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主に映画の感想文を書いています

2018年の作品

映画「カタブイ 沖縄に生きる」「返還交渉人 いつか、沖縄を取り戻す」シネマチュプキ7月前半鑑賞メモ

田端のユニバーサル・シアター「シネマ・チュプキ・タバタ」7月前半のプログラムで鑑賞した沖縄関連の映画を2本、まとめて書きます。書いてたら長くなったのでまとめなくてもよかったかもしれない(いつものこと)。 『カタブイ 沖縄に生きる(2016)』 『返…

モルカー見里監督の短編「マイリトルゴート」が観れます

『PUIPUI モルカー』の見里朝希監督が東京藝術大学大学院修了制作として作った短編ストップモーションアニメ『マイリトルゴート(2018)』が配信で無料視聴できます(簡単な登録のみ必要)。 同じ羊毛フェルトを使いながら『モルカー』とは対照的にかなりエ…

松竹ブロードウェイシネマで「キンキーブーツ」を観た

松竹ブロードウェイシネマで『キンキーブーツ』を観てきました。2005年の同名映画をミュージカル化した本作は、ニューヨークのガイドブックにも必ず載っているような超ヒット作。わたしも2018年冬にニューヨーク旅行をした際は候補に入っていました。が、外…

映画「盆唄(2018)」感想|帰還困難区域に代々伝わる盆踊りを絶やさないよう奮闘する福島の人たちのドキュメンタリー

昨日観た『津波そして桜』に引き続き「アジアンドキュメンタリーズ」にて3.11関連のドキュメンタリーを観ています。今日は2018年公開の『盆唄』。原発からほど近い福島県双葉町は、帰還困難区域として現在も立ち入りが制限されています。住民ですら、身分証…

映画「麻薬王(2018)」感想|70年代、日本相手のヒロポン闇取引をソン・ガンホ主演で描いた作品

Netflixで配信されている韓国映画『麻薬王』を観ました。監督は『KCIA 南山の部長たち』のウ・ミンホ。出演はソン・ガンホ、ぺ・ドゥナほか。この映画は70年代韓国に実在した麻薬王(イ・ファンスンという人らしい)をモデルとしたフィクションです。いきな…

映画「ミスミソウ(2018)」感想|白銀のB級スプラッタ

同名コミックを原作とした映画『ミスミソウ』を観ました。悪質ないじめの果てに家族をも失った女子中学生が復讐者と化していく物語です。ずっとマイリストの底に沈んではいたのですが、ふいにAmazonが「観ない?」と通知してきたのでじゃあ観ようかなと。 ミ…

映画「サイコキネシス -念力-(2018)」感想|超能力おじさんコメディ、しかしやはり背景には負の韓国現代史が。

『新感染 ファイナル・エクスプレス(2016)』『新感染半島 ファイナル・ステージ(2020)』などのヨン・サンホ監督によるNetflix映画『サイコキネシス -念力-』を観ました。 主演はシム・ウンギョンさんとリュ・スンリョンさん。シム・ウンギョンさんは最…

映画「ブルータル・ジャスティス(2018)」感想|タランティーノ的おしゃべり地味バイオレンス映画

S・クレイグ・ザラー監督の『ブルータル・ジャスティス』を観ました。「アトロク」ことTBSラジオ「アフター6ジャンクション」リスナーの方ならすっかりお馴染み、ライムスター宇多丸さん山本匠晃アナウンサーはじめ番組関係者さんたちが2020年ハマりまくった…

映画「ファースト・マン(2018)」雑感|月はいいぞ

そこは元日に観ろよ、って感じの『ファースト・マン』を観ました。デイミアン・チャゼル監督の最新作です。 デイミアン・チャゼル監督といえばレンタルで観た『セッション(2014)』がまず面白くて、その監督の次作だというので今度は劇場公開時に『ラ・ラ・…

映画「CLIMAX クライマックス(2018)」雑感|二日酔いの朝みたいな気持ちになれる作品

ギャスパー・ノエ監督の『CLIMAX クライマックス』を観ました。これはですね、ふと「ライムスター宇多丸のシネマランキング2019」のトップ10で未見なの『CLIMAX』だけじゃん、と気付いての鑑賞でございます。ちなみにそのトップ10はこちら。リンク先はわたし…

イ・チャンドン監督作品「バーニング 劇場版(2018)」雑感|原作は村上春樹。何が起きるか読めない地味サスペンス、最高。

『バーニング 劇場版』を観ました。昨年あたりライムスター宇多丸さんがよく挙げていたタイトルというイメージがあって、韓国映画に疎い頃からなんとなく馴染みのある作品でしたが、なるほど去年のシネマランキング3位でしたか(このトップ10中だと『CLIMAX …

韓国映画「スウィング・キッズ(2018)」not for meな雑感|好きじゃない映画表現の話

『サニー 永遠の仲間たち(2011)』を観た流れで、同じ監督の最新作『スウィング・キッズ』も観ました。日本では今年のコロナ禍突入直前あたりに公開された作品で、気にはなっていたものの映画館で観るタイミングを逃していたやつです。 ただ、久しぶりに相…

韓国映画「工作 黒金星と呼ばれた男(2018)」雑感|諜報サスペンスと南北分断ものの魅力を併せ持った傑作

先日、BSプレミアムのドキュメンタリー番組「アナザーストーリーズ」にて「初の南北首脳会談 〜知られざる舞台裏〜」の回を観たのですが、そのなかで紹介されていたのが『工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男』という韓国映画でした。番組がと…

韓国映画「The Witch/魔女(2018)」ネタバレ雑感|「魔女宅」を期待すると、トラウマを背負う

Netflixがやたらとおすすめしてくるので『The Witch/魔女』という映画を観ました。韓国映画だというのは再生する直前に知りました(なんならドラマだと思ってた)(最近多いパターン)。なお前後編の前編らしく、正確には『−第1部 転覆−』の副題が付きます。…

映画「コレット(2018)」雑感|“奔放”な女流作家、という印象を持つこと自体間違っているのかもしれない。

先日ミュージカル『ダディ・ロング・レッグズ』を観劇したとき、カンカン帽をかぶった文筆家のヒロインを見て「あ、そういえば観なきゃ」と頭をよぎった映画がありました。それが『コレット』です。 主演はキーラ・ナイトレイ。とても好きなお顔立ちの女優さ…

映画「ハンターキラー 潜航せよ(2018)」雑感|あのシーン、早っ!

日本の戦争映画を続けざまに観ていたら潜水艦欲が高まってしまって、これを観るなら今じゃろということで観ました、ちょっと前の話題作『ハンターキラー 潜航せよ』。元原子力潜水艦艦長の方が書いたフィクション小説を原作としているそうです。 ハンターキ…

韓国映画「はちどり(2018)」雑感&キム・ボラ監督リモート舞台挨拶のうろ覚えレポート

韓国映画『はちどり』を観ました。韓国では2019年に一般公開され、同年公開のポン・ジュノ監督作『パラサイト 半地下の家族』に次ぐ2019年の代表作として大ヒットしたのだそうです。キム・ボラ監督の長編デビュー作である本作は、世界中の映画祭で賞を獲り、…

「リモート映画」2本と、Netflix「ROMA/ローマ」製作ドキュメンタリーの雑感

書きそびれそうだった短尺作品3本の感想です。まずはリモート映画『第七銀河交流』『カメラを止めるな!リモート大作戦!』、それからドキュメント『ROMA/ローマ 完成までの道』について書いています。 リモート映画を観てみた 新型コロナウイルスの影響で多…

ロバート・ゼメキス監督作品「マーウェン(2018)」雑感

PrimeVideoの会員特典に、公開当時気になりつつ観れなかった『マーウェン』が入っていたので鑑賞しました。監督は『バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985〜)』シリーズや『フォレスト・ガンプ/一期一会(1994)』のロバート・ゼメキス。高まる期待! なの…

映画「岬の兄妹(2018)」ぐるぐる雑感

昨年、ライムスター宇多丸さんの周辺を大いに賑わせていた映画『岬の兄妹』。ポン・ジュノ監督の作品などで助監督をつとめていた片山慎三さんという監督の長編デビュー作で、宇多丸さんのシネマランキング2019ではTOP10内にランクイン。そのほかの機会にも度…

「ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018)」雑感

グザヴィエ・ドラン監督の新作『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』を観ました。主演は『ゲーム・オブ・スローンズ』シリーズのキット・ハリントン。そう、何も知らないジョン・F・ドノヴァン。 あらすじ ジョン・F・ドノヴァンが死んだ。テレビドラマで人気絶…

映画「彼らは生きていた(2018)」雑感

『彼らは生きていた(原題:THEY SHALL NOT GROW OLD)』という映画を観てきました。つい最近『1917 命をかけた伝令(2019)』で描かれていた、第一次世界大戦の西部戦線。その「実際の記録映像」を用いたドキュメント映画です。 概要 第一次世界大戦中に西…

「ヘレディタリー/継承(2018)」雑感

まもなく公開『ミッドサマー』のアリ・アスター監督が2018年に公開した作品。ホラーです。ちょう怖いです。出演は、最近『ナイブズ・アウト』で観たばかりのトニ・コレット、新生『ジュマンジ』シリーズのスペンサー役アレックス・ウルフ、ほか。 あらすじ …

「24時間ずっとLOVE(2018)」雑感

タイトルのインパクトがすごい(笑) こちら2018年のアメリカ映画で、日本では劇場公開なし、現在Netflixにて独占配信されています。 おなじみ「アトロク」で文芸エロス特集というのをやっていまして、3本紹介されたうちNetflixですぐ観れるこの1本を観てみま…

「ROMA/ローマ(2018)」雑感

昨年とても話題になったNetflix映画、遅ればせながら鑑賞いたしました。監督は『ゼロ・グラビティ(2013)』などのアルフォンソ・キュアロン。タイトルの「ROMA」は監督の故郷メキシコの地区「コロニア・ローマ」を指しており、イタリアの首都ローマとは無関…

「ブラック・クランズマン(2018)」雑感

『スカイウォーカーの夜明け』からの『マリッジ・ストーリー』、これは新春アダム・ドライバー祭りの予感。昨年観そびれたままだった『ブラック・クランズマン』を観ました。 あらすじ 1970年代アメリカ。地域初の黒人警官となったロン(ジョン・デヴィッド…

「万引き家族(2018)」雑感

世界的に高い評価を受けた、是枝裕和監督の作品。パルムドール受賞を機に日本でも大ヒットとなりました。一方わたしはちょっと、暗そうな邦画となると食指が動かないほうなのでパス。母国語で神経研ぎ澄ませて繊細な映画観るの、すごく体力を使うんですよね……

移動都市/モータル・エンジン(2018)

この予告編を観てときめいちゃった人は絶対観たほうがいいやつです。期待したものは確実に供給されます。 ときめいちゃった勢として、行きたいなーと思いつつなかなか行けてなかったんですが滑り込みで行けました。映画館で「移動都市、入場開始いたします」…

ヴァレリアン 千の惑星の救世主(2018)

これ、すごい覚えてるんですよね。というのも、観れなかったことを。ちょうど一年前の今頃、確かテレビで斎藤工がおすすめしてて、無性にビビッときたからこれは観なくちゃと思っていたのに「レッド・スパロー」あたりにかまけていたら結局観そびれてしまっ…

スパイダーマン:スパイダーバース(2018)

めちゃくちゃスタイリッシュで楽しかった。 アニメーションで製作された「スパイダーマン」関連作だけれど、スピンオフなどではなく普通に単品のエンタメ超大作。 スパイダーマンに限らずアメコミの世界では「マルチバース」という考え方があるらしく、要は…