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主に映画の感想文を書いています

ショートムービー「もぎりさん」ほか、シネマチュプキ鑑賞メモ（'21/05/24）

2010年代の作品 2020年の作品 2021年の鑑賞記録 映画

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昨日は平日休みだったので、田端のユニバーサルシアター「シネマ・チュプキ・タバタ」で3本観てきました。もちろんすべて音声ガイド＆日本語字幕付き。晴眼者であっても音声ガイド付きで映画を観るのは楽しいのです。

現在チュプキでは大九明子監督の『勝手にふるえてろ（2017）』と『私をくいとめて（2020）』が上映中で、その間にさらに『もぎりさん』という、大九監督も参加しているオムニバスのショートムービーを観ることができます（6/1まで！）。

この『もぎりさん』、もとは「キネカ大森」で本編前に上映されているもの。片桐はいりさん扮する映画館スタッフ「もぎりさん」が全編に登場するのですが、じつは片桐はいりさん本当にキネカ大森のもぎりスタッフをやっておられるのだそうです。しかもノーギャラで（快楽らしい）。

本来「一気見」はできない作品『もぎりさん』。しかし今チュプキでなら全12話（約30分）がなんと一挙上映中！ しかもお代はワンコイン！ 観るしかない！

……と言いつつまあ正直そんなに期待していたわけではなかったんですけど、どっこいこれがめちゃめちゃ面白くて。片桐はいりさんのエンターテイナーっぷり、コメディエンヌっぷりに脱帽しちゃいました。はいりさんのポテンシャル、全くじつにお恥ずかしいほど認識不足でした。かなり満足度高いです、おすすめです！


※第1話だけ公式に上がってます。いきなりもぎりさんが宇宙のパワーに引き寄せられていく序章かと思いきや、第2話ではケロッとなかったことになる一話完結タイプです。どのもぎりさんも最高。佐津川愛美さんも最高。

※チュプキで「くいとめて」→「もぎりさん」→「ふるえてろ」と大九作品のハシゴをする場合はキャスティングでニヤつくこと必至です。あと、最近あらゆるところで見かける萩原みのりさんがここにも出ています（クレジットで気付いてびっくり）。

ふるえてくいとめろ

約2年ぶりの『勝手にふるえてろ』と、比較的観たばかりの『私をくいとめて』。連続で鑑賞してみると思った以上に共通点が多いなあとか、むしろその共通要素は『でーれーガールズ（2015）』から全く揺らいでいなくて驚きだなあとか。

ヨシカもみつ子も好きだけど、あらためてやっぱり松岡茉優さんのハマり役っぷりはとんでもないよなあとか。デコルテあらわなドレスで肩上下させてハーハーのくだりが相変わらず病的に好きだなあとか。両作ともハッピーエンドっぽく終わるのはじつはあんまり好かんなあとか。

『私をくいとめて』で一番好きなのはローマ編だなあとか（だってアキユイのリユニオンは何度見たってエモすぎるんだもんよ）（その前の「地中海！」「築地です！」も大好き）。海外ロケしてないと知ったうえで観るローマ編すごいなあとか。共感の嵐だけどイマジナリーフレンドだけは全然ピンとこないなあとか。

ところで、土曜日には片桐はいりさんがチュプキに突然いらっしゃったそう！ 偶然居合わせた方うらやましい〜。

でも、はいりさん直々に持ってきてくださったらしい「もぎりさんシール」はありがたく頂戴しました。その他ちょっとした嬉しい出会いもあったりなんだりして、紛れもなくザッツビューティフルマンデーでございました。おわり。

（2021年78〜80本目／劇場鑑賞）

平日の客入りが寂しいそうですので、お近くの方はぜひ「シネマ・チュプキ・タバタ」、足をお運びください。全作品に日本語字幕＆音声ガイド(任意)完備、小さいお子様連れの方も車椅子の方も、ていうかどなたでも利用しやすいユニバーサルシアターです。今回観た3作品に加え、『喜劇 愛妻物語』『電車を止めるな！』も併映中！