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主に映画の感想文を書いています

映画

「四月物語(1998)」雑感

岩井俊二週間、続いてます。今回は1998年公開、松たか子主演の『四月物語』を観ました。約1時間の小品なので観やすい! あらすじ 大学進学を機に北海道から上京した楡野卯月(にれの うづき/松たか子)は、ぎこちない新生活を送っていた。彼女は強い意志を…

ドラマ版「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(1995)」雑感

岩井俊二週間、あの有名タイトル『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』を観ました。2017年公開のアニメ版ではなくオリジナルのドラマ版です。出演は奥菜恵、ほか。 あらすじ その日は典道と祐介、なずなの三人がプール掃除当番だった。男子二人は…

岩井俊二監督作品「Love Letter(1995)」雑感

初の岩井俊二作品として先日『ラストレター(2020)』を観ましたが、ぜひこっちも!とおすすめいただいたので今回は四半世紀前の岩井作品『Love Letter』を鑑賞しました。『ラストレター』には本作のアンサームービー的な面もあるのだそうで、この機会にあわ…

「リチャード・ジュエル(2019)」雑感

衰え知らずのクリント・イーストウッド監督最新作『リチャード・ジュエル』、観ました。出演はポール・ウォルター・ハウザー、サム・ロックウェルなど。安定の良作です。 あらすじ 1996年アトランタ。オリンピック期間中のコンサートイベントに何者かが爆弾…

岩井俊二監督作品「ラストレター(2020)」雑感

初・岩井俊二です。こういう感じか!好きだ! というわけで熱量高めに書いていくつもりでおります。キャストは広瀬すず、森七菜、神木隆之介、松たか子、福山雅治、みんな主演ということでよいでしょう。 あらすじ 「この手紙、お姉さんに渡して」。高校生の…

「ジョジョ・ラビット(2019)」雑感

『マイティー・ソー バトルロイヤル(2017)』のタイカ・ワイティティ監督最新作『ジョジョ・ラビット』鑑賞しました。出演はスカーレット・ヨハンソン、サム・ロックウェル、主人公のジョジョ少年には映画初出演のローマン・グリフィン・デイヴィス、ほか。…

「ゼロ・グラビティ(2013)」雑感

前日に『ROMA/ローマ』を観た流れで、同じくアルフォンソ・キュアロン監督の『ゼロ・グラビティ』を鑑賞しました。観てそうで観てない有名タイトルが多い宇宙もの映画。『ライトスタッフ(1983)』から『ファースト・マン(2018)』まで、いろいろ観てない。…

「ROMA/ローマ(2018)」雑感

昨年とても話題になったNetflix映画、遅ればせながら鑑賞いたしました。監督は『ゼロ・グラビティ(2013)』などのアルフォンソ・キュアロン。タイトルの「ROMA」は監督の故郷メキシコの地区「コロニア・ローマ」を指しており、イタリアの首都ローマとは無関…

「マザーレス・ブルックリン(2019)」雑感

エドワード・ノートン監督&脚本&主演の新作『マザーレス・ブルックリン』を観てきました。これは…今年の年間ベスト作品に残るかもしれない…。 あらすじ 1950年代、ニューヨーク。私立探偵のライオネル(エドワード・ノートン)はいつものように張り込みを…

「フォードvsフェラーリ(2019)」雑感

え、そんなシンプルなタイトル、と予告で拍子抜けしてしまった『フォードvsフェラーリ』観ました。慣れると硬派で格式高くすら思えてきました(チョロい)。なお原題も『Ford v Ferrari』です。 あらすじ フォード社がまだセダンのイメージを持っていた1960…

「殺人の追憶(2003)」雑感

最新作『パラサイト 半地下の家族』が公開中、ポン・ジュノ監督の出世作とされる『殺人の追憶』を観ました。 概要 1986年から1991年にかけて韓国の農村地帯で発生した連続猟奇殺人事件(華城連続殺人事件)をベースとした作品。手がかりを掴みつつも真犯人に…

映画館で「アイリッシュマン(2019)」を観た

年末年始で『アイリッシュマン』を映画館へ観に行こう、なんて思っていて気付いたら連休最終日。これはいかんと行ってきました立川シネマシティ。今年もお世話になります。 補足しておくと『アイリッシュマン』はNetflix映画なので基本的には劇場公開なし。…

「パラサイト 半地下の家族(2019)」雑感

ポン・ジュノ監督の最新作、そしてすっかり話題作。全国公開はもう今週末からですが、ここにきて待ちきれずTOHOシネマズ日比谷での先行公開を観てきました。ちょうどゴールデングローブ賞の外国語映画賞も獲った日で、連休明けの平日日中でありながらなかな…

「ブラック・クランズマン(2018)」雑感

『スカイウォーカーの夜明け』からの『マリッジ・ストーリー』、これは新春アダム・ドライバー祭りの予感。昨年観そびれたままだった『ブラック・クランズマン』を観ました。 あらすじ 1970年代アメリカ。地域初の黒人警官となったロン(ジョン・デヴィッド…

「マリッジ・ストーリー(2019)」雑感

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。さて、新年早々ですが離婚の映画です。 あらすじ 舞台演出家と女優、表現者同士の夫婦がすれ違いから離婚の準備をしていた。円満にことを進めるつもりだったが、いつしか状況は泥沼化。望…

「テッド・バンディ(2019)」雑感

年間ランキング記事も書いた後ですが駆け込みで観てきました。2019年155本目、劇場鑑賞は57本目、新作では44本目。これで映画納めの予定です。 概要 30人以上の女性を惨殺したと言われる殺人鬼テッド・バンディ(ザック・エフロン)の末路を、長年の恋人であ…

353的シネマランキング2019【新作編】

一年を振り返る季節がやってまいりました。今年鑑賞できた新作は43本。順位をつけるのは非常に苦しいので、いろんな賞を進呈していくスタイルでいこうと思います。 直感トップ5 まずは、直感で決めたトップ5。今年最も印象的だった新作映画、ということにし…

「アースクエイクバード(2019)」雑感

ここのところ一気に増えてきたNetflix映画。『アースクエイクバード』を観ました。アリシア・ヴィキャンデルと小林直己(三代目JSB)主演、リドリー・スコットが製作総指揮とのこと。 あらすじ 1980年代の東京。日本に長く住む外国人女性ルーシー(アリシア…

「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019)」雑感

今年は本当にいろんなシリーズが完結する年でした。『ゲーム・オブ・スローンズ』に始まり『アベンジャーズ』『X-MEN』、そして泣く子も黙る『スター・ウォーズ』。なんなら平成も終わったし2010年代もおしまい、はてなダイアリーもジオシティーズもサービス…

「アナと雪の女王2(2019)」雑感

『アナ雪』旋風が巻き起こった2013年、わたしは結局観ませんでした。しばらく経ってから一度さらっと観た程度で、足しげく映画館へ通う習慣がついた今でも『アナ雪2』はスルーしそうだなと思っていました。 が、そういうの良くない! エンタテインメント全般…

「ゾンビランド:ダブルタップ(2019)」と前作の雑感

予告を観るまで『ゾンビランド』シリーズのことを知らなかったのですが、『女王陛下のお気に入り(2018)』以来【エマ・ストーン×銃器】を愛するようになってしまったのでこれは必見だろうと。…と思いつつうっかり観そびれそうだったところ、滑り込みで行っ…

「ジュマンジ/ネクスト・レベル(2019)」雑感

名作『ジュマンジ(1995)』の続編『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(2017)』のさらに続編です。前作ラストでしっかり破壊されたはずの「ジュマンジ」がまた帰ってきてしまった…! あらすじ 前作から数年後。地元で集まることになった“ジュマン…

「屍人荘の殺人(2019)」ネタバレ雑感

今村昌弘による同名小説の映画化。これはですね、内容がどうであろうと浜辺美波さんを見るために行こうと決めていたので、『ジュマンジ』差し置いて初日に観てきました。 犯人名を書いたりはしていませんが、予告に出てこない設定等ある程度のネタバレは含み…

「カジノ(1995)」雑感

スコセッシ週間、こちらは『グッドフェローズ』に引き続きの『アイリッシュマン』繋がりです。 あらすじ ざっくり言って「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ラスベガス」だと思いました。かつてベガスがあった。 男だけのほうが楽しい これ、同じくベガス…

「キング・オブ・コメディ(1982)」雑感

スコセッシ週間入っております。今回は『アイリッシュマン』からと言うよりも『ジョーカー』からと言ったほうが良さそうです。 あらすじ コメディアンとして大成することを夢見るルパート・パプキン(ロバート・デ・ニーロ)は、憧れのテレビ司会者ジェリー…

「グッドフェローズ(1990)」雑感

『アイリッシュマン』を観たならこちらも観ねばいかんべ、と遅ればせながらスコセッシ祭り開幕の予感です。 概要 マフィアの世界で生きたヘンリー・ヒルという男の半生を自叙伝的に描いた、実話ベースの作品。ギャングに憧れた少年時代から壮年期までをテン…

劇場版エミリア・クラーク「ラスト・クリスマス(2019)」雑感

『ゲーム・オブ・スローンズ(以下GOT)』シリーズのデナーリスとして一躍有名になった女優エミリア・クラーク。彼女を初めて見たのは『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018)』で*1、ずばり一目惚れしてしまい、それをきっかけに「あのエミリア…

「アイリッシュマン(2019)」映画と原作の感想

ようやく観ました、マーティン・スコセッシ監督による話題のNetflix映画『アイリッシュマン』。3時間半という長尺をしっかり乗り切るため、原作本上下巻を読んでからの鑑賞です。 概要 1975年アメリカ、当時「大統領に次ぐ権力を持った男」とまで言われた大…

シャイニング続編「ドクター・スリープ(2019)」雑感

「ドクター・スリープ」観てきました。本当に「あの」シャイニングの続編なの?と半信半疑でしたが、いきなり「あの」音楽が流れて、「あの」模様が出てきて、うわ続編なんだ…と背筋の伸びる感覚に…。 とりあえず、前作となるのは1980年公開のスタンリー・キ…

「DISTANCE(2001)」雑感

順番に是枝裕和監督作品を観ていく企画、今回は3作目「DISTANCE」。監督の著書「映画を撮りながら考えたこと」に書かれたエピソードも参照しています。 映画を撮りながら考えたこと作者:是枝裕和出版社/メーカー: ミシマ社発売日: 2016/06/08メディア: 単行…