いきなり罵倒してすみません。去年観そびれた『ザ・ハント』を立川シネマシティさんが上映してくれていたので観てきました。
やれトランプが批判してきて公開延期になっただとか、とにかくなんか過激な社会風刺映画なのだろうというイメージがあった本作。アメリカのそういう事情詳しくないし楽しめるか不安だったのですが、なんの!! めっちゃ楽しい映画じゃないですかこれ!! ということで背景的なところはガン無視した感想を書きます。
ゾンビランドみたいなもんである
映画序盤、導入部。これから皆さんには殺し合いをしてもらいます。と見せかけて即全員リタイアなスピード感がたまりません。最初に頭が吹っ飛んだ時点で、ああこういう映画ですねと全てを了解できる感じが大変好ましいです。
この日は映画3本はしごしてて、直前に『KCIA 南山の部長たち』というハードボイルドな韓国映画を観てました。銃弾2発撃つまでに2時間かけるような、命の価値が重い作品です。からの、秒で頭が吹っ飛ぶ本作。ん〜〜、どっちも好き。
んで、もうあまりにも景気のいい人体破壊のオンパレードに「ふはっ」と楽しくなりながら思い出したのが『ゾンビランド』シリーズ。あの感じが好きな方は本作絶対好きだと思います。
キリング・イヴみたいなもんである
本作おもしろいのが、忘れた頃に出てくるヒロイン。じつは序盤の禰豆子ちゃんシーン(と思った人、多いのではないだろうか)から出てはいるんだけど全く意識させられることもなく「このドジが!」でようやくヒロイン爆誕に気付くという痛快さ。
ベティ・ギルピンさん演じるヒロインのクリスタル、めちゃめちゃ最強最高の女戦士なんですが、すごい似てるなと思ったのがドラマ『キリング・イヴ』シリーズでジョディ・カマーが演じるサイコパス殺人鬼ヴィラネル!
ちょっとこれだと可愛いだけですね(貼りたかっただけ)。もうちょい比較しやすいやつを並べてみましょう。
なかなか近いものがございましょう? 動くクリスタルは表情がもっとヴィラネルっぽくて、うわーこれ『キリング・イヴ』ファンの人みんな観ててほしいなと思いました。
とにかくもう、彼女が出てきたらあとは最後まで最高が続くだけ。「ベートーヴェンにも飽きたから、始める?」。ああもう一回観たい。
(2021年20本目/劇場鑑賞)
- 発売日: 2021/04/09
- メディア: Blu-ray