大林宣彦監督作品「三毛猫ホームズの黄昏ホテル(1998)」雑感
赤川次郎さんの同名小説を原作とした大林宣彦監督の映画『三毛猫ホームズの黄昏ホテル』をレンタルDVDで鑑賞しました。
正確には「土曜ワイド劇場」で放送されたテレビドラマのディレクターズカット版で、劇場公開はされていないとか。よく見るとフィルモグラフィーにも入っていないようなんですよね。同時期に制作された『三毛猫ホームズの推理』のほうは入っているんですが。
お話はホテルを舞台にした王道のミステリーで、とにかくキャストが豪華! 陣内孝則、宮沢りえ、石橋蓮司、南田洋子、峰岸徹、根岸季衣、竹内力、宝田明etc...いかにも名探偵もの!という感じのオールスターキャスト。主演の陣内孝則さんを筆頭に、どの俳優さんもやはり大林映画に出ると大林映画の顔になるのがすごいなあ、おもしろいなあと思います。
一度聴いたら耳から離れない「ラ・ラ・ラビリンス♪」とかいう主題歌の掴みが良くて、この引き込まれちゃう感じは「サバダバダ〜〜♪」から始まる『SADA〜戯作・阿部定の生涯』にすごく近い。と思ったらどちらも1998年でした。コテコテの大林ワールドがお好きな方には間違いなくおすすめの一本です。
そうでなくとも宮沢りえさんと南田洋子さんの描き方はめちゃくちゃ可愛い&綺麗だし、根岸季衣さんはお馴染みのスタイルを貫き通してるし、竹内力さんはまだぎりぎり普通の顔してるし(でも調べたらこの年27本もVシネ出てるんですって……)、楽しいポイントいっぱいです。レンタル屋などで見かけたらぜひ。
(2020年110本目/TSUTAYA DISCAS)