予習までしていたのに、他のことで忙しくしていたらすっかり観るのが後回しに。しかも新型コロナウイルスのエンタメへの影響がこの一週間くらいで急激に…。映画館すら営業停止させられかねないので今週末はなるべく何本か観てきたいと思います。というわけで『チャーリーズ・エンジェル』観ました。
概要
『チャーリーズ・エンジェル』シリーズ(その歴史は割愛)の最新作。タイトルからしてリブートっぽいが一応「続編」らしい。あれからン十年、世界的に発展を遂げていた組織の今と、新たなエンジェルたちを描く。
数日前に観た旧シリーズの感想はこちら。
雑感
世紀の大発明だけれど殺人兵器にもなり得るダイナマイト的な装置「カリスト」を悪の手から取り戻そう! っていうお話。このカリスト、もっと今風に言うと「人も殺せるアレクサ」みたいな感じ。
3人いるはずの「エンジェル」は本作だと2人しかおらず、カリストの開発者であるエレーナ(ナオミ・スコット)が盛大に巻き込まれた挙句「3人目」になる流れ。前日譚的なエピソードのようです。
そんな事情もあってなのか、「あのオープニングをやらない」というまさかの英断。いや、愚断じゃろ。かと思えば中途半端なところで中途半端にテーマ曲流したりしてて、だったら最初から使いなさいよお!!と叫んでしまうこと必至でございます。間違いなく満足度を上げられるポイントをわざわざ逃すとはなんとストイックな。
ノリはまあ比較的あの「軽さ」を継承しているところも多く、特にやっぱりナオミ・スコット(実写版『アラジン』のジャスミン!)の元気な一般人っぷり、わけもわからず巻き込まれていくコミカルさがとてもいいです。ただ後半になると、まだ一般人なのに俄然エンジェルっぽくなってしまうのが微妙。積年の恨みみたいな顔で「くたばれ」って吐き捨てたそのおじさん、まだ初対面レベルじゃない? そこは最後の最後まで振り回されてて欲しかったですね。
もしくは、せっかく「殺人兵器になり得る装置」と「その開発者(※超高学歴)」が揃ってるのだからアレクサ戦法で一網打尽にしてしまうとかでも良かった。切り札がミントって。天才エンジニア設定まったく生かされてないですやん。B級臭くていいけども。
B級といえば、なまじ映像が現代風のめっちゃ綺麗なものなので、前作にあった「いかにも我はB級である!」っていうパッケージ感がないことによる、しかし内容は確実にB級なことによる違和感がどうにも強かったですね。古めの映画だったらお話は雑でも気にせず楽しめるけど、最新の映画となるとB級のくせに細かいところまで気になっちゃってよくない。もうちょっと低予算な感じで作ってくれてもよい。ボスレーのクソコラレベルでよい。いや、あれはよくない。
まあ、軽いものが観たくて行ったし、そういう意味では期待をそう裏切らない(振り切りは足りなかったけど)軽〜い作品でよかったと思います。はい。
(2020年35本目/劇場鑑賞)
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