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主に映画の感想文を書いています

映画

「グッドフェローズ(1990)」雑感

『アイリッシュマン』を観たならこちらも観ねばいかんべ、と遅ればせながらスコセッシ祭り開幕の予感です。 概要 マフィアの世界で生きたヘンリー・ヒルという男の半生を自叙伝的に描いた、実話ベースの作品。ギャングに憧れた少年時代から壮年期までをテン…

劇場版エミリア・クラーク「ラスト・クリスマス(2019)」雑感

『ゲーム・オブ・スローンズ(以下GOT)』シリーズのデナーリスとして一躍有名になった女優エミリア・クラーク。彼女を初めて見たのは『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018)』で*1、ずばり一目惚れしてしまい、それをきっかけに「あのエミリア…

「アイリッシュマン(2019)」映画と原作の感想

ようやく観ました、マーティン・スコセッシ監督による話題のNetflix映画『アイリッシュマン』。3時間半という長尺をしっかり乗り切るため、原作本上下巻を読んでからの鑑賞です。 概要 1975年アメリカ、当時「大統領に次ぐ権力を持った男」とまで言われた大…

シャイニング続編「ドクター・スリープ(2019)」雑感

「ドクター・スリープ」観てきました。本当に「あの」シャイニングの続編なの?と半信半疑でしたが、いきなり「あの」音楽が流れて、「あの」模様が出てきて、うわ続編なんだ…と背筋の伸びる感覚に…。 とりあえず、前作となるのは1980年公開のスタンリー・キ…

「ワンダフルライフ(1999)」雑感

是枝裕和監督の著書「映画を撮りながら考えたこと」に書かれたエピソードを参照しつつ、順番に是枝作品を観ていく企画?です。今回は2作目「ワンダフルライフ」。犬の話ではありません。 あらすじ 人は死ぬと、天国へ行く前にある施設を訪れるという。故人は…

「幻の光(1995)」雑感

是枝裕和監督の映画監督デビュー作。著書「映画を撮りながら考えたこと」を読み終えたので、本に書かれたエピソードを参照しつつ、順番に観ていこうと思っています(一気に観ると疲れそうだけど…)。 あらすじ 幼馴染の夫と生後間もない息子、家族三人でつつ…

「モダン・タイムス(1936)」雑感

チャップリンを初めて観ました。なぜか全くこれまで機会がなかったのです。きっかけは、所属楽団で「スマイル」を演奏することになり、「チャップリンの『スマイル』」と言われたところから。 チャップリンの曲じゃないでしょ(笑)と思ったんです。そしたら、…

「ビフォア・ミッドナイト(2013)」雑感

「ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995)」「ビフォア・サンセット(2004)」ときて、一気にシリーズ最新作「ビフォア・ミッドナイト(2013)」まで観ました。 9年スパンで製作されている本シリーズ。1作目から変わらず、キャストはイーサン・ホーク…

「ビフォア・サンセット(2004)」雑感

「ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995)」の、9年ぶりに作られた続編です。前作の9年後というリアルタイムな設定になっています。主演は変わらずイーサン・ホーク&ジュリー・デルピー。 あんな甘酸っぱいロマンスの続編、野暮になってしまわないの…

「ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995)」雑感

是枝監督の「真実」とその手記によってイーサン・ホークへの興味が高まった(というかそれまでは無だった)こと、先日観た「トリコロール/白の愛」でジュリー・デルピーさんに撃ち抜かれてしまったこと、そんな二つの欲求を同時に満たしてくれる作品があり…

クシシュトフ・キェシロフスキ監督「トリコロール」三部作

ポーランドの映画監督クシシュトフ・キェシロフスキさん(言えない…覚えられない…)による「トリコロール」三部作を観ました。 トリコロールとはフランス国旗の【青・白・赤】を指しますが、その並びに沿って「トリコロール/青の愛」「トリコロール/白の愛…

「レオン 完全版(1994)」雑感

午前十時の映画祭で「レオン 完全版」を観てきました。「完全版」の差分はどこなんだろうと調べてみたら、レオンと聞いて真っ先に思い浮かぶようなシーンがことごとく完全版だったという。通常版(劇場公開版)は観たことがないようです。 あらすじ ニューヨ…

映画「列車旅行のすすめ(2019)」第32回東京国際映画祭コンペティション部門作品 雑感

東京国際映画祭(以下TIFF)に行ってきました。存在は知っていましたが行くのは初めて。日本未公開の作品をいち早く観れるのはわくわくしますね! 今回観ることができたのはスペイン、フランス合作の「列車旅行のすすめ(Advantages of Travelling by Train…

細野晴臣デビュー50周年記念ドキュメンタリー映画「NO SMOKING(2019)」激推し雑感

細野晴臣さんの音楽活動50周年を記念したドキュメンタリー映画「NO SMOKING」、鑑賞してまいりました。とてもとても良かったので全ての音楽好きな方におすすめしたいのですが、一応そもそものところから。 細野晴臣(ほその はるおみ)さんとは 伝説的なバン…

映画「イエスタデイ(2019)」けちょんけちょん雑感

映画「イエスタデイ」を観てきました。おーっと、これは。 キツくならないよう気をつけたつもりが結局けちょんけちょんにしてますので「よかった!」という方はあまりお読みにならないほうがよろしいかと…。きわめて個人の感想です。 あらすじ 売れないミュ…

松竹ブロードウェイシネマ「42ndストリート」雑感

松竹ブロードウェイシネマで「42ndストリート」を観てきました。松竹ブロードウェイシネマとは、特別に撮影・編集された本場ブロードウェイなどのミュージカル公演を映画館で(字幕付きで!)観れる企画。だいたいライブビューイングのようなものです。 「42…

「恋のロンドン狂騒曲(2010)」雑感

直近に観た「人生万歳!」と*1、ヒット作「ミッドナイト・イン・パリ」との間にあるウディ・アレン作品。どちらも後味がよく着地の明るい映画で油断していたところに、安定の「うわぁ…」を挟んでくるウディ・アレン、さすがです。そう、だいぶ後味の悪い映画…

伊仏日、最近観た映画まとめて雑感(2019.10)

溜まってきたので一気に書きます。「続・荒野の用心棒(1966/イタリア)」「トリコロール/青の愛(1993/フランス)」「空気人形(2009/日本)」の3本です。ひどい詰め合わせ(笑)

映画「愚行録(2017)」雑感

現在公開中「蜜蜂と遠雷」の石川慶監督作品。本作とにかく非常におもしろい映画だったため未見の方にも猛プッシュしたいなというところで、感想ぐわーっと書いてはいますけども「ネタバレなし」を心掛けました。核心には触れていないつもりです。おもしろそ…

「万引き家族(2018)」雑感

世界的に高い評価を受けた、是枝裕和監督の作品。パルムドール受賞を機に日本でも大ヒットとなりました。一方わたしはちょっと、暗そうな邦画となると食指が動かないほうなのでパス。母国語で神経研ぎ澄ませて繊細な映画観るの、すごく体力を使うんですよね……

2度目の「時計じかけのオレンジ(1971)」雑感

スタンリー・キューブリック監督の問題作「時計じかけのオレンジ」。初めて観たのは何年か前のことですが、今回「午前十時の映画祭」で取り上げられたので改めて向き合ってきました。 もともと印象は悪くなかった映画です。そのぶん、映画慣れしてきた今あら…

映画「蜜蜂と遠雷(2019)」雑感

意識的に日本映画を観よう週間、石川慶監督作品「蜜蜂と遠雷」を鑑賞しました。原作は恩田陸さんの同名小説です。あらすじ 国際的なピアノコンクールで顔を合わせた、4人の若手ピアニストたち。7年間のブランクがあるかつての“神童”、海外でピアノを学ぶ超実…

是枝裕和監督作品「真実(2019)」雑感

是枝裕和監督の最新作、なんとなく気になっていたので観てきました。 日仏合作ということですが、なんたってカトリーヌ・ドヌーヴとジュリエット・ビノシュのダブル主演です。凄すぎませんか。 正直なところ、「日本映画もちゃんと観ないとな…」「手始めに、…

「人生万歳!(2009)」雑感

ウディ・アレン監督の40本目となる作品「人生万歳!」。これ、めちゃくちゃ好きなウディ・アレンでした。 いかにもウディ・アレン的な主人公(物理学者・人間嫌い)のもとに、到底ウディ・アレンの世界にはそぐわないような天真爛漫の家出娘が転がり込んでく…

「スティング(1973)」ネタバレ雑感

「午前十時の映画祭」にて劇場鑑賞しました。恥ずかしながらタイトルすら知らなかったこの作品ですが、ネタバレ厳禁系の映画なので何も知らないのはむしろラッキーらしいです。 以下、ある程度のネタバレ含みます。 あらすじ 大物ギャングの手下に恩師を殺さ…

「ジョン・ウィック:パラベラム(2019)」雑感と後出しNY聖地巡り②

「ジョン・ウィック」シリーズ3作目「ジョン・ウィック:パラベラム」。この一週間で前2作を履修し、満を持して劇場で最新作観てまいりました。冒頭のとても親切な「これまでのジョン・ウィック」、今のわたしには不要だった(笑) あらすじ 前回までにいろい…

「ジョン・ウィック:チャプター2(2017)」雑感と後出しNY聖地巡り

「ジョン・ウィック(2014)」続編、その名も「チャプター2」。非常に盛り沢山で楽しい2作目でした。感想長め、どういうわけか聖地巡りまで付いてます。 あらすじ 1作目から数日後。再び穏やかな生活に戻ろうとしていたジョン・ウィックだったが、かつてサン…

「ジョン・ウィック(2014)」雑感

続編を公開してくれると、未見のシリーズものを追う口実になるのでありがたいですね。今回は「ジョン・ウィック」最新作観たさに過去作2本、遅ればせながら観ます。 概要 キアヌ・リーブス演じる主人公ジョン・ウィックは、殺し屋稼業の超有名人。引退して堅…

タランティーノを観よう⑤「ジャッキー・ブラウン」「パルプ・フィクション」

タランティーノを観ようシリーズ、最終回です。 ジャッキー・ブラウン(1997) 「パルプ・フィクション」と「キル・ビル」シリーズの間に挟まる、3本目の作品。主演のパム・グリアさんはわたし存じ上げなかったのですけども、70年代に大活躍されていたスター…

「ウディ・アレンの重罪と軽罪(1989)」雑感

TSUTAYA DISCASを再開したので、配信されていないウディ・アレン作品を何本か借りました。そのうちの一本。これはライムスター宇多丸さんが特に好きなウディ・アレン作品としてたびたび挙げていて、観たかったんですよね。 雑感 裕福な眼科医と、ウディ・ア…