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主に映画の感想文を書いています

いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち(2017)

f:id:threefivethree:20190227202933j:plain 職にあぶれた優秀な研究者たちが合法ドラッグ製造販売に手を出しちゃうイタリアン・コメディ「いつだってやめられる」3部作の2作目です。先日観た「いつだってやめられる 7人の危ない教授たち」の続編になります。

同時期に作られた3部作なのかなと思っていたら、3年も間があいてました。とはいえビビッドな色調もそのままに、前作と全く同じテイストの2作目です。

「キャラクターがだいぶ魅力的なので、続編はドカンと面白い可能性大です。」なんて前回の感想記事で書きましたが、予感的中でだいぶ笑かしてもらいました。いや〜、馴染んでる馴染んでる。ファットな彼が特によい。

さて、今作の時系列は前作のラストシーンから1年半。前かよ!っていう。

前作のラストシーンで、サンドラ・ブロック似の奥さんは子供を抱えておりました。そう、いきなり生まれて育ってる??と若干引っかかったシーンです。今作はその子供が生まれる前にまた戻っちゃいます。そして、刑務所に入っていた主人公のピエトロ、じつはあれ最初の収監じゃなかったことが分かります(笑) 不思議な続編だ。

前作では合法ドラッグの製造販売で刑務所沙汰にまでなってしまったけれど、今作ではその「研究員ギャング」たちが懲りずにまた再結成。それもなんと、警察の非公式捜査に協力して、見返りに前科を消してもらうというなんだかスゴい契約付き。

ウリのドタバタ劇は今作さらにパワーアップ。頭のいい人たちが瞬時に口から放つ屁理屈の数々、しょーもなくてたまりません。理系ギャングコメディとはこうも笑えるかという感じです。おまけに「子供が生まれそう」とかいう超プライベートなタイムリミットもついて、より可笑しい。なんとなくデップーちゃんっぽい。

なお2・3作目は前後編のようになっているらしく、To Be Continuedな終わり方になっております。何やらちょっぴり大きな展開になりそう。楽しみです。

(2019年19本目)

ちなみに、シドニー・ルメット風の邦題が付いていますが密室劇ではありません。