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主に映画の感想文を書いています

「第2回 アトロク映画祭2023」で「スパイダーバース」「ガメラ2」を観た

バルト9に貼られたアトロク映画祭のポスター

よっしゃ! これが書けなかったらもう二度と書けないだろ!ってことで久々に書きますよ映画のことを。「第2回 アトロク映画祭2023」へ行ってきました。「第1回」の開催は2月。このときも「7分で完売」だったので今回はヤバかろうと思ったら、なんと「2分で完売」。しかしわたしは死ぬ気で勝ち取ったのです。だって今回は、宇内さんも来るし。前回は宇内さんだけ来れなかったんですよね。

バルト9へ到着しシアター6の階へ上がると、真っ先に目に入ったのが「そのへんで普通に開場待ちしてる小室敬幸さん」。うむ、アトロク映画祭らしい光景です。絶対みんな気付いてるだろうけど誰も声をかけない。それは後にもやはりあって、明らかに伊賀大介さんな人が階段を上ってこようとも、みんなさほど気にしない。一線引いててよいですね。なお、ドロマイ渡辺さんと3人で並んで観ていたそうです。

あまり間隔のない「第2回」だったこともあってか、場内の静かなる高揚感は前回ほどではなく。とはいえ、宇多丸さんと曜日パートナー陣が入ってくるとやはりブチ上がってしまいます。初めて生で見る宇内さん、物静かで綺麗なお姉さんにしか見えない…。宇多丸さんとおそろなイッセイミヤケの一張羅を着てきたタカキ、普通にイケメンすぎて悔しい。

さて、恒例となった「これが本当の黒です(拍手)」を経た本日1本目はスパイダーマン:スパイダーバース(2018)。アニメ界における非常にエポックメイキングな作品として宇多丸さんも日々語り継いでいる作品ですが、わたしもこれは公開当時に観ています。それもIMAX 3Dで。そんな興味なかったはずなのに、なぜちゃっかりいい環境で観ているのか謎です。

4年ぶりの鑑賞ということで忘れていることも多く、相変わらず耳と鼻が痛いことを除けば3Dメガネとの相性も良くて新鮮に楽しめました。ラストにあえてわかりやすく添えられたメッセージが、今回はとてもぐっときてしまった。宇多丸さんも言っていたけれど、確かに『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021)』はこれと同じことをやってるんですね。まもなく公開の続編、楽しみになってきました。

休憩を挟んで、メール読んだりしつつのトークコーナー。「初めて映画館で観た映画は?」という質問に対して日比さんが「初めておばあちゃんと観に行った映画なら『ゲド戦記』」と答えていて。これがまさか、あんなことになるなんて(笑) 後述いたします。

さあ、本日2本目はお待ちかねのガメラ2 レギオン襲来(1996)! やったー!

……なぜそんなに喜んでいるかって、前回の「2本目」として『ガメラ 大怪獣空中決戦(1995)』が発表された際にはですね、完全に舐めていたんです。でも実際観てみたら、衝撃的に面白くて。宇多丸さんごめんなさい!絶対『2』も観たい!って、あの場にいた全員がきっと思ってたはずです。そんなわけで念願の『2』なんです。

で、その『2』ですが。素晴らしかった……。『シン・ゴジラ』のルーツとしての「平成ガメラ」にぶったまげた前回に対し、今回はとにかく「ますます特撮がすごい」に尽きます。札幌のデパートが倒壊していくところからまず本物にしか見えないし、そこがピークかと思いきや仙台東京と大盤振る舞いでひたすら同クオリティの特撮が繰り広げられるし、「オフィスに人がいるビルの倒壊」とかどうなってんの?!って感じだし、いやはやもうこれは、どう考えてもここが最高到達地点であろうと。

未見の方はぜひ、ぜひ観てください。「特撮」の概念が覆されます。自衛隊全面協力での戦争映画っぷりもすごいですし、SFホラーとしてもよいです。

それでいて、水野美紀さん演じるヒロインがトレンディに魅力的なのも楽しいところ。そうそう、さきほど書いた日比さんのエピソードがここにかかってきます。水野美紀さんが自室の本棚にお酒を隠し持ってるシーンがあって、それがね、「ゲド戦記の裏」なんですよ。この瞬間、バルト9シアター6にじわじわと広がっていく笑いの渦。本来であれば有り得ないポイントで起こる笑い。これぞ、シアター一期一会!

ガメラの敵にはなりたくないよね」というゾクッとくる水野美紀さんの台詞で、『ガメラ2』拍手喝采の終幕。前作からの繋がりを感じる「折れたままの東京タワー」とかも素晴らしかったなあ。

結局この日はクマスは間に合わず、「全員集合」はまたしてもおあずけとなったわけですが、やっぱり番組イベントはよいものですね。その昔「やまだひさしのラジアンリミテッド」公開収録で半蔵門まで行った時から、その気持ちは変わらない。ラジオのいい意味での内輪感がたまらなく幸せですね。


クマス(笑)


そして今回はアトロク三姉妹を初めて生で拝めたのがまず嬉しい。最初にも書きましたけど、この三人が一堂に会すと明らかに宇内さんがおとなしく見えて興味深かったです。自由奔放な長女(みさと)と三女(まおこ)を一歩引いて見てる感じ。うちでは梨沙が一番しっかりしてるわよね、って感じ。おもしろいなあ。

定期的に続けていきたいという「アトロク映画祭」。次はそろそろパートナーセレクトでしょうか。山本さんの『ヘレディタリー応援上映か、日比さんの『ストーリー・オブ・マイライフ』生シャラメンタリー付き上映か。勝ち取れる自信はありませんが、次も絶対行きたい!です。

ところで、危ない危ない、この記事も2日ぐらい寝かせてしまいました。今度こそアップ。今月は内容薄くてもなんでもいいからとにかく書くぞー。のつもり。