353log

主に映画の感想文を書いています

2010年代の作品

観光映画としての「天気の子(2019)」

新海誠監督の最新作。特別ファンというわけでもありませんが(と言いつつ新海誠展は行っている)、国民的話題作となる可能性のある作品は人の感想が入る前に観ておこうと初日鑑賞。シネマイレージが溜まっていたのでお安くIMAXかぶりつきをさせていただきま…

聖なる鹿殺し(2017)

「女王陛下のお気に入り(2019)」のヨルゴス・ランティモス監督作品。正式な邦題は「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」。 字面だけ見ると「聖なる・鹿殺し」なのかと思ったんですが、The Killing of a Sacred Deer なので「聖なる鹿…

ロブスター(2015)

わたし的2019年上半期新作ランキング(発表してない)堂々1位「女王陛下のお気に入り」のヨルゴス・ランティモス監督による、2015年の作品。出演はコリン・ファレル、レイチェル・ワイズ、レア・セドゥ、オリヴィア・コールマンなどじつに豪華な、ギリシャ映…

海獣の子供(2019)

感想ブログは鑑賞順で基本書いてますが、これは公開終了が迫っているので早めに書かねばと前倒し。ライムスター宇多丸さんがムービーウォッチメンにて絶賛していたので観ることにした安定の宇多丸チルドレンことわたしです。 どういう映画か 五十嵐大介さん…

アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017)

家のことをしながらYouTubeにある映画評を聴いたりするのが好きなんですが、先日「ライムスター宇多丸のシネマランキング2018」を聴いていたところ「ベストガール部門」に本作主演のマーゴット・ロビーが入っていて、そういえばこのタイトル耳にはしたけど観…

教授のおかしな妄想殺人(2015)

なんか無性にウディ・アレンが観たくなってNetflixを検索したらトップにこれが。エマ・ストーン出てるじゃん!と即決。 ウディ・アレンは肌に合う だいぶ人生こじらせてしまったので、ウディ・アレンでも観て心を慰めないと生きるのがつらいんですよね。逆に…

勝手にふるえてろ(2017)

観よう観ようと思いながらもウォッチリスト止まりだった作品。急に思い立って鑑賞。ネタバレ控えめで、未見の方向けに書いてみます。 勝手にふるえてろ発売日: 2018/05/06メディア: Prime Videoこの商品を含むブログ (5件) を見る ※2019年7月現在、prime会員…

スパイダーマン: ファー・フロム・ホーム(2019)

MCU=マーベル・シネマティック・ユニバース23作目。なんとアメリカに先駆けて日本で最速公開。「アベンジャーズ/エンド・ゲーム」直後の作品であり、フェイズ3のラスト。だったんですね、てっきりフェイズ4の頭かと! 以降、ネタバレを含みます。本作かな…

「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」以前のモンスターバース2作品

2019年6月現在公開中「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」。単品の作品かなと思ったらじつは「モンスターバース」という、所謂MCU的な同一世界観のシリーズとして制作された3作目の作品でした。先日「キング・オブ・モンスターズ」の鑑賞前に一夜漬けで前2…

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019)

シン・ゴジラは劇場へ4回も足を運んだほど大ハマりしたけど、本家ゴジラは1954年版を観ただけで、世代的に流行ってたゴジラvsデストロイアとかも観てないし、前提としてまあ辛うじて芹沢博士とオキシジェン・デストロイヤーくらいは知ってますよくらいのわた…

アラジン(2019)

忙しさから解放されたのでTOHOシネマイレージデーなども活用しつつ新作追っかけております、まずはアラジン! 青いウィル・スミスが話題をかっさらった予告編で「めちゃくちゃ楽しいやつじゃん」と期待値上がりまくっていたものの、実際のところはややスロー…

X-MEN: ダーク・フェニックス(2019)

やったね〜〜久々の映画館だ〜〜!(名古屋除く)ということでだいぶウキウキで行ってまいりました、X-MENシリーズ最新作「ダーク・フェニックス」。以下ネタバレしますのでご注意を。流れでGOTs7あたりのネタバレも含みます。 さてさてダークフェニックス、…

名探偵ピカチュウ(2019)

タイトルを打ち込んでいて拍子抜けしそうになってしまう。めいたんてい…ぴかちゅう。ハリウッド超大作でちゅう。 ポケモンGOが流行り始めた頃から感じていたこと。世の中「ひねたポケモン世代」が多い! 世代ど真ん中でありながらカードゲームもアニメも通っ…

アベンジャーズ/エンドゲーム(2019)

ネタバレを大いに含みます。ご注意ください。 2008年に「アイアンマン」から始まったMCU=マーベル・シネマティック・ユニヴァースの22作目にして、2012年から始まった「アベンジャーズ」シリーズの最終章といえる作品です。 さて、ついにエンドゲームを迎え…

劇場版 響け!ユーフォニアム〜誓いのフィナーレ〜(2019)

アニメ「響け!ユーフォニアム」シリーズの劇場版作品。テレビシリーズの総集編的な劇場版は過去2作公開されていますが、オリジナルの劇場版作品で「響け!」を冠したものは本作が初めてです。 というのは、一見無関係そうな作品「リズと青い鳥」が昨年公開…

移動都市/モータル・エンジン(2018)

この予告編を観てときめいちゃった人は絶対観たほうがいいやつです。期待したものは確実に供給されます。 ときめいちゃった勢として、行きたいなーと思いつつなかなか行けてなかったんですが滑り込みで行けました。映画館で「移動都市、入場開始いたします」…

サウルの息子(2015)

ホロコーストを題材にした作品。先日「帰ってきたヒトラー('15)」を観たあたりからウォッチリスト入りさせていたやつです。 舞台は第二次世界大戦中のアウシュビッツ強制"絶滅"収容所。日々多くのユダヤ人たちが不当に処刑されるこの場所で、その処刑作業…

ドント・ブリーズ(2016)

88分の傑作ホラー映画シリーズその①。少し前の話題作「ドント・ブリーズ」、ふと思い立って観ました。*1 ホラーは得意じゃないんですが、当時やたら「面白い」という感想を目にしたので、面白いんだったら知らずにいるのは悔しいなぁ、と鑑賞です。 あらすじ…

ヴァレリアン 千の惑星の救世主(2018)

これ、すごい覚えてるんですよね。というのも、観れなかったことを。ちょうど一年前の今頃、確かテレビで斎藤工がおすすめしてて、無性にビビッときたからこれは観なくちゃと思っていたのに「レッド・スパロー」あたりにかまけていたら結局観そびれてしまっ…

ブエノスアイレス恋愛事情(2011)

「さんごくん(と呼ばれがち、わたくし353のことである)こういう映画好きじゃない?」とおすすめされて、そんならばと早速観てみた作品。ブエノスアイレス生まれの監督が作ったアルゼンチン&スペイン&ドイツ合作映画、とのこと。 公式サイトによれば、原…

ザ・シークレットマン(2017)

先日鑑賞した「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017)」。これは「大統領の陰謀(1976)」の前日譚にあたる物語でした。今回の「ザ・シークレットマン」は、同じく「大統領の陰謀」の「裏側」にあたる物語です。 ニクソン大統領を辞任に追い込んだ197…

キャプテン・マーベル(2019)

MCU=マーベル・シネマティック・ユニヴァースの21作目。前作は「アントマン&ワスプ」、そして次作はついに「アベンジャーズ/エンドゲーム」ですよ。どんなテイストであろうと、エンドロール後まで緊張の走る21作目です。 あらすじ 1995年。のちにシールド…

スパイダーマン:スパイダーバース(2018)

めちゃくちゃスタイリッシュで楽しかった。 アニメーションで製作された「スパイダーマン」関連作だけれど、スピンオフなどではなく普通に単品のエンタメ超大作。 スパイダーマンに限らずアメコミの世界では「マルチバース」という考え方があるらしく、要は…

帰ってきたヒトラー(2015)

ドイツでベストセラーになった風刺小説を、同じくドイツで映画化した作品。 なぜか2014年のベルリンで目を覚ましたアドルフ・ヒトラーが、現代に順応しつつ再び地位を得ていくという、ものすごいセンシティブな風刺コメディ…です。 正直、ヒトラーのこと全然…

MAMA(2013)

「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017)」のアンディ・ムスキエティ監督作品。…だったというのは観終わってから知りましたが。製作総指揮はみんな大好きギレルモ・デル・トロ! 出演しているのはジェシカ・チャスティン、それから「ゲーム・オブ・…

運び屋(2018)

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズを繰り返し見せられて育ったので、クリント・イーストウッドという名前はかなり幼い頃から認識していました。ただし「昔の西部劇の人」としてですけど。 とんでもないことを言うと、イーストウッドがまだ生きてい…

三度目の「カメラを止めるな!」

去年いちばん「アンテナ張っててよかった」と思った作品「カメラを止めるな!」。 まだ都内数館での上映だった7月中旬に、満席御礼&立ち見座り見な渋谷のミニシアターで衝撃の初鑑賞。そこからあれよあれよと展開が広がり、一ヶ月後には最寄りの過疎気味なT…

ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男(2017)

これまたおもしろい、とてもよい映画でした…。ただでさえいつもとっ散らかっている感想文、今回はさらに散らかりそうな予感がしております。なにせ話題がいくらでも広げられる映画でありまして。 とりあえずどういうお話かというと、1940年代にイギリスの首…

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017)

「大統領の陰謀」という1976年の映画があります。1972年に発生したウォーターゲート事件についていち早く調査・報道したワシントン・ポスト紙と記者たちのお話です。 この映画が公開されてから40年、スピルバーグ監督が「レディ・プレイヤー1」を作りながら…

ビール・ストリートの恋人たち(2018)

最寄り映画館でやってない系を一気に観ちゃおう、と思い立った日曜日。「女王陛下のお気に入り」とこれをハシゴしました。立川シネマ・ワンの6階2シアターを制覇。最近よく行ってます。 本作は、一昨年のアカデミー賞作品賞などに輝いた「ムーンライト(2016…