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主に映画の感想文を書いています

2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

映画「Ribbon(2022)」感想|コロナ禍の美大生と無意義な日々を描く、しかし前向きな作品。

“のん”さんが監督・脚本・主演etc...を務めた映画『Ribbon』を観てきました。かの朝ドラ『あまちゃん』以降、のんさんのことは活動を熱心に追うわけではないものの常に身近な感覚で気にしていました。そんなのんさんが映画監督デビューということでそれは当…

映画「ちょっと思い出しただけ(2022)」感想|映画館で飛び交う感想に聞き耳。ちょっと思い出して帰ろう。

『くれなずめ』などの松居大悟監督最新作『ちょっと思い出しただけ』を観てきました。主演は伊藤沙莉さんと池松壮亮さん。気になる新作の多いなか、宇多丸さんのムービーウォッチメンに当たっていたので優先順位上げめで行ってきました。本作はロックバンド…

映画「ジョゼと虎と魚たち(2020)」感想|口の悪い清原果耶さんは声優でも絶品

長編アニメーション映画『ジョゼと虎と魚たち』をシネマ・チュプキにて日本語字幕・音声ガイド付きで観てきました。『ジョゼ虎』のタイトルは知っているも、観るのは関連作含め今回が初めて。なんなら「仲間たち」だと思ってたくらいです(今でも打ち間違え…

映画「帆花(2021)」感想|生後すぐ“脳死に近い状態”と宣告された少女が小学校に上がるまでのドキュメンタリー

このドキュメンタリーは、生後すぐに「脳死に近い状態」と宣告された西村帆花さんと、彼女と共に暮らしてきた家族や周囲の人たちなどを捉えたものです。監督・國友勇吾さんは、密着取材を終えてから7年近い歳月をかけて本作を完成させたといいます。まず最初…

映画「パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021)」感想|2回観てもなお戸惑う、怖い映画。

Netflix製作の映画『パワー・オブ・ザ・ドッグ』を観ました。この映画、かなり地味なうえに、かなり先の読めない映画となっておりまして。仕事終わりの眠たい頭で、小さな画面で観るもんじゃなかった。映画館で観るべきだこれは。あまりの展開に困惑したので…

2022年1月に観た映画を振り返る〈感想記事の一覧〉

映画は23本。まあその3分の1はスパイダーマンなんですけども。というわけで1月は『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』を楽しむために新旧スパイディの総履修をがんばりました。がむしゃらに課題をこなす!みたいな一気見ってすごく好きなんですよね。本…

映画「355(2022)」感想|353による最速でもない355レビュー

こんにちは、353です。『355』を観ました。私事ではございますが生誕35周年のスペシャル353イヤーにこの作品が公開されたこと、たいへん光栄に思います。っていうか宣伝を見るようになって以降「もしも愛せない作品だったらどうしよう」とかなり不安だったん…

「まちの本屋」「ようこそ革命シネマへ」ほか、22年1月後半シネマチュプキ鑑賞メモ

東京・田端のシネマ・チュプキ・タバタにて、1月後半のプログラムを滑り込みで4本ハシゴしてきました。『まちの本屋(2020)』『ようこそ革命シネマへ(2019)』『サマーフィルムにのって〈音声ガイド付〉(2020)』『映画大好きポンポさん〈音声ガイド付〉…

映画「フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021)」感想|処理しきれない快感

タイトル、長っ。ということでわたしは「フレンチ指パッチン」と脳内で呼んでいた映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』を観てきました。公開日のレイトショーに行ったのですが、ウェス・アンダーソン監督の最新作と…