2020-01-01から1年間の記事一覧
池袋の名画座新文芸坐さんの大林宣彦監督追悼企画にて、1983年のテレビドラマ作品『恋人よ われに帰れ LOVER COMEBACK TO ME』を観ました。本命は同時上映の『はるか、ノスタルジィ(1993)』で、本作のことはじつは存在すら知らなかったのですが、期待して…
モノクロ版の『パラサイト 半地下の家族』がWOWOWで放送されていたので観ました。オリジナルのカラー版を劇場で観たのは今年の年始。もっと前にも感じるんですが、まだ今年なんですね。まだ当時はポン・ジュノ作品どころか韓国映画自体も数えるほどしか観た…
『復讐者に憐れみを(2002)』『オールド・ボーイ(2003)』から続くパク・チャヌク監督的“復讐三部作”の締めくくりとなる『親切なクムジャさん』を観ました。タイトルの「親切なクムジャさん(原題も同じ)」とは、イ・ヨンエさん演じる主人公のクムジャが…
さあ、ハマったらどんどんいきます。パク・チャヌク監督作品履修、引き続きお付き合いください。今回観たのは2002年公開の『復讐者に憐れみを』。本作に加え、翌年公開『オールド・ボーイ』、さらに続く2005年公開『親切なクムジャさん』までの3作を、パク・…
パク・チャヌク監督の『渇き(2009)』にて先日わたしのハートをぶち抜いてくれたキム・オクビンさん。彼女が主演する、ずばり『悪女/AKUJO』という映画があるらしいぞってことですかさず観ました。が、結論としてはあんまりピンとこず。まあそういうもんで…
Netflixで配信されている韓国ドラマ『保健教師アン・ウニョン』を観ました。いまのところシーズン1のみで、平均50分×6話とコンパクトな作品です。原作は韓国の人気作家チョン・セランさんの小説『保健室のアン・ウニョン先生』。チョン・セランさんといえば…
これはまずいです。パク・チャヌク監督、わたし見事にハマりました。『お嬢さん(2016)』よかった、『オールド・ボーイ(2003)』よかった、そしてこの2009年公開作『渇き』。んーーー、どうしようもなく刺さる!! フェチなところに!! 邦題の『渇き』は…
『JSA(2000)』『お嬢さん(2016)』と観てきたパク・チャヌク監督作品、今回は2003年公開の『オールド・ボーイ』を鑑賞しました。日本の同名コミックが原作となっており(なんでもポン・ジュノ監督からおすすめされたんだそうです*1)、非英語映画としての…
韓国映画のことを調べているとよく出くわす『お嬢さん』という作品。なんだかほのぼのしたタイトルで、なんかまあ魅力的なお嬢さんが堪能できるのかな?とふんわり期待値を上げておりましたが、ようやくご対面と相成りました。ところが開けてびっくり玉手箱…
観よう観ようと思いつつ、だった韓国映画『エクストリーム・ジョブ』をようやく観ました。韓国ではなんと同年公開の『パラサイト』超えをしているというマグナムヒット作。スクリーン独占が問題になったりもしたそうで、今の日本でいう『鬼滅の刃』くらいヒ…
10月の鑑賞映画を振り返ります。9月分はこちら。 新作 フェアウェル 82年生まれ、キム・ジヨン 「野のなななのか」京都国際映画祭2020メイキング特別版 スパイの妻 異端の鳥 劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 旧作 The Witch/魔女 -第1部 転覆-(2018) JSA(20…
少年漫画とは縁の浅い人生を歩んできたわたし、今ここに『鬼滅の刃』というタイトルを打ち込むだけでなんともいえない場違い感を覚えております。どうもすみません。というわけで社会現象こと「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」、一切の予備知識なく観てきま…
韓国ドラマ『愛の不時着』をご覧になった方であれば、第10話でいきなり「緑のスウェット男」がさも重要人物かのように登場したのを覚えていることでしょう。 『愛の不時着』10話より そう、この人ですね。じつは「この人」、2013年に韓国で大ヒットした映画…
Netflixで配信されている韓国ドラマ『愛の不時着』、観終わりました。まず最初に、この記事はネタバレ前提で書いております、ご注意ください。なんとなく気になってるんだけどそれどんなドラマ?っていう方はこちらの記事をどうぞ。 では早速ネタバレへ。回…
映画『異端の鳥』をTOHOシネマズ日比谷シャンテで観てきました。以前シャンテで予告を目にし、おもしろそうだなと思っていた作品。とはいえ3時間弱の長尺だし重そうだし、「途中退場者続出!」なんていう触れ込みにも怖気付いていたのですが、ライムスター宇…
公開初週は時間がとれず行けなかった『スパイの妻〈劇場版〉』、2週目に入ったら鬼滅さんの影響もあってか上映回数が早くも激減していてこれはまずいと思い、急いで行ってきました。黒沢清監督の最新作にして、第77回ヴェネチア国際映画祭で日本人としては17…
Netflixで配信されている韓国ドラマ『愛の不時着』を観ています。日本のNetflixでは長い間トップに君臨していましたし、なんとなく気になっている方も多いのではないでしょうか。わたしの場合、同じく韓国ドラマの『梨泰院クラス』にどハマりして、そこから…
埼玉県深谷市の映画館「深谷シネマ」さんにて、大林宣彦監督・永遠の最新作『海辺の映画館─キネマの玉手箱』を観てきました(3回目)。2020年7月31日に封切られた映画ですが、深谷シネマさんでの上映はこの10月18日が初日。大林監督が名誉館長を務めていらし…
この記事の続きです。 京都国際映画祭2020の特集『大林宣彦の玉手箱─ワンダーランドな空想映画館─』では、メイキング・ドキュメンタリー作品も上映(配信)されていました。ここではメイキング2作品と、映画祭の特別対談について書きます。 目次 映画の根「…
この記事の続きです。 京都国際映画祭2020の特集『大林宣彦の玉手箱─ワンダーランドな空想映画館─』では、レアな映画作品も上映(配信)されていました。ここでは以下の3本について書きます。 目次 海外特派員 ある映像作家の場合 四月の魚 Poisson D'avril …
2020年10月15〜18日にオンライン開催された「京都国際映画祭2020」にて、『大林宣彦の玉手箱─ワンダーランドな空想映画館─』という大林宣彦監督特集が組まれていました。監督のご息女・大林千茱萸さん直々にプロデュースされたこの企画は驚くほどレアな映像…
10月15日〜18日の日程でオンライン開催される『京都国際映画祭2020』にて、大林宣彦監督の特集が組まれます。題して『大林宣彦の玉手箱─ワンダーランドな空想映画館─』。かなりレアな作品が多数上映(配信)されるようですので、ご興味ある方向けにあらかじ…
遂にあのビッグタイトル『愛の不時着』に手を出してしまいました。韓国の財閥令嬢がパラグライダーの事故で北朝鮮に不時着してしまう、というハードコアなラブコメですね。なお本稿では第1話にしか触れませんので、ドラマの展開に関するネタバレは実質含まな…
映画版『82年生まれ、キム・ジヨン』を劇場鑑賞しました。日本でも大きく話題を集めた韓国の同名小説が原作となっています。この本に関しては別途記事を書いていますので合わせてお読みください。 原作はフェミニズム文学と呼ばれるものですが、フェミニズム…
映画『フェアウェル』を劇場鑑賞しました。「実際にあったウソに基づく」という小粋な一文から始まるこの作品は、監督ルル・ワンさんの実体験をもとにしているそうで、監督自身を投影した役どころは『オーシャンズ8(2018)』『ジュマンジ/ネクスト・レベル…
Netflixで配信されている韓国ドラマ『梨泰院クラス』、一気に最終回まで駆け抜けました。この記事は結末までのネタバレありです! それどんなドラマ?っていう方は前回の記事(こちらは基本ネタバレなし)をお読みいただければと思います。 では早速ネタバレ…
Netflixで配信されている韓国ドラマ『梨泰院クラス』を観ています(梨泰院とは韓国の地名で、イテウォンと読む)。『愛の不時着』と並ぶ人気韓国ドラマかなぐらいのイメージで一応知ってはいましたが、先日観た韓国映画『The Witch/魔女(2018)』の主演女優…
9月の鑑賞映画を振り返ります。8月分はこちら。 新作 ミッドウェイ TENET テネット エノーラ・ホームズの事件簿(Netflix) 旧作 よこがお(2019) コレット(2018) レディ・バード(2017) ふたり(1991)(感想2) ハワイ・ミッドウェイ大海空戦 太平洋の…
Netflixがやたらとおすすめしてくるので『The Witch/魔女』という映画を観ました。韓国映画だというのは再生する直前に知りました(なんならドラマだと思ってた)(最近多いパターン)。なお前後編の前編らしく、正確には『−第1部 転覆−』の副題が付きます。…
是枝裕和監督の作品を順番に観ています。今回は劇映画ではなく、歌手のCoccoに密着した『大丈夫であるように -Cocco 終らない旅-』というドキュメンタリー映画です。これがめっぽうよかったので激推ししたいと思います。 ちなみにまず書いておくと、わたしと…