今年はよりライフログを入念に。ということで昨年は記録していなかった「本」の感想も簡単にまとめていこうと思います。
屋上で会いましょう(チョン・セラン 著/すんみ 訳)
『フィフティ・ピープル』『保健室のアン・ウニョン先生』のチョン・セランさんの短編集。複数冊読んでいるのは今のところチョン・セランさんだけなので、間違いなくわたしに最もフィットする韓国文学の作家さん。と、いうところではこれまで読んだ2冊よりはフィット度が低めだった。8年分の作品をまとめているからというのもあるが、思った以上に作風の幅が広い方のようで、話によって合う合わないの差が大きい(合う作品は、ものすごく合う)。一着のレンタルドレスを着た44人の女性を描く短編「ウェディングドレス44」などは『フィフティ〜』に通じる要素がありとても好き。ポン・ジュノ 韓国映画の怪物(下川正晴 著)
- 作者:下川 正晴
- 発売日: 2020/06/27
- メディア: 単行本
KING OF STAGE 〜ライムスターのライブ哲学〜(ライムスター/高橋芳朗)
ヒップホップグループRHYMESTER(ライムスター)の結成30周年を記念して出版された、初のアーティスト本。特別ライムスターのファンというわけでもないのだが、チームで何かを作り上げている人にはきっと普遍的な役立ちがあるはず、と宇多丸さんが自薦していたので購入(一応わたしは吹奏楽団の運営に15年以上携わっている)。確かにこれはファンブックの類ではなく、グループとして活動を長く続けるためのノウハウ本だった。3人のDJが「DJってわかってもらえてないよね」と傷を舐め合う鼎談もおもしろい。別冊映画秘宝 決定版 韓国映画究極ガイド
別冊映画秘宝 決定版 韓国映画究極ガイド (双葉社スーパームック)
- 発売日: 2021/01/08
- メディア: ムック
なお韓国映画に関してはユリイカの特集号が噛んでも噛んでも味のするバイブルで、わたしは一体いつまで読み返すのだろうというくらい折に触れ開いている。