ニューヨークへ行く前に観ようと思っていて結局観れなかった映画が沢山ありますが、そのなかのひとつ。Wikipediaによれば
本作で主人公の男女が食事をするカッツ・デリカテッセンは、日本のガイドブックで掲載しない例外がない程の名所となった。
とのことで、手元のガイドブックにも載っていました。食事をするというか、正確にはヒロインのとった「とある奇天烈な行動」がこの店を有名にしたみたいですけどね(笑) 未見の方はぜひ実際に観て、ワオ、となってください。
男女間の友情は成立し得るか、というテーマで進行していくラブコメな本作。男女の関係性や、効果的な2画面分割など、ウディ・アレン監督の「アニー・ホール(1977)」を連想させるものがあるなーと思いました(似てる映画なんだっけ…と思い出せなくてしばらく悩んだ)。 なんともいえない関係の男女が映画「カサブランカ(1942)」をお題にあーでもないこーでもないと議論しているシーンなどは後に「ラ・ラ・ランド(2016)」あたりも影響を受けていそうな気がします。
わたしはラ・ラ・ランドきっかけでカサブランカを観た人ですが、こういうシーンで実際の映像が思い浮かべられるだけで、ボガートとバーグマンという名前にピンとこれるだけで、映画の楽しみ方がだいぶ広がるんですよね。
それから、何回か登場するニューイヤーズ・イブのニューヨーク。今年はあまりの未練にタイムズスクエアのカウントダウン生中継を何時間も観ていたわたしですが、年が明けた瞬間めっちゃキスしてるんですよ。あっこれ映画で見たやつだ!ほんとにやるんだ!っていう。
この動画だと8:00ちょうどに年明けしてブチューです。そんな文化を知った上で本作を観ると、あの年越しパーティーでふたりがどんな感情になっていたかというのがよくわかっておもしろさ倍増だと思います。
文化的なところでは、序盤、レストランでチップの計算をしているシーン。これまで意識していなかっただけかもしれませんけど映画で見るのは新鮮でした。あっちの人もスマートにできるわけじゃないんだな、毎回計算してるんだなって。サイゼで深夜料の計算をするような感覚なのかな〜なんて思ったらすごく身近に感じました。旅行後に観たのはかえって良かったかもしれません。
メグ・ライアン演じる「ネアカ」なヒロインがしっかり魅力的なおかげで、説得力のある「男女間の友情は成立し得るか(いや無理だろう)、な映画」に仕上がっていてとても楽しかったです。あ、あと普通の役をしてるキャリー・フィッシャーが見れるのもポイント!
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