353log

主に映画の感想文を書いています

韓国ドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」5〜10話までの鑑賞メモ

Netflixで配信中の韓国ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』。つい昨日あたり1〜4話までの感想を書いたところですが、あっという間に8/1現在の最新話10話まで観てしまったので鑑賞メモをしたためておきます。

ざっくり言うと自閉スペクトラム症の弁護士」の話である本作、より詳しくは前回の記事をご覧ください。今回は紹介抜きでただの感想です。


以下、1〜10話までのネタバレを含みます。


ドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」韓国版ポスター
ドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」韓国版ポスター


第5話『ドタバタVS腹黒策士』

  • ATMメーカーの話。油断していたら「春の日差し チェ・スヨン」に泣かされる。なんだよ、「トイレは友達 チェ・スヨン」とかじゃないのかよ。ていうか腹弱設定は続かなかったのね。

  • それでいうとジュノとクォンの関係も、一周回ってそうきたか。新しいタイプのミスリード

  • 水戸黄門ばりだったヨンウの「閃き」は今回出ず、なかなかずっしりと倫理観を問われる回だった。韓国男性の兵役コンプレックスも後々出てきそうだ。ジュノが言葉を濁したわけとは?

第6話『私がクジラだったら…』

  • 被告が脱北者の回。「どうどう」回その1。クソめな裁判長に当たっちゃったかな?と思わせて徐々に風向きが変わり、最終的には判決文だけで泣かせてくる……。

  • もはや常に神すぎてどの件だか記憶にないが、手元のメモには「神上司!」と書いてある。「神上司 チョン・ミョンソク」である。

  • 母と娘の物語であるところから、ヨンウの「どうして私にはお母さんがいないの?」に繋げていくのは見事。そして、ずっと毎エピソードの最後で(ポストクレジットではないがポストクレジット的な位置で)進んでいくそのバックストーリー。こちらも見事。

第7話『ソドク洞物語I』

  • 「卵の味方になってください」--有無を言わせぬ高速道路建設で分断されそうになる村の話。お仕事ドラマの色が強い。前回の感想記事で本作の飛ばしっぷりについて「まだ4話で、これですよ。」と書いたが、どちらかというと最初にまずインパクトのでかいものを数発くらわせた感もあるのかも。

  • ブコメの色も強まっていく。「直接的な言及を避けた」とか弁護士っぽい言葉遣いになる恋バナが最高。

  • ヨンウ父、闇落ちの予感。

第8話『ソドク洞物語II』

  • 続き物。案件と並行して、ヨンウまわりがいろいろとヒリヒリしてくる。出生の秘密、コネ採用疑惑、テサンからのスカウト、母親の判明erc...。

  • クォンのヒールっぷりが炸裂していく。もとから偏見・悪意剥き出しなタイプではあったが、ここまで話の通じない感じで来るとは。ただ、自然といえば自然な反応とも言える。こういうこともあるだろう。

  • ここですこぶる心強いのが春の日差しチェ・スヨン。あの広間で大声でヨンウをフォローする姿、本当に素敵。人としてああ在りたい。そしてシスターフッド、大歓迎。

  • ヨンウとテ・スミがついに向き合うシーン、テ・スミを写すカメラがぐらつくように揺れるのがとてもよい。役者も非常に素晴らしく、目を見ているだけでこちらまでぐらっと視界が揺らぐ。

第9話『笛吹き男』

  • おならプーさんによる学歴社会への警鐘回。日本でも「既存の枠にとらわれない学びのかたち」はたびたび話題になるが、どうしても美談になってしまう気がして難しい。本作もきっと議論を生む内容・演出ではあると思う。ただ、それはそれとして心温まってしまうので、正しさで言えばこちらなのかもしれない。

  • 最近観たこのあたりの作品がチラついた。

  • 子どもたちがとにかく素晴らしい回。みんな名優になりそう。いつか「ああ!ウ・ヨンウの!あの回の!」と叫びたい。

  • 法廷に現れるシャチも美しい。こういうところに存分にお金をかけられる韓国はすごい。ていうかクジラでもイルカでもシャチでもいいのね。ヨンウのそのへんのエピソードはこれからだろうか。

  • 調べたらクジラもイルカもシャチも同じ「クジラ目」に分類されるらしい。そういうことなのだろうか。

  • 「好きの先が想像できない」--ジュノの漏らしたことが、次に続いていく。

第10話『手をつなぐのはまた今度』

  • ハンバダのキツツキトマト先生が挑むのは「知的障害のある女性への性的暴行」案件。非常に踏み込んだ、切り込んだ、センシティブな回。「どうどう」回その2。

  • 性犯罪の話というよりは「障害者と恋愛(愛情)」の話だったかと思う。これに関しては、わたしは正直だいぶ偏見を持っている自覚がある。身近にそういう人が比較的大勢いるにもかかわらず、フラットには見れていない自覚がある。

  • 日本の作品だと『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』なども、作品として楽しみつつ、心温まりつつ、しかしどうも自分に対して偽善者の感覚が拭えなかった。今現在関わっているさまざまな活動に関してもそうである。これは一生拭えない偏見なのか、この先だんだん薄れていくものなのか、わからない。まあとにかく、触れ続けるしかない。

  • といったことは置いておくならば、人感センサーのあんなロマンチックな使い方ある?!

  • ポストクレジット的パートで進行中のバックストーリーが大きく進展。残り6話、果たしてどう進むのか。

ひとまずここまで。そんなに重い作りじゃないのに、毎回しっかり笑えるのに、でも必ずどこかでぶわっと泣かされてしまうのがすごいなあ。11〜12話の配信される来週後半にまた多分書きます。

てっきり本国では放送終わってるものと思っていたのですが、リアルタイムなんですね。今はそういう感じなのか。すかさず出演者たちのインスタをフォローしました。