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主に映画の感想文を書いています

天使にラブ・ソングを…(1992)

f:id:threefivethree:20190130220425j:plain これも一応「ニューヤーズ・ミュージカル・コンサート2019」きっかけ。といってもコンサートで歌われたアラン・メンケンの「Spread the Love Around」はミュージカル版「シスター・アクト(SISTER ACTは映画の原題)」のオリジナル楽曲なので出てきませんが、超有名タイトルなのに天邪鬼で観てこなかったのでここぞと鑑賞した次第。ちなみにこちらの音楽はマーク・シャイマン。「ヘアスプレー」とか、なんなら明後日公開「メリー・ポピンズ:リターンズ」とか!

まず、だいぶ、思ってたのと違う映画でした。いきなり人死ぬわ銃撃戦始まるわ、借りるやつ間違えたかな?と二度見したくらい。マズいとこ見ちゃったギャングの愛人が“消され”ないよう修道院に匿われる話だったとは。

パッとしないクラブ歌手時代のデロリスが歌ってるシーンは、ついこないだ観たばっかりの「ドリームガールズ」を、というかにわか知識なりにシュープリームスダイアナ・ロスを連想させるような感じで、もしかしてまたダイアナ・ロスのお話かな??なんて思ったりして。当たらずとも遠からず、後半のほうでダイアナ・ロスの名前は登場(字幕には出ないけど原語では言ってるのが聞こえた)。

小ネタはいろいろ。デロリスたちシスターが修道院の向かいにあるバーに夜遊びしに行くシーン、入店するや流れているのは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のカフェで流れている曲じゃありませんか! エタ・ジェイムズの「The Wallflower」という曲らしい。1955年リリース、デロリアンが最初に行く時代です。デロリアン…デロリス…。

なんか繋がっていくもので、「キャデラック・レコード 音楽でアメリカを変えた人々の物語」という映画ではビヨンセがこのエタ・ジェイムズ役をやっているそうな。実在の音楽レーベルをモデルにした映画みたいですが、同じくビヨンセダイアナ・ロス役をやっている「ドリームガールズ」もモータウン・レコードをモデルにした映画。共通点ありすぎ〜(楽しい)。

へっぽこ聖歌隊を改革すっぞ!となってからはわりかしベタな展開ではあるけれど過剰にクサくなりすぎるわけでもなくて、その塩梅に感心。特に「地域への奉仕」を解禁したシーンのMV的編集がうまい! セリフなしであのシーンを描ききったのはグッドアイデア賞です。車の整備をするおばちゃんシスターかっこいい。

個性的なシスターズは最終的にみんな好きになっちゃいますが、なかでもやっぱりあの華奢な子がね、好きですね。メアリー・ロバート。上の写真の右の子ね。ひとりだけ衣装違うおかげで、ある意味紅一点みたいな、ああいう子がひとりいるだけで華やぎます。日本版を作るなら上白石萌音さんとかにやってもらいたいやつ。

「シスター、街に出る」な展開が楽しいなあと思っていたら、クライマックスでは「シスター、ヘリに乗る」になって思わず声出して笑いました。ジャンル表記がクライム映画になってるのもなんか笑っちゃう。でも確かにこれはクライム映画か。そういえばバーのシーンで「(ジュークボックスに)サウンドオブミュージックでも入れるのか?」とか言われてたけど、「サウンド〜」もシスターのクライム映画でしたね。

100分のコンパクトな尺でテンポよく中身よくしっかり詰め込まれた、こりゃヒットするわ面白いもの、っていう作品でございました。

(2019年10本目)

デロリス役のウーピー・ゴールドバーグ、名前も顔も最近どっかで見たんだよな〜と思ったら「ゴースト」のイカサマ霊媒師役! なるほど!