なんか無性にウディ・アレンが観たくなってNetflixを検索したらトップにこれが。エマ・ストーン出てるじゃん!と即決。
ウディ・アレンは肌に合う
だいぶ人生こじらせてしまったので、ウディ・アレンでも観て心を慰めないと生きるのがつらいんですよね。逆に言うと、ウディ・アレンと出会えたのは幸せでした。
なおさっきからウディアレンウディアレンと言っていますが本作にウディ・アレンは出ておりません。ホアキン・フェニックスとエマ・ストーンが主演でございます。エマ・ストーン、ウディ・アレン映画に出てたんだ!っていう。調べたらこの一本前の作品にも出てるようです。ちょっと意外。
ストーリーとしましては、ホアキン・フェニックス演じる哲学の教授がですね、これはもちろんウディ・アレンの魂が宿った、人生すっかり悲観的になっちゃってる男ですけども、エマ・ストーン演じる哲学専攻の女子大生にゾッコン惚れられまして、これも毎度お馴染みの何故かモテるオッサンというやつですけども、いやあそれはきみ、ぼくなんかやめたほうがいいよとかなんとか言ってたところ、ある日突然生きる目的、希望、輝き!!!を取り戻したのでやっぱエマ・ストーンともよろしくやっちゃおうかな〜みたいな、お話です。とにかく、いつものやつです。
んでその、生きる目的ってやつが何かということですけど、ずばり「殺人」。全く接点のない、しかし社会にとって悪であると思われる存在を、完全犯罪で葬ろう!! なんていうアイデアがピーンと閃いた瞬間、上から下から全てがみなぎってきてしまったと、そんなしょんないホアキン・フェニックス。
哲学専攻なのでホアキン教授とエマ・ストーンはそれなりに通じ合っているんですが、通じ合っているだけに「完全犯罪」も感づかれてしまい、あなたさすがにそれはアウトよ目を覚ましてと言われちゃいます。このへんがね、いかにわたし人生こじらせているか、人として終わっているかというとこなんですけど、そんなこと言わないでくれよとエマ・ストーンに思っちゃうんですよね。
思えば直近で観た「勝手にふるえてろ(感想記事)」でもわたし完全にヨシカ側で、彼女が「それは倫理的におかしいよ!」とたしなめられたときも、そんなこと言わんといてくれよ倫理的にアウトなのは分かってるけどやらせてくれよと思ってしまったものです。「ゲーム・オブ・スローンズ」最終章でデナーリスがとった行動にしたって、わたし視点だといいぞもっとやれだったのです。
本作はすごくシニカルに、ブラック・ユーモアな感じに(文字通り)転んで幕を閉じます。わたしも、ああいう運命なのかしら。
内容はどうあれ軽く観れるウディ・アレン映画、人生こじらせてる方にはおすすめです。エマ・ストーンもたいへんキュートです。彼女のためだけにでも観る価値ありです。
(2019年60本目)
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