2010年代の作品
インドのハエ映画『マッキー』を観ました(掴みがいい)。監督は『バーフバリ』シリーズのS・S・ラージャマウリ。ざっくりのストーリーは「悪漢に殺された男が、愛する女性を守るためハエとして転生する」というもの。同じ女性に好意を寄せていたがために恋…
原田マハさんの同名小説を映画化したもので、優希美青さんと足立梨花さんがW主演。また彼女らの30年後を元タカラジェンヌの白羽ゆりさんと安蘭けいさんがそれぞれ演じています。「でーれー」とは岡山弁で「すごい」「とっても」を意味する言葉。東京から岡山…
なんやかんや一応テレビシリーズから全部観てはいるんだけど、とはいえそんな熱心なファンじゃないしさ、と斜に構えていた『シンエヴァ』公開祭り。というより、ただのミーハーなノリで観に行くのは失礼かなみたいなところもあったんですが。 でもまあ、なん…
東日本大震災から10年。2011年製作の短編ドキュメンタリー映画『津波そして桜』を観ました。これは震災のタイミングで偶然日本を訪れていたイギリス人のルーシー・ウォーカー監督による作品。監督はもともと「桜」に個人的な思い入れがあり、日本にいたのも…
劇中いちしょうもない台詞をサブタイトルにしました。「モヒートでモルディブ」とも迷ったけど、やっぱこっちだろうな。あの“接待ゴルフ”嫌すぎるでしょ。完全フィクションであることを祈る。というわけで『インサイダーズ/内部者たち』という韓国映画を観…
JR田端駅近くのバリアフリー映画館シネマ・チュプキ・タバタさんにて、『音響ハウス』と『ようこそ映画音響の世界へ』のドキュメンタリー映画2本を音声ガイド付きで観てきました。 先日『愛がなんだ』を観た際に映画のバリアフリー化に興味を持ち、シネマ・…
イラン映画(!)の『ジャスト6.5 闘いの証』を観てきました。本作は2019年の東京国際映画祭で最優秀監督賞ほかを受賞しており、この度正式に日本で配給されたかたちです。 掴みはかなり良かった! 特に序盤の2案件が最高だったのでさわりだけ書いておきまし…
今泉力哉監督の映画『愛がなんだ』を観ました。朝ドラ『おちょやん』で成田凌さんのひょうひょうとしたキャラクターと塩顔に惚れ込んでしまい、成田凌成分摂取してえ〜〜〜と思ったことが鑑賞動機その1。 その2は、ラジオ番組『アフター6ジャンクション』で2…
キム・ギドク監督の『殺されたミンジュ』を観ました。本作のポイントはふたつ。まず、ドラマ『愛の不時着』ファンの人なら愛さずにはいられない「耳野郎」ことキム・ヨンミンさんが主演! それから「マブリー」ことマ・ドンソクさんも主演! もとは「耳野郎…
アップリンク吉祥寺にて、映画『天国にちがいない』を観ました。デザイナーの大島依提亜さん(本作のパンフレットも担当)がTwitterでおすすめしているのを見て、これは観に行こうと思っていた作品です。 エリア・スレイマン監督『天国にちがいない』デザイ…
『チェイサー(2008)』『哭声/コクソン(2016)』のナ・ホンジン監督作品『哀しき獣』を観ました。ナ・ホンジン監督はこの3本しか長編を撮っていないので、一応コンプリートです。 主演はハ・ジョンウとキム・ユンソク。前作『チェイサー』の主演ふたりで…
同名コミックを原作とした映画『ミスミソウ』を観ました。悪質ないじめの果てに家族をも失った女子中学生が復讐者と化していく物語です。ずっとマイリストの底に沈んではいたのですが、ふいにAmazonが「観ない?」と通知してきたのでじゃあ観ようかなと。 ミ…
『新感染 ファイナル・エクスプレス(2016)』『新感染半島 ファイナル・ステージ(2020)』などのヨン・サンホ監督によるNetflix映画『サイコキネシス -念力-』を観ました。 主演はシム・ウンギョンさんとリュ・スンリョンさん。シム・ウンギョンさんは最…
イ・チャンドン監督の作品『ポエトリー アグネスの詩(うた)』を観ました。タイトルにでかでかと出た「시」に「……し??」と思わず首を傾げ、続けて出た「詩」で「し!!」と膝を打ったハングル覚えたてのわたしです。なんの話かというと原題は「시(詩)」…
『子猫をお願い(2001)』に引き続き、ぺ・ドゥナさん主演の韓国映画『私の少女』を観ました。ユリイカ「韓国映画の最前線」特集号で監督のインタビューが組まれていたことから知った作品です。 ユリイカ 2020年5月号 特集=韓国映画の最前線 ―イ・チャンドン…
公開されたばかりの韓国映画『チャンシルさんには福が多いね』を劇場鑑賞しました。ポスターからなんとなく『おらおらでひとりいぐも(2020)』みたいな、おばあちゃんが主役の話なのかなと思い込んでいたんですけども、これがじつはアラフォー独身女性のお…
渋谷シアター・イメージフォーラムにて『分断の歴史 朝鮮半島100年の記憶』を観てきました。先日『バクラウ 地図から消された村(2019)』を観に行った際に予告を観て、これは!と思っていた作品です。 内容はタイトルそのままのドキュメンタリーで、監督は…
キム・ギドク監督の作品『嘆きのピエタ』を観ました。前の日には『トガニ 幼き瞳の告発(2011)』で心を痛めていたというのに、翌日観るのがよりによってこれかよ、と後悔しました(時間がなくて、短尺の作品しか選べなかったんや……)。 新型コロナウイルス…
韓国映画『トガニ 幼き瞳の告発』を観ました。ずっと観たかったこの作品、なんといっても『新感染 ファイナル・エクスプレス(2016)』『82年生まれ、キム・ジヨン(2019)』へと続いていくコン・ユ×チョン・ユミの初共演作なのです。が、そのわりには流通し…
渋谷シアター・イメージフォーラムにて映画『バクラウ 地図から消された村』を観てきました。1本前の『ブルータル・ジャスティス(2018)』と同じくこちらも「アトロク」ことTBSラジオ「アフター6ジャンクション」内で特に最近話題の作品。アトロクがなかっ…
S・クレイグ・ザラー監督の『ブルータル・ジャスティス』を観ました。「アトロク」ことTBSラジオ「アフター6ジャンクション」リスナーの方ならすっかりお馴染み、ライムスター宇多丸さん山本匠晃アナウンサーはじめ番組関係者さんたちが2020年ハマりまくった…
年内滑り込みで『燃ゆる女の肖像』を劇場鑑賞してきました。正直そんなに興味ないかな〜と思っていたのですが、ライムスター宇多丸さんがあまりにも絶賛しているものでチョロい宇多丸チルドレンあっさり折れました。 結論は、とても良かったです。これこそ映…
韓国映画『チスル』を観ました。「済州島四・三事件」という負の歴史を描いた作品で、この事件は第二次世界大戦終結後の分断された朝鮮半島において1948年4月から長期にわたり続いた「アカ狩り(と称した無差別な大量虐殺)」のことを指します。 済州島は南…
そこは元日に観ろよ、って感じの『ファースト・マン』を観ました。デイミアン・チャゼル監督の最新作です。 デイミアン・チャゼル監督といえばレンタルで観た『セッション(2014)』がまず面白くて、その監督の次作だというので今度は劇場公開時に『ラ・ラ・…
『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来』を観ました。中国のアニメーション映画で、非常にクオリティが高いとだいぶ前から話題になっていた作品です。 日本では2019年9月から字幕版が小規模上映されていたようですが、好評を受けて2020年11月よ…
マブリーことマ・ドンソク主演の『悪人伝』を観ました。劇場公開時にはタイミングが合わず行けなかったのですが、最近はすぐ配信に入ってくれるので助かります。 さて、タイトルこそ物々しいものの、この作品は軽いエンタメ映画です。ヤクザのボスと正義感の…
ナ・ホンジン監督の『哭声/コクソン』を観ました。「裸の國村隼が四つん這いで迫ってくる韓国映画」とかいう偏りまくった情報だけ知っている作品だったのですが、やっと全貌が明らかに。またひとつお気に入りのトラウマ映画が増えました。 本作、トータルの…
ラース・フォン・トリアー監督の『メランコリア』を観ました。ラース・フォン・トリアーといえば鬱映画の代名詞『ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000)』。名前からすでに不穏な空気の漂ってしまう監督、というイメージがあります。いまいち有意義に過ごせな…
韓国映画にハマってるんだったら観てみて、と教えてもらった『あなた、そこにいてくれますか』を観ました。コテコテのメロドラマみたいなタイトルですが(原題も同じ)、その内容は意外にファンタジーなタイムトラベル系ラブストーリー。フランスのベストセ…
ギャスパー・ノエ監督の『CLIMAX クライマックス』を観ました。これはですね、ふと「ライムスター宇多丸のシネマランキング2019」のトップ10で未見なの『CLIMAX』だけじゃん、と気付いての鑑賞でございます。ちなみにそのトップ10はこちら。リンク先はわたし…