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主に映画の感想文を書いています

午前十時の映画祭で「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3(1990)」を観た

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先々週のPART1、先週のPART2に引き続き、午前十時の映画祭10FINALにてバック・トゥ・ザ・フューチャーPART3を観てきました。

PART1はもちろん殿堂入りの作品ですが、もしかしたらこのPART3のほうが思い入れはあるんじゃないかと感じていて、今回初めてスクリーンで観た感想はそれを裏付けるものとなりました。やはりわたしはPART3が格別に好きです。

前2作に比べて人間ドラマの要素が強い本作。タイムパラドックス云々の騒動はもう前2作で十分にしているので置いといて、理屈じゃないほうの話にストーリーは寄っていきます。散々「過去を変えるな」と口を酸っぱくしてきたドクが理屈とは対極のものを知ってしまったが故の葛藤、そして辿り着いた「未来は白紙だ。君たちがそこに書き込んでいくんだ」という結論。

わたしあの、かっこいい通り越してばからしさすらある未来SLのラストシーンが子供の頃から大好きなんですが、あそこってそんな感動するようなシーンじゃないと思ってました。でもドクの言葉で今回まさかの込み上げてくるものがあって。え、うそ、泣くのここで、っていう。一緒に行った友人も涙出そうになったと言っていたし、歳を重ねたからか、このご時世だからか、複雑な気持ちと心強い気持ちで不覚にも胸のど真ん中に響いてしまいました。

PART1、PART2と思いっきりエンタテインメントとして楽しませてもらい、PART3も当然に基準値を遥かに振り切った面白さで引き込んでくれるのだけど最後はこんなところに着地する。この着地の奥深さに気付いたのは、数えきれないほど観てきて今回が初めてです。つくづくなんて素晴らしいシリーズなんでしょうね…。心なしか、観にきていた人たちもそんな想いでエンドロールを噛み締めているような背中に見えました。誰も立たなかったですもん。

そして「午前十時の映画祭」もこのメッセージを放って華々しく一旦の幕引き。なんて有終の……と思ったらまさかの未来改変! 一年後に「午前十時の映画祭11」として再開決定だそうです! なんだよ! 嬉しいけど!笑

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やったね!

というわけで正真正銘の大傑作シリーズ『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART1〜PART3』、「午前十時の映画祭」の最終週は多くの劇場で「一気見」のタイムテーブルも組まれていたりしますので、もしも未見という幸せな方がおられたらこの機会にぜひ映画館で最高の体験をおすすめしたいです! 至福の三週間でした! BTTFと「午前十時の映画祭」ありがとう!

(2020年47本目/劇場鑑賞)

バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3 (吹替版)

バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3 (吹替版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
一家に1セット、トリロジーボックス!

僭越な余談

所属している吹奏楽団で2013年に「バック・トゥ・ザ・フューチャー組曲」という曲を演奏しました。なんとこれ、結構ニッチだと思うんですが本作PART3のエンドロールで流れるやつなんです。ヘタだなあと苦い顔になりつつも、これを演奏できたのは自慢だなとも久々に思ったのでした。

演奏はさておき、PART3はこのお馴染み「PART3のテーマ」的なやつと「愛のテーマ」的なやつがより映画の表情を豊かにしていますよね。アラン・シルヴェストリの素晴らしいお仕事です。