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主に映画の感想文を書いています

2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

タランティーノを観よう④「キル・ビル Vol.1/Vol.2」

かろうじて「パルプ・フィクション」だけは観てるけどあとは「キル・ビル」すら未見だよ、というわたしによるわたしのための「ワンハリ」きっかけなタランティーノ履修コーナー、ようやっと「キル・ビル」へ到達しました。 なぜか全く配信されておらず、かつ…

「アス(2019)」ネタバレ雑感

「ゲット・アウト(2017)」のジョーダン・ピール監督最新作。「ゲット・アウト」がとても面白かったので、今回初めてホラー映画を映画館で観てきました。なお前日の時点で空席率100%、当日はどうにか9人という心細い環境でした。最後列に4人もいたよ。みん…

「アド・アストラ(2019)」雑感

もともと予告編の時点では「うわなんかつまんなそう」と思っていて。 ただ、試写の感想で「思ってたのと全然違う」「例えるなら『2001年宇宙の旅』的な」みたいなのを見かけたことで、そんなら観てみようかなと。ちょうど「ワンス・アポン・ア・タイム・イン…

「遊星からの物体X('82)」と前日譚「遊星からの物体X ファーストコンタクト('11)」

「ヘイトフル・エイト(2015)」でタランティーノ監督が大いに意識したという映画「遊星からの物体X」を観ました。 「遊星からの物体X」、その名前は聞いたことがあっても、正直あまり観たいと思えるタイトルではないというか。サイレント映画の名作かな?く…

「否定と肯定(2016)」映画と原作本の雑感

2000年代にもなって「ホロコーストはあったのか」を法廷で審議するという、実際にあった裁判の話。 発端は1993年。ホロコースト学者のデボラ・E・リップシュタットが自著の中でデイヴィッド・アーヴィングというホロコースト否定論者について「嘘つき」と批…

タランティーノを観よう③「ジャンゴ 繋がれざる者」「ヘイトフル・エイト」

クエンティン・タランティーノ監督作品を履修しよう企画第三弾。今回は西部劇シリーズの2作です。西部劇って「観たら面白い」のは分かってるんですけどあまり食指が動かないジャンルだったりしまして、この2作は重い腰を上げるのに何晩か要してしまいました…

「大脱走 英雄〈ビッグX〉の生涯」「ハイドリヒを撃て!」本と映画の雑感

先日「大脱走(1963)」を観たあとに読んでいた伝記本。といってもスティーブ・マックイーンの役ではなく、本書で描かれている人物はこちらです。劇中での名はロジャー・バートレットですが、モデルとなった人物の名はロジャー・ブッシェルといいます。ロジ…

タランティーノを観よう②「デス・プルーフ in グラインドハウス」“ワンハリ”との共通点について

二本立てで書いていくつもりだったタランティーノ鑑賞記、またどえらく面白いやつに出会ってしまったため単品で書きます。こりゃわたし、タランティーノ合うな…。 デス・プルーフ in グラインドハウス(2007) デス・プルーフ in グラインドハウス (字幕版)…

タランティーノを観よう①「レザボア・ドッグス」「イングロリアス・バスターズ」

ご紹介、ではないです。初見です。 「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」の記事から言っているとおり、「パルプ・フィクション」しか観たことないよ状態で「ワンハリ」に臨んだわたくしでございます。この機会にクエンティン・タランティーノ監…

“ワンハリ”きっかけの「大脱走(1963)」雑感

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」劇中で洒落っ気たっぷりに登場した1963年の映画「大脱走」。隣の人が「クフッ」と吹き出していたのが未見のわたしには羨ましくて、というか悔しくて、履修してからおかわりするんだ…と急いで観ました。 契…

“ワンハリ”劇中に登場する映画「サイレンサー第4弾/破壊部隊(1968)」雑感

先日書いた「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」の記事、Twitterで多くの反響をいただき嬉しい限りです。いつもあんな濃度の高い記事を書いているわけじゃないんだけど……とややプレッシャーではありますが、お気楽な映画でさらっと流すことにい…

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」鑑賞にあたって予習した記録とネタバレ雑感

待ちわびていたクエンティン・タランティーノ監督最新作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」、公開日に立川極音レイトショーで観てまいりました。 といってもタランティーノ作品は「パルプ・フィクション」しか観たことがないわたし。何が楽し…