「チャーリーズ・エンジェル(2000)」「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル(2003)」雑感
なんか今度リメイクだか続編だかが公開されるみたいだけど観たことないな〜ってことで一気見しました。キャメロン・ディアス、ルーシー・リュー、ドリュー・バリモアほか出演。同名テレビシリーズの映画化が本シリーズで、今週末公開の2019年版は一応続編とのことです。
あらすじ
謎のボス「チャーリー」率いる「エンジェル」たちが悪に立ち向かい大活躍するお話。
雑感
まあとにかく底抜けに明るい映画だなってところで(笑) これはエンジェル1、キャメロン・ディアスの狂気ともとれる笑顔によるところが大きいのでしょう。ヒャッハーだもん、基本。『メリーに首ったけ(1998)』ぶりに見る彼女でしたがやっぱりあのお口がすごい。今回も「口が大きいのか顔が小さいのか」の脳内会議、もれなく行われました。
エンジェル2、ルーシー・リューは『キル・ビル Vol.1(2003)』でのクールなイメージとは少し違って、クールビューティーな顔立ちではあるけれどなんだかんだ同調ヒャッハーなこっちのほうが可愛い。好き。
『キル・ビル』といえば本作の特に一作目はテイストがよく似てて、既にこれがあるのにタランティーノわざわざ『キル・ビル』作ったのかなんて思っちゃうくらい。「バンザァイ!!」vs「ヤッチマイナァ!」ファイッ、です。和風だか中華風だかの謎クラブでピチカート・ファイヴが流れてるセンスとかね。姿を見せない「ビル」と「チャーリー」という共通点も。
エンジェル3のドリュー・バリモアさんは存じ上げなかったのですが、『E.T.(1982)』で妹役をやっていたあの子だったんですね。そんなわけで一作目にも二作目にも『E.T.』オマージュのシーンあり。彼女はこの映画シリーズ以降、今週末公開の最新作までずっと制作側にいるようです。
敵キャラのゲスト?も豪華で、まず一作目ではサム・ロックウェル! わたしの好きな顔第一位、サム・ロックウェル! え、なんかこの人の顔好き…。サム・ロックウェルみたいな顔…。なんだサム・ロックウェルか。という現象が発生しました。サム・ロックウェルってほんといい顔だよね…。
二作目ではデミ・ムーア。彼女は『ゴースト/ニューヨークの幻(1990)』が第一印象なので、髪長くされると誰だか分からない。沢尻エリカにしか見えなかった。『ゴースト』の時はホラン千秋だったのに。
なお一作目はぶっちゃけ後半からほとんど寝てました。半分くらいしか観てない。でも寝ながら観るくらいがちょうどいい映画、だと思う。対して二作目はしっかり完走。シリーズものは二作目のほうがこなれて面白いの法則、例外なく本作も当てはまっています。
あとは個人的な好みで、『雨に唄えば(1952)』のソファ芸だったり、対応するように終盤ではチャイニーズ・シアターのプレミアシーンがあったり、階段(ア・ステア)じゃなくてアステアだったりとか、そのへんのネタが二作目には多くて嬉しかったですね。しかもアステアのは直前にグリフィス天文台のシーンがあったりして、『ラ・ラ・ランド(2016)』を連想したりしましたね。
一作目ではビル・マーレイが準主役的に出てきますが、船漕ぎながら観てた後半で彼が『大脱走(1963)』の獄中キャッチボールをしてるシーンはなんとなく覚えてます。その先は覚えてない。
そんな感じのチャーリーズ・エンジェルでした。元気がないときに元気な映画を観る趣味はないけれど、これくらい極端に明るいやつなら観てもいいかもしれない。明るくならざるを得ないシリーズです。さて、続編はどんな感じなんでしょう。この時代に作るとだいぶ雰囲気変わっちゃいそうな気はしますが、OPのわくわく感やテーマ曲は据え置きだと嬉しい。→続編や、いかに。
(2020年28・29本目/Prime Video)
しかしこの、ワイスピ的な続編のネーミングがいいですね。しかも原題まま。