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主に映画の感想文を書いています

映画

韓国映画「はちどり(2018)」雑感&キム・ボラ監督リモート舞台挨拶のうろ覚えレポート

韓国映画『はちどり』を観ました。韓国では2019年に一般公開され、同年公開のポン・ジュノ監督作『パラサイト 半地下の家族』に次ぐ2019年の代表作として大ヒットしたのだそうです。キム・ボラ監督の長編デビュー作である本作は、世界中の映画祭で賞を獲り、…

2020年6月に観た映画を振り返る

6月の鑑賞映画を振り返ります。5月分はこちら。 新作 第七銀河交流(YouTube) カメラを止めるな!リモート大作戦!(YouTube) ROMA/ローマ 完成までの道(Netflix) ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 旧作 ドゥ・ザ・ライト・シング(1989…

TOHOシネマズで「風の谷のナウシカ(1984)」を観た

新型コロナウイルスの影響ということになるのか、TOHOシネマズがジブリ作品のリバイバル上映を大規模開催。2020年6月末現在、ほぼ全館で『風の谷のナウシカ(1984)』『もののけ姫(1997)』『千と千尋の神隠し(2001)』『ゲド戦記(2006)』の4作品を観る…

大友克洋監督「AKIRA(1988)」を初めて観た

TOHOシネマズにて、4Kリマスター版の『AKIRA』を観てきました。じつは原作含め全く初めての『AKIRA』です。いやはや、面白かった! 想像以上に凄かった! 「こんな作品が30年以上も前に作られたとは」などというありきたりな感想が、悔しいかな心の底から出…

「リモート映画」2本と、Netflix「ROMA/ローマ」製作ドキュメンタリーの雑感

書きそびれそうだった短尺作品3本の感想です。まずはリモート映画『第七銀河交流』『カメラを止めるな!リモート大作戦!』、それからドキュメント『ROMA/ローマ 完成までの道』について書いています。 リモート映画を観てみた 新型コロナウイルスの影響で多…

待望の劇場公開新作「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019)」はしゃいだ雑感

珍しくノミネート作の多くが日本公開済だった今年のアカデミー賞。しかし新型コロナウイルスの影響により不運にも未公開側にほぼ唯一取り残されるかたちとなってしまったのが本作です。3月27日公開予定改め6月12日公開『ストーリー・オブ・マイライフ/わた…

大林宣彦監督作品「野ゆき山ゆき海べゆき(1986)」雑感

配信のある大林作品を全て観尽くしてしまい(※1)どうしたものかと思っていたところに、ちょうど池袋の新文芸坐さんにて大林監督追悼特集の第一弾として『野ゆき山ゆき海べゆき』が上映されていたので行ってきました(※2)。2020年6月現在、配信では視聴でき…

90日ぶりの映画館〜新文芸坐にて大林宣彦追悼特集/2度目の「さびしんぼう」雑感

新型コロナウイルスの影響で映画館へ行けなくなって約3ヶ月。この週末、じつに90日ぶりの再会を果たしてきました。と言っても初めましてのところへ行ったのですが。 記念すべき映画館通い再開の場に選んだのは、池袋にある名画座「新文芸坐」さん。理由は単…

動画配信サービスで観れる大林宣彦監督作品21本をリストアップ&簡単に紹介します

4月に亡くなった映画作家、大林宣彦監督。その訃報に触れるまで大林作品をひとつも観たことのなかったわたしですが、軽い気持ちで手を出してみたところ自分でも驚くほど魅了され、気付けば動画配信サービスで取り扱いのある作品を手当たり次第に全て鑑賞して…

大林宣彦監督作品「その日のまえに(2008)」雑感

配信されている大林作品を全て観る(ことに最終的になった)マラソン、ついにゴールです。なぜかHuluでしか配信されていない『その日のまえに』が最後の一本。珍しくウェットな内容と相まって、なかなか感動的なフィニッシュとなりました。ではでは、しゅっ…

原節子さん生誕100年の日に観た「東京物語(1953)」雑感

お恥ずかしい話ですが、「小津」を観たことがありませんでした。観たいな、観なきゃな、とずっと前から思っていたのに手をつけられなかったのは、やはりあまりにビッグネームだからでしょうか。なにかと“きっかけ”を求めがちなわたしに、昨日6月17日、朗報が…

Netflixドキュメンタリー「13th -憲法修正第13条-(2016)」雑感

Netflixで配信されているドキュメンタリー『13th -憲法修正第13条-』を観ました。2016年公開の作品ですが、Black Lives Matter運動の活発化により再び注目されているようです。 アメリカはその人口に対して受刑者数が異常に多い、という統計から始まる本作。…

大林宣彦監督作品「少年ケニヤ('84)」「彼のオートバイ、彼女の島('86)」雑感

大林作品集中履修(配信作品に限る)、いよいよラストスパートです。今回は1984年公開のアニメーション作品『少年ケニヤ』と、1986年公開の『彼のオートバイ、彼女の島』を観ました。どちらもPrimeVideo内のチャンネル「シネマコレクション by KADOKAWA」に…

「ウォッチメン」原作コミック('86)、映画版('09)、HBOドラマ版('19)を一気に摂取した記録

本稿は『ウォッチメン』と名のついた各種作品を初めて摂取する方向け、より細かく言えばドラマ版を観たいんだけど予習は必要? と悩んでいる方向けのガイド記事、のようなものを目指しています。書いているのは、まさに一週間前くらいまでその状態だった人で…

ロバート・ゼメキス監督作品「マーウェン(2018)」雑感

PrimeVideoの会員特典に、公開当時気になりつつ観れなかった『マーウェン』が入っていたので鑑賞しました。監督は『バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985〜)』シリーズや『フォレスト・ガンプ/一期一会(1994)』のロバート・ゼメキス。高まる期待! なの…

大林宣彦監督作品「ふりむけば愛('78)」「金田一耕助の冒険('79)」雑感

大林作品集中履修(配信で観れるもの限定)もそろそろラストスパート。今回はちょっと観るのをためらいがちな70年代の2作品をまとめて鑑賞。百恵友和コンビの『ふりむけば愛』と、シリーズもの?パロディ?よくわからない『金田一耕助の冒険』です。後者に関…

映画「ドゥ・ザ・ライト・シング(1989)」雑感

スパイク・リーの初期作品『ドゥ・ザ・ライト・シング』を観ました。現在コロナと並行して世界的に大きな動きとなっているBlack Lives Matterの運動。昨日('20/06/02)放送の「アフター6ジャンクション」冒頭でライムスター宇多丸さんが、この件に関して本…

2020年5月に観た映画を振り返る

5月の鑑賞映画を振り返ります。4月分はこちら。 新作 なし 旧作 英国王のスピーチ(2010) ねらわれた学園(1981) 天国にいちばん近い島(1984) 異人たちとの夏(1988) マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙(2011) 廃市(1983) 青春デンデケデケデケ(…

大林宣彦監督作品「花筐/HANAGATAMI(2017)」原作も読んでの雑感

大林作品集中履修、ついに劇場公開済の最新作まで辿り着きました。2017年作品『花筐/HANAGATAMI』。出演は窪塚俊介、矢作穂香、常盤貴子、満島真之介、長塚圭史、山崎紘菜、門脇麦、村田雄浩、柄本時生ほか、といった相変わらずの豪華キャストでございます。…

大林宣彦監督作品「野のなななのか(2014)」熱烈雑感とキャラ語り

大林作品集中履修、ひとまずのゴールがだいぶ近付いてきました。今回は2014年公開の『野のなななのか』を鑑賞。『青春デンデケデケデケ(1992)』に次いで読みづらいタイトル「なななのか」とは、七×七日=四十九日のことだそうです。 この作品とても良くて…

大林宣彦監督作品「姉妹坂(1985)」雑感

大林作品集中履修、1985年公開の『姉妹坂』を観ました。ひとつ前に観たのが『この空の花 長岡花火物語(2012)』だったので次は公開順に『野のなななのか(2014)』のつもりが、170分?!そんなに時間ない! という就寝時間的事情により100分の本作を挟んだ…

大林宣彦監督作品「この空の花 長岡花火物語(2012)」雑感

そう遠からず公開日が再設定されるであろう『海辺の映画館 キネマの玉手箱』を万全の状態で受け止めるため、引き続き大林作品履修ノンストップでいきます。今回はついに2010年代の作品に突入! 『この空の花 長岡花火物語』鑑賞しました。これはやばい。 あ…

大林宣彦監督作品「女ざかり(1994)」雑感

大林作品履修期間、00年代に突入したところですがまたちょっと戻って、1994年公開の『女ざかり』を観ました。こちら、なんと(?)主演は吉永小百合さん! 吉永さんと大林監督の食べ合わせはどんな感じなのでしょうか。 あらすじ 新聞社に勤める弓子(吉永小…

大林宣彦監督作品「転校生-さよなら あなた-(2007)」雑感

ついにオリジナル未見のままリメイクを観てしまいました。まだまだ続くよ大林作品履修期間。今回は2007年公開『転校生-さよなら あなた-』の雑感です。蓮佛美沙子さんの映画初主演作! あらすじ 幼少期を過ごした長野へ尾道から越してきた斉藤一夫(森田直幸…

「ヘイル、シーザー!(2016)」雑感

コーエン兄弟監督の映画『ヘイル、シーザー!』を観ました。出演はジョシュ・ブローリン、ジョージ・クルーニー、スカーレット・ヨハンソン、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018)』のオールデン・エアエンライク、ほか。 あらすじ 1950年代…

「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男(2015)」雑感

『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』を観ました。冷戦下の「赤狩り」で弾圧されながらも、正体を隠して『ローマの休日(1953)』などを書いた脚本家ダルトン・トランボの物語です。 監督は『スキャンダル(2019)』が記憶に新しいジェイ・ローチ、主演…

映画「ブリッジ・オブ・スパイ(2015)」東西ベルリンにおける主人公らの動きを整理/ついでに「プロジェクト・ブルーブック」の話

トム・ハンクス主演、スティーヴン・スピルバーグ監督の『ブリッジ・オブ・スパイ』を観ました。東西冷戦下のアメリカとソ連の間で実際におこなわれた捕虜スパイの交換を描いたノンフィクション作品です。 最近は池上彰さんの著書「そうだったのか!」シリー…

大林宣彦監督作品「SADA〜戯作・阿部定の生涯(1998)」雑感

どうやらこれで10本目のようです。大林作品履修期間、今回は1998年公開の『SADA〜戯作・阿部定の生涯』を観ました。「阿部定事件」を題材にした物語で、黒木瞳が阿部定を演じています。ところで阿部サダヲって阿部定由来の芸名なんですね、知らなかった。 概…

映画「マザーレス・ブルックリン」と、NY都市計画にまつわる書籍いくつか

今年のはじめに鑑賞し、これは暫定年間ベストだ!なんて言っていた映画『マザーレス・ブルックリン』。念願の映像ソフトがリリースされましたので購入、再鑑賞しました。この記事ではそのあらためての感想と、本作をきっかけに何冊か読んだニューヨーク都市…

大林宣彦監督作品「青春デンデケデケデケ(1992)」雑感

大林監督作品履修期間、今回は1992年公開の『青春デンデケデケデケ』を鑑賞。デンデケ-デケデケとはベンチャーズ・サウンドでお馴染みの、あの奏法です。1960年代、バンド活動に高校三年間を費やした少年たちの物語。ギター抱えて、一緒にベンチャーズ練習し…