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主に映画の感想文を書いています

2021年の鑑賞記録

映画「EXIT(2019)」感想|今年観たエンタメ映画で一番好きかも。だから熱く語ります。

韓国映画『EXIT イグジット』を観ました。久しぶりにこんな、全面的に信頼できる映画を観てしまい感動しています。そして感想を書くのが面倒くせえ(最高!な映画ほど感想は書きづらいのである)。

映画「光(2017)」余談と感想|音声ガイド製作者を主人公にした河瀬直美監督作品

河瀬直美監督の『光』を観ました。映画の音声ガイド製作を題材にしたラブストーリー、というなかなか珍しい作品です。 この作品を観るのは今回が初めてだったのですが、その割にいろいろとエピソードがあります。どこから書いたものか迷います。長い余談から…

映画「めぐみへの誓い(2021)」感想|横田めぐみさん拉致事件を北朝鮮視点込みで描いた作品

横田めぐみさんの北朝鮮拉致事件について描いた映画『めぐみへの誓い』を観る機会がありました。 この件は少し前にもNHKのドキュメンタリー番組『アナザーストーリーズ』で「めぐみさん拉致事件 横田家の闘い」という回を観ていましたし、池上彰さんの著書『…

2021年4月に観た映画を振り返る〈感想記事の一覧〉

4月に観た映画やドラマ、その他映像作品を振り返ります。公開のタイミングで劇場鑑賞したものを新作、それ以外を旧作としています。リンク先は感想記事、並びは鑑賞順です。先月分はこちら。 新作 騙し絵の牙 アンモナイトの目覚め 街の上で 21ブリッジ 旧作…

モルカー見里監督の短編「マイリトルゴート」が観れます

『PUIPUI モルカー』の見里朝希監督が東京藝術大学大学院修了制作として作った短編ストップモーションアニメ『マイリトルゴート(2018)』が配信で無料視聴できます(簡単な登録のみ必要)。 同じ羊毛フェルトを使いながら『モルカー』とは対照的にかなりエ…

短編映画「愛してるって言っておくね」「隔たる世界の2人」感想|第93回アカデミー賞短編アニメ賞・短編映画賞受賞作

第93回アカデミー賞にて「短編アニメ映画賞」「短編実写映画賞」に輝いた短編2作『愛してるって言っておくね』と『隔たる世界の2人』をNetflixで観ました。最近ちょっと映画観る時間がないのよね、と思っていたところにちょうどいいのが来てくれました。 約1…

新文芸坐でフィルム上映の「転校生(1982)」を観た

池袋の新文芸坐にて「大林宣彦監督 一周忌追善『転校生』特別上映会」として上映された『転校生』を観てきました。 『転校生』はつい一週間ほど前にWOWOWの放映で初めて観たのですが、(そこに至るまでの経緯は書いたので省略するとして)あんなに長いこと観…

韓国ドラマ「シーシュポス: The Myth」最終話までの感想

Netflixで配信されている韓国ドラマ『シーシュポス: The Myth』全16話を観ました。というか観終わったのは先々週くらいなんですが、うっかり書き忘れておりましたね。 ※この記事は最終話までのネタバレ要素を含みます。ご注意ください。 『シーシュポス』と…

映画「電車を止めるな!(2020)」感想|千葉の鉄道会社が起死回生をかけて自主製作した珍作

千葉の鉄道会社「銚子電気鉄道」が自主製作した映画『電車を止めるな! 〜のろいの6.4km〜』を観ました。経営難による鉄道存続の危機を脱するべくクラウドファンディングで500万集めて作った映画、ということなんですがちょっと既視感が強すぎて困ります。 …

映画「花のあとさき ムツばあさんの歩いた道(2020)」感想と余談|秩父の消えゆく集落を18年間取材したドキュメンタリー

ドキュメンタリー映画『花のあとさき ムツばあさんの歩いた道』を観ました。 埼玉県秩父の消えゆく集落を2001年から18年間(!)にわたり取材したNHKドキュメンタリー番組7本の再編集版で、このシリーズの存在は今回初めて知ったのですが、じゃあなぜ観たの…

大林宣彦監督作品「転校生(1982)」感想|やっと観れたオリジナル版は、ちっとも古びていなかった。

1年ほど前、訃報をきっかけにのめり込んだ大林宣彦監督の世界。1作目『HOUSE/ハウス(1977)』から観ていこうとするなかで、配信全盛の今まずぶち当たるのは超代表作『転校生』が配信されていないということなんですよね。 レンタル屋は近所から消えたし、D…

映画「21ブリッジ(2019)」感想|求めていた橋は供給されなかった

昨年早世したチャドウィック・ボーズマンの、劇場映画としては遺作になるんでしょうか。犯人を捕まえるためマンハッタン島に架かる21の橋を全て封鎖する!という掴みが最高にキャッチーで、ニューヨークの橋好きとしてかなり期待値を上げていた本作。仮にお…

映画「街の上で(2021)」感想|よくできたコントのような下北沢青春群像劇

今泉力哉監督の最新作『街の上で』を観てきました。ざっくりいうと本作は下北沢を舞台にした群像劇。若葉竜也さん演じる主人公「荒川青(あお)」は、下北沢に住み下北沢で働く、つまり生活圏100%下北沢な男。そんな彼の、劇的ではないかもしれないけれどそれ…

映画「アンモナイトの目覚め(2020)」感想|同性愛というだけで類似作品になってしまうのだろうか、と自問自答ぶつぶつ。

うつ病を患った上流階級の女性と古生物学者の女性が心を通わせていく物語で、主演はケイト・ウィンスレットとシアーシャ・ローナン。1800年代前半を生きた実在の古生物学者メアリー・アニングをケイト・ウィンスレットが演じています。非常に重要な発見をし…

インド映画「マッキー(2012)」感想|ハエを甘く見るな

インドのハエ映画『マッキー』を観ました(掴みがいい)。監督は『バーフバリ』シリーズのS・S・ラージャマウリ。ざっくりのストーリーは「悪漢に殺された男が、愛する女性を守るためハエとして転生する」というもの。同じ女性に好意を寄せていたがために恋…

映画「でーれーガールズ(2015)」感想|ゆるいタイトルと侮るなかれ、でーれー=とっても泣かされた。

原田マハさんの同名小説を映画化したもので、優希美青さんと足立梨花さんがW主演。また彼女らの30年後を元タカラジェンヌの白羽ゆりさんと安蘭けいさんがそれぞれ演じています。「でーれー」とは岡山弁で「すごい」「とっても」を意味する言葉。東京から岡山…

映画「騙し絵の牙(2021)」感想|スピード展開が楽しい、超豪華オールスターキャスト映画。予告芸にも感服。

泣く子も黙る『桐島、部活やめるってよ』の吉田大八監督作品です。ざっくり言うと出版業界の内幕を赤裸々に描いたコンゲーム的な物語。ネタバレ要素が多いので多くは語れませんが、とりあえず面白いです。次々繰り出される展開!展開!展開!のテンポ感が抜…

映画「私をくいとめて(2020)」感想|プロのおひとりさまには共感の嵐。そしてコロナ禍映画でもあった!

『勝手にふるえてろ』も最高だった大九明子監督の新作で、のん(能年玲奈)さんが主演です。ざっくりの物語は、30代おひとりさまのヒロイン「みつ子」が脳内相談役「A」とあれこれ自問自答しながら人生していくというもの。『勝手にふるえてろ』同様、独り言…

2021年3月に観た映画を振り返る〈感想記事の一覧〉

3月に観た映画やドラマ、その他映像作品を振り返ります。だいぶ雑多になってきましたが、一応「映画」カテゴリで括った記事は全17本。新作のなかではなんだかんだ『シンエヴァ』が圧倒的だったなあというのと、奇しくもアニメーションであり特撮であり制作年…

映画「グラン・トリノ(2008)」感想|なんとなくの食わず嫌いを後悔。名作でした。

クリント・イーストウッド監督&主演の映画『グラン・トリノ』を観ました。 この映画、なんか渋そうじゃないですか。男とクルマとPTSDのハードボイルドな物語かなと若干身構えていたんですが、どっこい、めちゃめちゃ心温まる名作映画でした。いわば『ニュー…

映画「ノマドランド(2021)」感想|ぼんやり老後を考える

アカデミー賞大本命と噂の『ノマドランド』を観てきました。 なんか地味そうな映画、くらいの印象しかないまま前情報なく観たのでまずはいきなり巨大なAmazonにびっくりするっていう。あれはブラックフライデーとかそういう時期の雇用なんでしょうかね。郵便…

松竹ブロードウェイシネマで「キンキーブーツ」を観た

松竹ブロードウェイシネマで『キンキーブーツ』を観てきました。2005年の同名映画をミュージカル化した本作は、ニューヨークのガイドブックにも必ず載っているような超ヒット作。わたしも2018年冬にニューヨーク旅行をした際は候補に入っていました。が、外…

映画「JUNK HEAD(2021)」感想|制作期間7年! 内装業の傍らコツコツ作られた日本製ストップモーション長編アニメ

シャケナツミソス! アップリンク吉祥寺にて映画『JUNK HEAD』を観てきました。じつに7年もの歳月をかけて制作されたストップモーション・アニメです。 監督の堀貴秀さんは内装業を生業とする傍ら、2009年末に完全独学で本作の制作を開始。2013年には30分尺…

映画「ミナリ(2020)」感想|表面的に観ても味わい深いが、町山さんの解説を聴くと数段深まる。

現在公開中の映画『ミナリ』を観ました。主演のスティーヴン・ユァンはじめほとんどのキャストが韓国系ですが舞台はアメリカで、お馴染みA24とPLAN B製作のアメリカ映画ということになっています。 ポスターなどに書かれている最低限のあらすじは「農業の成…

韓国ドラマ「シーシュポス: The Myth」が面白い|タイムマシンの発明を阻止して未来を救え

Netflixで配信されている韓国ドラマ『シーシュポス: The Myth』を観ています。※この記事は折り返し地点8話までの感想兼紹介です。予告編から分かる程度のネタバレを含みます。 本作ざっくり言えばタイムパラドックスもので、『DARK/ダーク』もそうでしたが…

「軍事国家ミャンマーの内幕(2019)」感想|そもそもよく知らないミャンマーとアウンサンスーチーのことが知りたくて

ドキュメンタリー専門配信サービス「アジアンドキュメンタリーズ」にて『軍事国家ミャンマーの内幕』を観ました。ライムスター宇多丸さんが「アトロク」でおすすめしていて、今きっとその経由で視聴数も増えている作品じゃないでしょうか。ここ最近ミャンマ…

斜に構えて「シンエヴァ」を観た。すごくよかった。【前半: 序破Qの復習/後半: ネタバレ雑感】

なんやかんや一応テレビシリーズから全部観てはいるんだけど、とはいえそんな熱心なファンじゃないしさ、と斜に構えていた『シンエヴァ』公開祭り。というより、ただのミーハーなノリで観に行くのは失礼かなみたいなところもあったんですが。 でもまあ、なん…

映画「ビバリウム(2019)」感想|ティファニーブルーの胸糞メタファー人生白書

『ビバリウム』を観てきました。ざっくりのストーリーは、お部屋探し中のカップルが内見で連れてこられた奇妙な住宅地から抜け出せなくなるというもの。アートワークのイメージそのままに、ティファニーブルーの洒落たおうちがとっても可愛い映画。でも内容…

東日本大震災を題材にした高校演劇「もしイタ」「Final Fantasy for XI.III.MMXI」を配信で観た

アトロクの「震災と高校演劇」特集で紹介されていた演劇作品2本(「Final Fantasy for XI.III.MMXI」「もしイタ ~もし高校野球の女子マネージャーが青森の『イタコ』を呼んだら」)を観ました。どちらも無料の動画配信にて60分ほどで観れる素晴らしい作品で…

映画「盆唄(2018)」感想|帰還困難区域に代々伝わる盆踊りを絶やさないよう奮闘する福島の人たちのドキュメンタリー

昨日観た『津波そして桜』に引き続き「アジアンドキュメンタリーズ」にて3.11関連のドキュメンタリーを観ています。今日は2018年公開の『盆唄』。原発からほど近い福島県双葉町は、帰還困難区域として現在も立ち入りが制限されています。住民ですら、身分証…