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主に映画の感想文を書いています

ヴァレリアン 千の惑星の救世主(2018)

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これ、すごい覚えてるんですよね。というのも、観れなかったことを。ちょうど一年前の今頃、確かテレビで斎藤工がおすすめしてて、無性にビビッときたからこれは観なくちゃと思っていたのに「レッド・スパロー」あたりにかまけていたら結局観そびれてしまって。ようやく観ました。

感想

好き! 好き!! 誰がなんと言おうと好き!!!

というわけでやはり好きでした。興行的にはコケたみたいだけど、いやいや、個人的にアカデミー楽しい賞を贈りたいです。この映画の「よさみ」ポイントを画像多めでアピールするのでビビッときたら観てください。

よさみポイント① 映像体験の往復ビンタ

カラフルで、なんでもありな遠未来のお話。無条件で好きなわけじゃないし、それこそ同じリュック・ベッソン監督の「フィフス・エレメント」は全然ピンとこなかった人なのですが、これはなんかいろいろとストライク。

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いきなりこんな「THE ケレン味。ていうかこの車、見たことある。

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既視感の正体(from フィフス・エレメント

かと思えばドSFな船団やらスペースコロニーやらが登場したり。

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異様なスケールのなか「アバター」的な人たちが現れたり。

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ちなみにこのシーンをテレビで見て、当時のわたしは「行こう」と思いました。行かなかったけど。

ビーチでバカンス、からの宇宙船内、からのよその星、からのVRワールド等々、もうとにかく「映像体験ッ! 映像体験ッッ!!」と往復ビンタかまされてるような、そんな映画です。よさみあり。

よさみポイント② 主人公ふたりが好き

単純に、好き。

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この一枚を見てもらえればもう立場関係は一目瞭然だと思うんですけども。どう考えても右の彼女のほうが強いですね。

本作どういうお話かっていうと、ヴァレリアンとローレリーヌっていう男女の捜査官コンビがかくかくしかじか宇宙の平和を守るわけです。

ただそれはでっかいスケールで見た場合の話で、クローズアップしてみると「ねえ俺と結婚してよ」「はァ?」ていう痴話なやりとりが繰り返されてるだけのすげえどうでもいい映画なんです。そこがいい。

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口を開けば求婚してくる典型的チャラ男、ヴァレリアン。こやつの「レオナルド・ディカプリオ小池徹平とウエンツで割ったような顔」が好き。その甘いマスクからは予想できない渋めのボイスも好き。

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そんな彼から発されるゾッコンな眼差しを全てはね返すのが、こちらのローレリーヌ。ツンデレというよりほぼツン。有無を言わせぬその眉毛が最高に魅力的。彼女を演じるカーラ・デルヴィーニュ様、わたしもゾッコンになってしまいました。

このお方、本作では多分かなり個性を抑えたビジュアルになってると思われるんですよね。というのも、これ。

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やばないすか。しかもどうやらこれ、イギリス王室の結婚式に参列したときの写真ですよ。強い。

そんなわけでこのふたりがすごい好き!なのでした。オフショットでもひたすらデルヴィーニュ様が強くて尊い

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わけあってドレス姿のローレリーヌがまた、いいんですわ。続きは本編でご覧下さい。よさみしかない。

よさみ③ 「スター・ウォーズ」との関連性

この映画を観た人は十中八九「スターウォーズっぽい」と思うはずです。さながらジャバ・ザ・ハットな「よその星の種族」たち、ミレニアム・ファルコンみたいな宇宙船、などなど。冒頭に貼った画像も、いかにもスターウォーズ

ですが、じつは「逆」。公式な発言はないものの、本作の原作であるフランスのコミック「ヴァレリアンとローレリーヌ」が「スター・ウォーズ」に与えた影響はかなり大きいであろうと言われているのだそう。こちらの記事が大変深かったです。

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60年代の原作コミックに登場する円盤型の宇宙船

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本作に登場する円盤型の宇宙船

とりあえず「ミレニアム・ファルコンみたいな宇宙船(笑)」ではない、ということ。それだけでもだいぶ興味深いですね、楽しいですね。好きです、そういう話。ふかみあり。

ヴァレリアン (ShoPro Books)

ヴァレリアン (ShoPro Books)

とまあ、そんな感じで。好きな人はめちゃくちゃ好きなタイプの映画だと思うのでご賞味いただければ幸いです。

(2019年37本目)

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ブエノスアイレス恋愛事情(2011)

f:id:threefivethree:20190320195735j:plain 「さんごくん(と呼ばれがち、わたくし353のことである)こういう映画好きじゃない?」とおすすめされて、そんならばと早速観てみた作品。ブエノスアイレス生まれの監督が作ったアルゼンチン&スペイン&ドイツ合作映画、とのこと。

公式サイトによれば、原題になっている単語「medianeras」には【人をつなぐものであると同時に、人を隔てるもの】という意味があり、アルゼンチンにしかないニュアンスの言葉なのだそう。

なんかいろいろ自分の言葉で書いてみようと思うも、この公式サイトに載っている文章が比較的パーソナルな雰囲気なのでその引用にとどめます。

2003年のある日、ふと、『近所に住んでいるのに、互いを知らない男女』の物語を思いついた監督は、街の写真を撮りながら、建築が人々に影響を与えていることに気づき、「大都市に住む人々の疎外感と建築、バーチャルな時代との関係について語りたくなった」

タイトルは直感で「Medianeras」(共有壁、境界壁)。 「人をつなぐと同時に隔てるもの」

それは、ネットも同じ。つながっていても、コミュニケーションをとらない。傷つきやすくて人との関係を築けない。そんな2人の男女を主人公に、思うように行かない日常がユーモアを交えて描かれる。

ブエノスアイレス恋愛事情−intro

そんな、お話(手抜き)。

建築がひとつの大きな要素になっているので、冒頭しばらくは「ブエノスアイレス住宅事情」が淡々と紹介され、へー、そういう感じなのね、と単純に深まるブエノスアイレス住宅事情への知見。「靴箱」なんて呼ばれ方もする小さな部屋で暮らす男女一名ずつにいつしかスポットが当たり、何か起きそうな気がするも、さほど劇的なことは起きない日常系映画。

やー、でもね、なんかよかったです。恋愛事情のほうは比較的どうでもいいんですけど、ふたりの一人暮らしっぷりがよい。居心地良さそうなレベルで雑然とした室内、寝る前に照明(無駄に多い)を何箇所も消すさま、コーヒーかなんか飲んでるさま、そういうのがいちいち好きでした。

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プチプチ潰しのストレス発散法は万国共通

わたしもすっかり一人暮らしが板についたタイプの人間だもんで、わりと同じような生活送ってるんですよ。一人暮らしの生活っぷりって、客観的に見たら絶対おもしろいんですよ。自分の物だけに埋め尽くされた真っ暗な部屋でプロジェクターにこの映画かけて観てる、そんな自分の一人暮らしっぷりもちょっと誇らしく思えてくるのでした。

まあ、このふたりの場合は人肌恋しいマンたちだから脱却したいんでしょうけども、その生活から。わたしゃそういう人たちの物語を客観的に見てる生活でとりあえずいいマンです。

ふたりがそれぞれに観ていたこれ、観たい。嗚咽するほど泣けるやつなのだろうか。

(2019年36本目)

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