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主に映画の感想文を書いています

2019年の鑑賞記録

いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち(2017)

職にあぶれた優秀な研究者たちが合法ドラッグ製造販売に手を出しちゃうイタリアン・コメディ「いつだってやめられる」3部作の2作目です。先日観た「いつだってやめられる 7人の危ない教授たち」の続編になります。 同時期に作られた3部作なのかなと思ってい…

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ <ディレクターズ・カット>(1984)

「午前十時の映画祭9」で楽しみにしていた作品のひとつです。この作品自体は昨年9月に初めて観て(参考:感想記事)、4時間近い長尺かつ淡々とした作風でありながら飽きさせない稀有な魅力、あまりに美しいエンニオ・モリコーネの音楽など、大いに魅了されま…

アリータ:バトル・エンジェル(2019)

一年ぐらい前からずっと予告編で見続けていた気のする作品。ついに公開されるのか〜ということで公開日に観てきました。でもじつは一年前どころの話ではなくて、これジェームズ・キャメロン監督の作品ですが、なんと「アバター(2009)」より前から企画され…

いつだってやめられる 7人の危ない教授たち(2014)

何かで見かけて気になったイタリア映画。3部作のようですがとりあえず1作目だけ借りてみました。 世知辛い世の中。知能は高いのに食いっぱぐれてお先真っ暗な「元教授」たちがいっちょ団結し、合法ドラッグの製造販売を始めるというお話。「ブレイキング・バ…

アクアマン(2018)

公開日のお昼くらいまで観るつもりのなかった「アクアマン」、なんでか公開日に観てきました。予備知識ゼロで行ったようなもんですが、めちゃくちゃ楽しかった…。 一言であらわすなら、いい意味で節操のない映画っていうか。よくこんなトンデモ映画作ろうと…

恋人たちの予感(1989)

ニューヨークへ行く前に観ようと思っていて結局観れなかった映画が沢山ありますが、そのなかのひとつ。Wikipediaによれば 本作で主人公の男女が食事をするカッツ・デリカテッセンは、日本のガイドブックで掲載しない例外がない程の名所となった。 とのことで…

天使にラブ・ソングを2(1993)

「天使にラブ・ソングを…(1992)」の続編。先日「1」を観たらなんと3名様から「2も観て!」とプッシュされてしまったので急いで観ました。そんなにいいのか2。 あらすじ 前作から1年。ラスベガスで自分のショウを持つほどになったデロリスのもとにシスター…

RENT/レント(2005)

先日の「ニューイヤー・ミュージカル・コンサート2019(感想記事)」きっかけで観ようと思った作品のひとつです。パブロフ曲はもういいってのに、「Seasons of Love」もまた涙なしには聴けなくなりそう…。 概要 同名のブロードウェイ・ミュージカル(1996年…

メリー・ポピンズ リターンズ(2018)|やっと会えたねエミリー・ポピンズ

名作ミュージカル映画「メリー・ポピンズ(1964)」の半世紀以上ぶりとなる続編。前作は最近までちゃんと観たことがなく、「午前十時の映画祭」のスクリーン鑑賞が初見という幸せな体験をさせてもらいました。 どちらかというと併せて観た「ウォルト・ディズ…

天使にラブ・ソングを…(1992)

これも一応「ニューヤーズ・ミュージカル・コンサート2019」きっかけ。といってもコンサートで歌われたアラン・メンケンの「Spread the Love Around」はミュージカル版「シスター・アクト(SISTER ACTは映画の原題)」のオリジナル楽曲なので出てきませんが…

ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢(2008)

映画化もされた1975年初演の舞台作品「コーラスライン」。2006年のブロードウェイ再演に向けたオーディションの模様を、作品の誕生秘話とあわせてドキュメント映画に仕上げたもの。原題は「一歩ずつ」を意味する「EVERY LITTLE STEP」。なぜこんな邦題に…と…

ノートルダムの鐘(1996)|主人公もヒロインも“のけ者”、異質なディズニーアニメ

先日の「ニューイヤー・ミュージカル・コンサート2019(感想記事)」きっかけで観ようと思った作品のひとつです。コンサートで歌われた「God Help the Outcasts/ゴッド・ヘルプ」の他に、メインタイトルの曲もディズニーシーのショウなどで使われていますね…

いそしぎ(1965)|知らぬが名画

ジャズのスタンダードなんかにもなっていて有名な曲「いそしぎ」。元々はこの同名映画の曲ですが、曲の知名度に対してあまりにも映像ソフトが流通していない作品でございます。どれくらい流通していないかというと、TSUTAYAの在庫検索結果が「渋谷店にVHS有…

コーラスライン(1985)|ワンシチュエーションで見せる、ショウビジネスの裏の地味な密室劇

先日の「ニューイヤー・ミュージカル・コンサート2019(感想記事)」きっかけで観ようと思った作品のひとつです。 概要 ニューヨークはブロードウェイ。オーディションのため劇場に集まったダンサーたちの長い一日を描く。 まさかの密室劇 クライスラービル…

素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店(2015)|生涯一度の旅をご提案

マイスイート坂本真綾さんのFC会報で最近始まった、自身が声をあてた映画のレコメンドコーナー。「ラブストーリーが苦手でも」というテーマのもとに少しファンタジー要素を含んだラブストーリーが三本ピックアップされていて、二本の韓国映画「ビューティー…

悪い種子(1956)|その少女、サイコパスにつき

久々に痛快な胸糞映画を観ました。「悪い種子(たね)」、原題は「THE BAD SEED」。 職場の人が「そんなに古い映画は観ないけどひとつ印象深い白黒映画がある」とおすすめしてくれた作品。最高の映画と出会わせてくれたことに感謝ですが、なんだってこんなブッ…

蜘蛛の巣を払う女(2018)|まごうことなきリスベット

サスペンス小説「ミレニアム」シリーズの映画化プロジェクト第三弾。最も有名であろうデヴィッド・フィンチャーによるハリウッド版「ドラゴン・タトゥーの女(2011)」ですっかりハマってしまい、後追いでスウェーデン版三部作も鑑賞。そして今回、また新た…

ドリームガールズ(2006)

先日行ってきた「ニューイヤー・ミュージカル・コンサート2019(感想記事)」のおかげで、これまで聴いてこなかったような音楽をよく聴いている今日この頃です。そのなかのひとつが、ミュージカル&映画「ドリームガールズ」の楽曲「I Am Changing」。力強く…

チャンス(1979)|狙わないほど愛される

2019年の映画始めは全く知らない作品にしました。今年もお世話になる「午前十時の映画祭」にて、ポスターの不思議なビジュアルに惹かれてチョイス。 どんな映画か説明するのはなかなか難しい本作。一応ジャンルはコメディらしいですが、腹を抱えて笑うような…