふたり(1991)』は初見こそつい最近ですがなかなか思い入れの強い作品です。という話は2本も記事を書いてしまいましたのでそちらをお読みください(大林宣彦監督作品「ふたり(1991)」本編と、“ウソからマコト”極まるメイキングの雑感…
池袋・新文芸坐さんの2本立てで、大林宣彦監督の「新・尾道三部作」1〜2作目にあたる『ふたり』と『あした(1995)』を観ました。とはいえ『ふたり』はつい一週間ほど前にBlu-ray(新たにリリースされたもの)を購入して観たばかり。こんなにもすぐにスクリ…
池袋・新文芸坐さんにて大林宣彦監督の『あした』を劇場鑑賞しました。監督の生まれ故郷・尾道を舞台にした「新・尾道三部作」の1本目で、つい先日観たばかりの『ふたり(1991)』が2本目となります(今回こちらも同時上映だったので併せてスクリーンでの鑑…
4月に大林宣彦監督が亡くなり、どれか観てみようかなと思っていたところで最初におすすめいただいたのが『ふたり』でした。調べてみると確かにとても人気の高い作品、しかし配信がどこにもない! 最寄りTSUTAYAも潰れて久しいわたしは諦めて『HOUSE/ハウス…
商業映画デビュー以前の大林宣彦監督作品を集めたDVD『大林宣彦 青春回顧録 DVD SPECIAL EDITION』を購入、鑑賞しました。前回の記事ではDISC1の8mm作品6本について書きましたが、今回はDISC2に収められている16mmの4作品を紹介します。 なかでも1966年の『E…
商業映画デビュー以前の大林宣彦監督作品を集めたDVD『大林宣彦 青春回顧録 DVD SPECIAL EDITION』を購入、まずはDISC1に収められている8mm作品6本から観ました。 なお制作年に関してパッケージ上とその他資料で違いがあったため、ここでは著書等にフィルモ…
池袋の名画座・新文芸坐さんにて、「追悼・大林宣彦 〜永遠の魔法〜④ 戦後75回目の夏に…」と題された『この空の花 長岡花火物語('12)』『野のなななのか('14)』『花筐/HANAGATAMI('17)』の3本立てを観てきました。新文芸坐さん、企画ありがとうござい…
U-NEXTで『ノンフィクションW 大林宣彦&恭子の成城物語 [完全版] ~夫婦で歩んだ60年の映画作り~』を観ました。元々はWOWOWで60分番組として放送されたもので、現在U-NEXTほかで配信されているこちら82分尺の「完全版」は昨年の東京国際映画祭にて公開され…
大林宣彦監督による永遠の最新作『海辺の映画館─キネマの玉手箱』。公開日の翌日には「とりあえず書き留めておく感想未満の何か」というかたちで感想未満の何かを書きましたが、このたび2回目の鑑賞もしてきましたので今度こそ感想を書きたいと思います。 3…
2020年7月31日、大林宣彦監督の最新作『海辺の映画館─キネマの玉手箱』を観ました。ついにこの一文を書ける日が来て感無量です。大林監督は2020年4月10日に82歳で亡くなられましたが、奇しくもその日は本来であれば本作の公開日でした。というのも新型コロナ…
2007年公開の大林宣彦監督作品『22才の別れ Lycoris 葉見ず花見ず物語』をレンタルDVDで観ました。伊勢正三さん作詞作曲のフォークソング「22才の別れ」をモチーフとした作品になっており、こちらは未見ですが2002年公開の『なごり雪』に引き続いての「大分…
1998年公開の大林宣彦監督作品「風の歌が聴きたい」をレンタルDVDで鑑賞しました。 主演は天宮良さん、中江有里さん。そのほか、入江若葉さんはじめ大林組お馴染みの面子が脇を固めます。ちょっとこれは、いまのところダントツで「普通にいい」大林映画でし…
赤川次郎さんの同名小説を原作とした大林宣彦監督の映画『三毛猫ホームズの黄昏ホテル』をレンタルDVDで鑑賞しました。 正確には「土曜ワイド劇場」で放送されたテレビドラマのディレクターズカット版で、劇場公開はされていないとか。よく見るとフィルモグ…
漢字が多い(笑) 1989年の大林作品『北京的西瓜』をレンタルDVDで鑑賞しました。監督曰く、読み方は『ぺきんてきすいか』『ぺきんのすいか』どちらでもいいんですよ、二つの読み方があるんですよ、とのこと。 あらすじ 舞台は1980年代、千葉の船橋。八百屋「…
配信されている大林作品は見尽くしてしまいましたが、宅配レンタルのTSUTAYA DISCASにてDVDの在庫が復活してきたので一気に何本か借りました。まずは、1977年公開の2作目『瞳の中の訪問者』から。これ観れると思ってなかったので嬉しい! 原作はなんと、手塚…
配信のある大林作品を全て観尽くしてしまい(※1)どうしたものかと思っていたところに、ちょうど池袋の新文芸坐さんにて大林監督追悼特集の第一弾として『野ゆき山ゆき海べゆき』が上映されていたので行ってきました(※2)。2020年6月現在、配信では視聴でき…
新型コロナウイルスの影響で映画館へ行けなくなって約3ヶ月。この週末、じつに90日ぶりの再会を果たしてきました。と言っても初めましてのところへ行ったのですが。 記念すべき映画館通い再開の場に選んだのは、池袋にある名画座「新文芸坐」さん。理由は単…
4月に亡くなった映画作家、大林宣彦監督。その訃報に触れるまで大林作品をひとつも観たことのなかったわたしですが、軽い気持ちで手を出してみたところ自分でも驚くほど魅了され、気付けば動画配信サービスで取り扱いのある作品を手当たり次第に全て鑑賞して…
配信されている大林作品を全て観る(ことに最終的になった)マラソン、ついにゴールです。なぜかHuluでしか配信されていない『その日のまえに』が最後の一本。珍しくウェットな内容と相まって、なかなか感動的なフィニッシュとなりました。ではでは、しゅっ…
大林作品集中履修(配信作品に限る)、いよいよラストスパートです。今回は1984年公開のアニメーション作品『少年ケニヤ』と、1986年公開の『彼のオートバイ、彼女の島』を観ました。どちらもPrimeVideo内のチャンネル「シネマコレクション by KADOKAWA」に…
大林作品集中履修(配信で観れるもの限定)もそろそろラストスパート。今回はちょっと観るのをためらいがちな70年代の2作品をまとめて鑑賞。百恵友和コンビの『ふりむけば愛』と、シリーズもの?パロディ?よくわからない『金田一耕助の冒険』です。後者に関…
大林作品集中履修、ついに劇場公開済の最新作まで辿り着きました。2017年作品『花筐/HANAGATAMI』。出演は窪塚俊介、矢作穂香、常盤貴子、満島真之介、長塚圭史、山崎紘菜、門脇麦、村田雄浩、柄本時生ほか、といった相変わらずの豪華キャストでございます。…