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主に映画の感想文を書いています

1990年代の作品

大林宣彦監督作品「ふたり(1991)」2回目の雑感|脚色のことや、ありったけの感想など

池袋・新文芸坐さんの2本立てで、大林宣彦監督の「新・尾道三部作」1〜2作目にあたる『ふたり』と『あした(1995)』を観ました。とはいえ『ふたり』はつい一週間ほど前にBlu-ray(新たにリリースされたもの)を購入して観たばかり。こんなにもすぐにスクリ…

大林宣彦監督作品「あした(1995)」雑感|終始美しいグランドホテル形式ファンタジー

池袋・新文芸坐さんにて大林宣彦監督の『あした』を劇場鑑賞しました。監督の生まれ故郷・尾道を舞台にした「新・尾道三部作」の1本目で、つい先日観たばかりの『ふたり(1991)』が2本目となります(今回こちらも同時上映だったので併せてスクリーンでの鑑…

大林宣彦監督作品「ふたり(1991)」本編と、“ウソからマコト”極まるメイキングの雑感

4月に大林宣彦監督が亡くなり、どれか観てみようかなと思っていたところで最初におすすめいただいたのが『ふたり』でした。調べてみると確かにとても人気の高い作品、しかし配信がどこにもない! 最寄りTSUTAYAも潰れて久しいわたしは諦めて『HOUSE/ハウス…

大林宣彦監督作品「風の歌が聴きたい(1998)」雑感|いちばん“普通にいい”大林映画かもしれない

1998年公開の大林宣彦監督作品「風の歌が聴きたい」をレンタルDVDで鑑賞しました。 主演は天宮良さん、中江有里さん。そのほか、入江若葉さんはじめ大林組お馴染みの面子が脇を固めます。ちょっとこれは、いまのところダントツで「普通にいい」大林映画でし…

大林宣彦監督作品「三毛猫ホームズの黄昏ホテル(1998)」雑感

赤川次郎さんの同名小説を原作とした大林宣彦監督の映画『三毛猫ホームズの黄昏ホテル』をレンタルDVDで鑑賞しました。 正確には「土曜ワイド劇場」で放送されたテレビドラマのディレクターズカット版で、劇場公開はされていないとか。よく見るとフィルモグ…

大林宣彦監督作品「女ざかり(1994)」雑感

大林作品履修期間、00年代に突入したところですがまたちょっと戻って、1994年公開の『女ざかり』を観ました。こちら、なんと(?)主演は吉永小百合さん! 吉永さんと大林監督の食べ合わせはどんな感じなのでしょうか。 あらすじ 新聞社に勤める弓子(吉永小…

大林宣彦監督作品「SADA〜戯作・阿部定の生涯(1998)」雑感

どうやらこれで10本目のようです。大林作品履修期間、今回は1998年公開の『SADA〜戯作・阿部定の生涯』を観ました。「阿部定事件」を題材にした物語で、黒木瞳が阿部定を演じています。ところで阿部サダヲって阿部定由来の芸名なんですね、知らなかった。 概…

大林宣彦監督作品「青春デンデケデケデケ(1992)」雑感

大林監督作品履修期間、今回は1992年公開の『青春デンデケデケデケ』を鑑賞。デンデケ-デケデケとはベンチャーズ・サウンドでお馴染みの、あの奏法です。1960年代、バンド活動に高校三年間を費やした少年たちの物語。ギター抱えて、一緒にベンチャーズ練習し…

タランティーノ企画オムニバス映画「フォー・ルームス(1995)」雑感

クエンティン・タランティーノがロバート・ロドリゲスなど3名の監督に声をかけ制作した4本立てのオムニバス映画『フォー・ルームス』を観ました。ちょっと過剰摂取しすぎかしら…(直近の鑑賞作品:プラネット・テラー in グラインドハウス/フロム・ダスク・…

ロドリゲス×タランティーノ「フロム・ダスク・ティル・ドーン(1996)」雑感

こちらの記事(コメント欄)で教えていただいてから半年ほど経ってしまいましたが、監督ロバート・ロドリゲス、脚本クエンティン・タランティーノの映画『フロム・ダスク・ティル・ドーン』をようやく観ました。めちゃくちゃ楽しかった〜〜。遅ればせながら…

午前十時の映画祭で「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3(1990)」を観た

先々週のPART1、先週のPART2に引き続き、「午前十時の映画祭10FINAL」にて『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3』を観てきました。 PART1はもちろん殿堂入りの作品ですが、もしかしたらこのPART3のほうが思い入れはあるんじゃないかと感じていて、今回初め…

「スワロウテイル(1996)」雑感

岩井俊二週間、もうしばらく続きます。1996年の作品『スワロウテイル』を鑑賞しました。CHARAが主演し、劇中のバンドYEN TOWN BAND名義でリリースされた「Swallowtail Butterfly 〜あいのうた〜」もヒットした作品です。 プロローグ むかしむかし 円が世界で…

「四月物語(1998)」雑感

岩井俊二週間、続いてます。今回は1998年公開、松たか子主演の『四月物語』を観ました。約1時間の小品なので観やすい! あらすじ 大学進学を機に北海道から上京した楡野卯月(にれの うづき/松たか子)は、ぎこちない新生活を送っていた。彼女は強い意志を…

ドラマ版「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(1995)」雑感

岩井俊二週間、あの有名タイトル『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』を観ました。2017年公開のアニメ版ではなくオリジナルのドラマ版です。出演は奥菜恵、ほか。 あらすじ その日は典道と祐介、なずなの三人がプール掃除当番だった。男子二人は…

岩井俊二監督作品「Love Letter(1995)」雑感

初の岩井俊二作品として先日『ラストレター(2020)』を観ましたが、ぜひこっちも!とおすすめいただいたので今回は四半世紀前の岩井作品『Love Letter』を鑑賞しました。『ラストレター』には本作のアンサームービー的な面もあるのだそうで、この機会にあわ…

「カジノ(1995)」雑感

スコセッシ週間、こちらは『グッドフェローズ』に引き続きの『アイリッシュマン』繋がりです。 あらすじ ざっくり言って「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ラスベガス」だと思いました。かつてベガスがあった。 男だけのほうが楽しい これ、同じくベガス…

「グッドフェローズ(1990)」雑感

『アイリッシュマン』を観たならこちらも観ねばいかんべ、と遅ればせながらスコセッシ祭り開幕の予感です。 概要 マフィアの世界で生きたヘンリー・ヒルという男の半生を自叙伝的に描いた、実話ベースの作品。ギャングに憧れた少年時代から壮年期までをテン…

「ワンダフルライフ(1999)」雑感

是枝裕和監督の著書「映画を撮りながら考えたこと」に書かれたエピソードを参照しつつ、順番に是枝作品を観ていく企画?です。今回は2作目「ワンダフルライフ」。犬の話ではありません。 あらすじ 人は死ぬと、天国へ行く前にある施設を訪れるという。故人は…

「幻の光(1995)」雑感

是枝裕和監督の映画監督デビュー作。著書「映画を撮りながら考えたこと」を読み終えたので、本に書かれたエピソードを参照しつつ、順番に観ていこうと思っています(一気に観ると疲れそうだけど…)。 あらすじ 幼馴染の夫と生後間もない息子、家族三人でつつ…

「ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995)」雑感

是枝監督の「真実」とその手記によってイーサン・ホークへの興味が高まった(というかそれまでは無だった)こと、先日観た「トリコロール/白の愛」でジュリー・デルピーさんに撃ち抜かれてしまったこと、そんな二つの欲求を同時に満たしてくれる作品があり…

クシシュトフ・キェシロフスキ監督「トリコロール」三部作

ポーランドの映画監督クシシュトフ・キェシロフスキさん(言えない…覚えられない…)による「トリコロール」三部作を観ました。 トリコロールとはフランス国旗の【青・白・赤】を指しますが、その並びに沿って「トリコロール/青の愛」「トリコロール/白の愛…

「レオン 完全版(1994)」雑感

午前十時の映画祭で「レオン 完全版」を観てきました。「完全版」の差分はどこなんだろうと調べてみたら、レオンと聞いて真っ先に思い浮かぶようなシーンがことごとく完全版だったという。通常版(劇場公開版)は観たことがないようです。 あらすじ ニューヨ…

伊仏日、最近観た映画まとめて雑感(2019.10)

溜まってきたので一気に書きます。「続・荒野の用心棒(1966/イタリア)」「トリコロール/青の愛(1993/フランス)」「空気人形(2009/日本)」の3本です。ひどい詰め合わせ(笑)

タランティーノを観よう⑤「ジャッキー・ブラウン」「パルプ・フィクション」

タランティーノを観ようシリーズ、最終回です。 ジャッキー・ブラウン(1997) 「パルプ・フィクション」と「キル・ビル」シリーズの間に挟まる、3本目の作品。主演のパム・グリアさんはわたし存じ上げなかったのですけども、70年代に大活躍されていたスター…

タランティーノを観よう①「レザボア・ドッグス」「イングロリアス・バスターズ」

ご紹介、ではないです。初見です。 「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」の記事から言っているとおり、「パルプ・フィクション」しか観たことないよ状態で「ワンハリ」に臨んだわたくしでございます。この機会にクエンティン・タランティーノ監…

夫たち、妻たち(1992)

ウディ・アレン週間継続中。本作は、ライムスター宇多丸さんが特に好きなウディ・アレン作品として挙げている一本だったりします。宇多丸さんは皮肉たっぷりなウディ・アレンがお好きみたいですね。 どんな映画か 痴話です。 しかも本作の撮影中にミア・ファ…

メリーに首ったけ(1998)

なぜ、なぜ今これを観たのか。ゲームオブスローンズが佳境に差し掛かり、アベンジャーズが終わろうとしているこのタイミングでなぜこれを観たのか。 理由としてはまあ、TSUTAYA DISCASから一ヶ月くらい借りっぱだったからいいかげん観て返さなきゃ、っていう…

隣人は静かに笑う(1999)

PrimeVideoのウォッチリストに入ってるけれどなんで入れたんだったかな〜と思い出せずにいましたが、どうやら「悪い種子(1956)」を観たときに入れたっぽいです。関連性、それはずばり「後味の悪い映画」。 悪い種子 [DVD]出版社/メーカー: ワーナー・ホー…

天使にラブ・ソングを2(1993)

「天使にラブ・ソングを…(1992)」の続編。先日「1」を観たらなんと3名様から「2も観て!」とプッシュされてしまったので急いで観ました。そんなにいいのか2。 あらすじ 前作から1年。ラスベガスで自分のショウを持つほどになったデロリスのもとにシスター…

天使にラブ・ソングを…(1992)

これも一応「ニューヤーズ・ミュージカル・コンサート2019」きっかけ。といってもコンサートで歌われたアラン・メンケンの「Spread the Love Around」はミュージカル版「シスター・アクト(SISTER ACTは映画の原題)」のオリジナル楽曲なので出てきませんが…