2022-01-01から1年間の記事一覧
先日ウォン・カーウァイ4Kレストア上映企画「WKW4K」にて『恋する惑星(1994)』『ブエノスアイレス(1997)』の2作を鑑賞し、初めてウォン・カーウァイ世界に触れたわたしですが、その後すぐ配信で『欲望の翼(1990)』を、昨日は劇場で『花様年華(2000)…
『ゲット・アウト』『アス』などのジョーダン・ピール監督最新作『NOPE/ノープ』を観てきました。こちら、何か得体の知れないSF系ホラーな予告にとても期待しておりました。そして見事に期待以上でした。ってのと、ジョーダン・ピール史上最高にエンタメ寄…
「まっぷるトラベルガイド」さんで書かせていただいている心のトラベルガイドこと映画紹介記事、8月分の2本目として『おすすめのファンタジー映画!剣と魔法だけじゃない、珠玉の6作品をご紹介!』という記事が公開されました。お題「ファンタジー映画6選」…
シネマ・チュプキにて、滑り込みで『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』と『プロメア』を観てきました。ひとつひとつじっくり書けるくらい両方とも良かったのですけど、スピード感重視の(しかし文字は無駄に多い)2本立て感想で今…
へだててて。今はすっかり読み慣れたこのタイトルと出会ったのは、『春原さんのうた』ほか杉田協士監督の特集上映でポレポレ東中野へ通っていた頃。いつも予告編で流れてて、気になりつつも観れてなくて。ああよかった、やっぱりチュプキに来るわ、ってこと…
Netflix独占配信の韓国ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』が終わってしまいました。犯罪者以外誰も悪者にしない、やさしい物語でした。そんな「やさしい物語」が幕を閉じたところでなんですが、あの「エグい物語」が帰ってきました。『ゲーム・オブ・スロー…
僭越ながらわたしなぞが毎月書かせていただいている「まっぷるトラベルガイド」さんの、(なぜか)映画の記事。今月は、引き続き「【2022年】おすすめの泣ける映画50選! 心のデトックス、しませんか?」と連動するかたちでの「泣ける映画〜邦画編〜」深掘り記…
8/19(金)から劇場公開されているウォン・カーウァイ監督作品の4Kレストア企画で、『恋する惑星(1994)』と『ブエノスアイレス(1997)』を観てきました。と、さも知ったような口で書きましたが、ウォン・カーウァイ作品ってじつは観たことがなくて。よく聞…
韓国映画『無垢なる証人』を観ました。こちら、現在大ヒット中の韓国ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』の脚本家ムン・ジウォンさんが脚本を手掛けた法廷ものヒューマンドラマです。あらためて超ざっくり書いておくと『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』というド…
2022年7月に観た映画やいろんなことを振り返ります……ってうっかり8月も14日! 合併号でいいのでは?? まいっか、はい、リンク先は感想記事、並びは鑑賞順です。公開から3ヶ月くらいまでのタイミングで鑑賞したものを新作、それ以外を準新作/旧作としていま…
久保つぎこさんによるノンフィクション『あの日のオルガン 疎開保育園物語』を原作とした、太平洋戦争末期「疎開保育園」の物語です。監督・脚本の平松恵美子さんは、山田洋次監督のもとで共同脚本や助監督を長年つとめてこられた方なのだそう。驚くべきは、…
時は2022年。高性能VRによる完全没入型オンラインゲームの中、「現実世界の生死」をかけたデスゲームが発動してしまう——というお話。最近『イカゲーム』でも思いましたが、デスゲームってフィクション性が高いのにひどく入り込めてしまう不思議なコンテンツ…
念願の! 「長岡花火」こと「長岡まつり大花火大会」へ行ってきました。大前提として、そもそもなぜわたしが長岡花火に惹かれているかというと、大林宣彦監督の映画『この空の花 長岡花火物語』のせいです。2020年4月、大林監督の訃報をきっかけにわたしは初…
Netflixで配信中の韓国ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』。あっという間に8/1現在の最新話10話まで観てしまったので鑑賞メモをしたためておきます。以下、1〜10話までのネタバレを含みます。ざっくり言うと「自閉スペクトラム症の弁護士」の話である本作、…
「まっぷるトラベルガイド」さんにて、新海誠監督の劇場用作品全7本について記事を書かせていただきました。それぞれ簡単な作品紹介と聖地ガイドになっています。新海誠監督につきまして良く言えば「フラットな視線を持つ」、悪く言えば「熱心なファンじゃな…
ざっくり言うと「自閉スペクトラム症の弁護士」の話です。まず冒頭、主人公ヨンウが「初めて発した言葉が“刑法”」っていうつかみからして最高で。時は経ち、首席でロースクールを卒業したヨンウは「韓国初・自閉スペクトラム症の弁護士」となり、一流弁護士…
韓国映画です。ジャンル的にはサスペンススリラーのちサイコスリラー。「家の中に誰かいるんじゃないか」っていう身近な恐怖感覚をより発展させた作品なのですが、これがまあ、怖いです。一人暮らしの人は鑑賞注意です。「ドアロック」とは文字通りドアの鍵…
時間がないぜシリーズその2、こちらは2022年7月後半のシネマ・チュプキ鑑賞メモ。『ハンナ・アーレント(2012)』と『キャスティング・ディレクター ハリウッドの顔を変えた女性(2012)』を観ました。1本目『ハンナ・アーレント』。先月から続いていた「あ…
映画を観る暇も感想を書く暇もまるでない今日この頃、とても気持ち悪い感じです! とりあえず書こう、書くだけ書いておこうまずは『ソー:ラブ&サンダー』。『モガディシュ 脱出までの14日間(2021)』の後にじつはハシゴしてまして、命が軽ェ!と思った記…
リュ・スンワン監督作品『モガディシュ 脱出までの14日間』を観てきました。凄かったです。息呑みっぱなしでした。結論から言うと、韓国はこういう映画に莫大なお金をかけることができ、とてつもないクオリティの作品を仕上げることができ、そしてそれを大ヒ…
一週間ほど前ですが、ヨアキム・トリアー監督の映画『わたしは最悪。』を観てきました。第94回アカデミー賞では濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー(2021)』と並んで国際長編映画賞にノミネート(最近観たなかだと『FLEE フリー』も)していた作品です。…
だるい。ねむい。クーラーでよく冷えた布団と枕の間に腕を突っ込みながらうだうだしていた日曜日。こんなことではいけないと思い直し、用もなくチュプキへ。結局3本観て帰ってきました。ざっくりと、超ざっくりとメモ書き。1本目は笹谷遼平監督の『山歌(202…
今月は結構新作を観ているのと、劇場鑑賞も何気に15本と多めです。本当にもう新作の絶えない日々と言いますか、観るもの観るもの一定水準以上に良くて、だけど端からどんどん忘れていって、もっと一作にじっくり向き合いたい気もしてしまいますが仕方ないの…
2022年7月29日をもって閉館となる神保町の老舗ミニシアター「岩波ホール」に行ってきました。じつは今まで行ったことがなく(神保町へ行くときはいつも岩波ホール直結のA6出口から出ていたので完全に素通りし続けていたことになります)最初が最後になってし…
「まっぷるトラベルガイド」さんにて、今週&来週の金曜ロードショー『時をかける少女』『竜とそばかすの姫』放送に合わせた記事を書かせていただきました。全6作の作品紹介と簡単な聖地紹介です。いや待って『竜とそばかすの姫』わたし結構けちょんけちょん…
イ・スンウォン監督による映画『三姉妹』を新宿武蔵野館にて観てきました。そこまで大きな鑑賞動機もなかったのですが、まあなんか「いい映画」なんだろうな〜って。『チャンシルさんには福が多いね』みたいなやつが観れたらいいな〜くらいの感じで行って、…
しばし歩道橋と戯れたのち、次なる目的地へ向かう。なおプランは特に定めず、GoogleMap上でピンの近いところをセレクトしているだけである。ピンを頼りに向かう次の目的地は、『ふたり(1991)』で石田ひかり演じる北尾実加がひょいとすり抜ける電柱の隙間、…
ヨナス・ポヘール・ラスムセン監督による映画『FLEE フリー』を観てきました。アミン・ナワビという人物の半生を、旧知の仲である監督がインタビューしていく。ざっくり言えばそういう映画なのですが、語られる内容が非常にセンシティブであるため、本作では…
こちら是枝監督初となる韓国製作・全編韓国語の作品で、何よりキャストがとにかく豪華! 日仏合作の前作『真実(2019)』におけるカトリーヌ・ドヌーヴ×ジュリエット・ビノシュ×イーサン・ホークも凄かったですけど、個人的な興味レベルとしては本作のインパ…
安楽涼監督と片山享監督が神戸・元町映画館とタッグを組んで完成させた映画『まっぱだか』を、シネマ・チュプキで観ました。こちら、チュプキで舞台挨拶の撮影&レポートを担当することが決まっていたのと、音声ガイド制作の舞台裏動画を作ったりなどもして…