公開日のお昼くらいまで観るつもりのなかった「アクアマン」、なんでか公開日に観てきました。予備知識ゼロで行ったようなもんですが、めちゃくちゃ楽しかった…。
一言であらわすなら、いい意味で節操のない映画っていうか。よくこんなトンデモ映画作ろうと思ったな、よく企画が通ったな、という感じです。作ってる途中で心折れなかったんだろうか…。
観てる間じゅう、(バーフバリだ…)(マイティ・ソーだ…)(バーフバリみの強いマイティ・ソーだ…)とかいう感想が頭の中をぐるぐる。特に、CGのチープさとそれを良しとさせる圧倒的な何かはこれ完全に「バーフバリ」のあの「クセ」よ!!
観る前のイメージとしては、まあ海の世界の話なんだろうなと、海中バトルシーンがどうとか言ってたからそういう映像を楽しむやつなんだろうなと。それは合ってるんですけど、実際のところは「海だけじゃなさ」がすごい。
なんかさっきシチリアとか見た気がするんだけどあの記憶合ってる?? それともマンマミーアだっけ??みたいな。観終わったあと、多分これ5本くらいまとめて観たよね??っていう感覚になります。
もちろん海中の映像もすごくて、最初はそうでもないなって思うんですが、あとからしっかり隠し球を出してくる。ウワーーなんでIMAXにしなかったんだーー!!ってなること必至なので絶対IMAXとか、なるべくでかいスクリーンの前方とかで観るのがよいと思います。3面マルチスクリーンの「スクリーンX」なんかで観た日にゃ超楽しそう。
サウンドもすごく好きで。海中での音が基本的にブレードランナー的なんですよ。もしくは「ダンケルク」のハンス・ジマーみたいな感じ。ちょっと地上では聞けないような効果音の嵐でめっちゃアガるんですよ。かと思えばなんだよその突然のTOTOはwwみたいな案件もあって。そう、なにかと草生えるんですよ。それが最高に楽しい。
ニチアサかよ! 土偶かよ! シャアかよ! 銀英伝の隊列かよ! シチリアに謝れ! などなどツッコミどころは絶えません。ちょっと場面が落ち着いたなと思ったら即、壁に大穴開けてどっかからなんかぶっ飛んでくるし。海底人のくせに飛行機乗るし。いきなり地上でRPG始まるし。不死身感半端ないし。
主人公であるところのアクアマンことアーサーとヒロインのメラも、大変よいカップリング。わたし何を寝ぼけていたのか、ジェイソン・モモア演じるアーサーをずっと「めっちゃカール・ドロゴ*1に見えるわ〜〜似てるわ〜〜」とか思って見てたんですが、本当にカール・ドロゴだったんすね。あーーそれでーーGoT情報アカウントでやたらとアクアマン情報流れてたんだ………。
いや、これ、脱線しますけど「ゲーム・オブ・スローンズ」がいかに作り込まれているかということですよ。カール・ドロゴはカール・ドロゴだもん。役者なんていないんですよ。ドロゴはドスラクの人なんですよ。まさか他の映画に出てるとかあり得ないでしょう、考えもしませんよ。ええ、ええ。
赤髪ヒロインの海底人メラはアベンジャーズで言ったらブラック・ウィドウ的強気キャラ。ディズニーで言ったらアリエル一択。アーサーも心優しくて魅力的だけれど、彼女の強さも大変魅力的。地上に関して無学なところも可愛い。ピノキオなにそれ食えんの?(食われんの)
演じてるアンバー・ハードさんは86年生まれの32歳、僭越ながらわたしと同い年です。ついでに言うとカール・ドロゴの妻デナーリス・ターガリエンことエミリア・クラーク様もタメ組です。ジェイソン・モモアさん39歳、仕事選びがうまいなあ!
そんなわけで、まあとにかくだいぶ楽しいです。これが夏休み映画じゃないのはおかしいと思う。あと一応「DCエクステンデッド・ユニヴァース」というMCU的なやつ(ワンダーウーマンとか)の流れらしいんですがそのへんの予備知識は一切いらないので一切気にしないで単発鑑賞OKです。ぜひとも映画館で笑いながら観てください〜!
※ただ一点、序盤に津波のシーンがあるのでそこは人を選ぶかなと思いました。
(2019年15本目/劇場鑑賞)
*1:「ゲーム・オブ・スローンズ」のキャラクター。