なぜ、なぜ今これを観たのか。ゲームオブスローンズが佳境に差し掛かり、アベンジャーズが終わろうとしているこのタイミングでなぜこれを観たのか。
理由としてはまあ、TSUTAYA DISCASから一ヶ月くらい借りっぱだったからいいかげん観て返さなきゃ、っていうことでした。タイミングをね、失っていたんですよ。
ではそもそもなぜこれがDISCASのリストに入っていたかということですが、その理由はふたつ。
- 「レディ・プレイヤー1」の元ネタのひとつだったから
- 「グリーンブック」と同じ監督の作品だったから
もともとリストには入っていて、グリーンブック鑑賞を機に優先順位が上がった、っていうことでした。
さてこの映画、タイトルはめちゃくちゃ有名でありながら例によって全くの未見。普通にラブコメを想像しつつ、鑑賞前にちらっとWikipediaを見たら「お下劣コメディ」というワードが目に入って「え、そうなの?!」と驚き。
正直あんまり小学生的下ネタは好きじゃないのでいっそ観なくてもいいかなあ…くらいの気持ちになりかけたものの、観てよかったです。納得の名作でした。
つってもですね、お下劣コメディなのは確かにめちゃくちゃお下劣コメディですよ。しょっぱなからもう、これが2時間続くんだとしたらどうしようと青ざめましたよ。まずトイレ広すぎでしょ、団欒に適しすぎでしょ。
でもそれ以上に、ちゃんとしっかり丁寧に作られている本気のコメディ、監督の言葉を借りるなら「本当のハートウォーミングコメディ」でした。一見アウトでしかないようなものが沢山出てきますが、きっと本当の意味ではどれもアウトじゃないんです。だから最後までなぜか気持ちよく観れるんです。
…とはいえー、「レディプレ」の元ネタであり本作のキービジュアルにもなっているところの「あの髪型」につきましては、その衝撃の理由を知って脳内で大爆笑とドン引きがせめぎ合いましたね。元ネタ解説にあった「理由を知ったら爆笑必至」ってそりゃ、そうとしか書けないわ!
キャメロン・ディアス、可愛いですね。彼女の顔が大写しになるたび、これは口が大きいのか顔が小さいのかどっちなのか…とこれまた脳内会議が開かれていました。
男のほうはこれ誰だっけ見覚えある顔してんだよなと思い続けて、ベン・スティラーだと判ったのはエンドロール。二度見しました。というのもわたしベン・スティラーがもれなく苦手だったのです。好きな作品ひとつもなかったんです。覆っちゃった。本作のベン・スティラーはとても愛せます。
「グリーンブック」の時に知りましたが、この監督は作品に障害者を多く登場させるという特徴があるそう。確かに、健常じゃない人たちが想像以上に出てきます。と言っても、さほどメッセージ性は含ませずに。特別な気遣いをせずに。監督によるとこれは、障害を持つ友人からリクエストを受けたことが発端になっているのだとか。
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タブー視されそうな物事へのあけすけな触れ方は、最近観ている海外ドラマ「glee」を思わせるようなところがあります。アメリカのコメディ作品に大きな影響を与えた一本ということですから、gleeもルーツを辿ってみれば本作にぶつかるのでしょうね。
ところでちょうど今朝、「ZIP!」の映画特集でちょびっとこの作品、出てきました。お茶の間に「あの髪型」が流れちゃいました。朝から。
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「テッド」くらいのお下劣ハートウォーミングコメディが許容できる方には間違いなくおすすめです。ちなみに本作の主人公もテッドです。
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こういうのは町山さんの解説が最高にしょーもなく、かつ有益で良いですね。