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主に映画の感想文を書いています

映画「サマリア(2004)」感想|書くことがなくて墓の話に逃げる

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キム・ギドク監督のサマリアを観ました。タイトルからしてヤバいやつを覚悟していたんですが、これまで観てきた同監督作『魚と寝る女(2000)』『悪い男(2001)』『嘆きのピエタ(2012)』に比べればだいぶクセのない映画だったかなあという印象です(いきなりこれから観たらギョッとはすると思います)。

前半で描かれるのは女子高生と援助交際。なんか岩井俊二監督の作品っぽい、『リリイ・シュシュのすべて(2001)』みたいな雰囲気を感じました。かと思えば後半では女子高生の「お父さん」がクローズアップされ、最終的にちょっといい話風のロードムービーになってフェードアウト。つかみどころのない作品です。

岩井作品だと思えば(※岩井作品ではない)まあ普通にありそうな感じなんですが、キム・ギドク作品としては普通すぎるっていうか、倫理的なアウトみに欠けるっていうか。これといって特筆したい「うわー」がないまま書いたり消し書いたり消しを繰り返していたこの一週間でした。結局何も書かないことにした。

韓国のお墓

昨年10月に『梨泰院クラス』で韓国ドラマデビューしてから度々気になっていたこと、それが韓国のお墓事情。山腹にこんもりと盛られた、ラクダのこぶみたいな独特のお墓。土饅頭と呼ばれるらしいですが、これほんと韓国映画やドラマによく出てくるんですよね。本作でも登場します。

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『梨泰院クラス』第10話より、「まだ…苦いよ」のシーン。

韓国では土葬が根強いみたいで、あの「土饅頭」は山を買って作るんだそうです。富裕層限定の埋葬方法って感じです。ダークな韓国映画だと火葬場に出くわす確率も高いですけど、逆にあれは庶民の象徴なのかもしれません(とはいえ、自分の先祖が山を買ってくれていれば所得レベルはあんまり関係ないのかしら。本作の家族も決して富裕層ではなさそうだし)。

やたら悪路を行く車

本作いちばんフェチいなと思ったのが車の描写。あんなただのセダンでやたらオフロード走るじゃないですか。じょりじょりごりごり砂利の音させて。最後なんかわけもなく川の中へ入ってくし、なんだってあんなただのセダンをそんなオフロード使用するんです??っていうのがなんか、わたし妙に好きでした。というどうでもいいご報告でした。

あ、あと、主人公の女子高生をマイスイート坂本真綾さんが吹き替えています。わたしが韓国映画を観るようになった最初のきっかけは坂本真綾さんの吹き替え仕事目当てだったんですよ、そういえば。

(2021年16本目/TSUTAYA DISCAS

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