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主に映画の感想文を書いています

2022年9〜10月に観た映画を振り返る〈感想記事の一覧〉

2022年9〜10月に観た映画を振り返る〈感想記事の一覧〉

やってしまった。ついに溜めて溜めて合併号。2022年9〜10月に観た映画やいろんなことを振り返ります。リンク先は感想記事、並びは鑑賞順です。公開から3ヶ月くらいまでのタイミングで鑑賞したものを新作、それ以外を準新作/旧作としています。8月分の振り返りはこちら。



はい、というわけで、ずるずる先延ばしにしていたら2ヶ月分合併号になってしまいました。こうやって見るとそれなりに新作も観れているのかな。体感としては全然観れてない気分なんですが。

新作では、すでにだいぶ遠い記憶の『NOPE/ノープ』。最ッ高のSFでした。ジョーダン・ピール作品のなかでいちばんストライクです。『さかなのこ』もめちゃくちゃ良かった。ただ、後日宇多丸さんの映画評で知った、共同脚本・前田司郎氏のハラスメントや性加害等の告発の件が、残念ながらとても引っかかります。

10月に入ってからも『四畳半タイムマシンブルース』『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』といった「時間もの」の傑作や、1,900円じゃ安すぎる超大作インド映画『RRR』等々、興奮!な作品が多数ございました。嬉しい限り。

『LOVE LIFE』は後日シネマ・チュプキにて深田晃司監督の舞台挨拶を拝見し、記事の中で書いた「当事者キャスティングについて思うこと」のモヤモヤ感がだいぶ晴れました。というか、来ていたお客さんが質疑応答で真っ先にそこを質問してくださったんですよね。かなり勇気のいる質問だったろうに、すごい、痺れる。帰り際、その方と長めに立ち話してしまいました。

旧作のほうは、ほとんど「まっぷる」さん関連の作品です。9〜10月は「6選」の記事をいくつか書かせていただきましたが、紹介する本数が少ないぶん文字数は多く、ちゃんと書くためにじっくり観ております。エリザベス女王が亡くなられたことで初めて観た『ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出』、とても素敵な映画でした。

アメリは先々月あたりにも観てますけども、チュプキでも先月まで上映しておりまして、イヤホン音声ガイドのほうでチュプキ録り下ろしの吹替が聴けました。あらためてじっくり向き合った『アメリ』は「殻を破れない人のための応援歌」だったのだなと気付き、最後にはだいぶグッときてしまいました。ただのおしゃれ映画じゃなかった。

あと、ドラマのほう、美容師さんにおすすめされて、2日で一気見した坂元裕二脚本の『初恋の悪魔』。そういうかたちの三角関係?四角関係?があるのか!という役どころの松岡茉優さんを筆頭に、演技力おばけの皆様が本気出しまくりの、すごい作品でございました。なんか、今の『ドンブラザーズ』も同じような展開になってるよね。なつみミーツミー。

そして最後に、『こころの通訳者たち』。こちらぜひ観ていただきたいです。

新宿K's cinemaさんは昨日で終了しましたが、この週末からは東京・青梅のシネマネコさん、千葉のキネマ旬報シアターさんで上映が始まりました。来週にはいよいよ関西方面へも進出です。

といったところで、9〜10月に観たあれこれでした。年内は省エネモードになります!(予告)