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主に映画の感想文を書いています/NY旅ブログも連載中

NY旅行記【3日目⑨ アラジン観劇/お別れの雨】

NY旅行記31本目。この記事の続きです。 長かったフリー3日目がついに終わります。締めのミュージカル「アラジン」観劇です。

ブロードウェイ納め

昨日の「マイ・フェア・レディ」に続いて、今日は「Aladdin/アラジン」を観る。これで全行程終了だ。

旅メモ: チケットの手配については NY旅行記【準備編② 観劇&観光の手配】 - 353log に詳しく書いてあります。

アラジンが上演されているのはニュー・アムステルダム劇場。初日にも通りがかった場所だけど、あの時はそれどころじゃなくて完全に素通りした。

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マイフェアレディ同様ボックスオフィスでチケットを引き換える。結構混んでいて少し焦ったが、すぐに通してもらえた。奥のほうの窓口に口頭で案内されて「はーい」と普通にそっちへ行き、あとから考えたら「よくあの案内、理解できたな」と思った。本来それくらい英語のリスニング力がない。耳と脳が最適化されてきている模様。

今回の席は3階バルコニー。入場したあとにエレベーターで上がる。全体的にやはりどこかディズニーランドみを感じる。エレベーターガール的スタッフがいろいろと話しかけてくれるのだけれど、英語ネイティブじゃない人しか乗っていなかったため誰もリアクションできず。ちょっと悪いことをした気になった。

3階へ着いたらとりあえずトイレ。そう、じつはロックフェラーを出る頃からトイレに行きそびれてそのままずっと行動していたのだった。ここでトイレを見つけられなかったら最後の最後で粗相するところだった。

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やっと地に足ついた気分でホール内へ入り、ホールスタッフにチケットを見せると「Follow me」と案内してくれた。生フォローミーにテンションが上がった。

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憧れのPLAYBILLが増えた。今回も席はど真ん中。だいぶ上から見下ろすかたちになりそうだが、わたしは座高が低いので多少遠くても視界を確保できるほうがありがたい。席に空きが多くて意外と埋まらないのかなと思ったものの開演時には満員になっており、さすがのロングランだ。

この悩みも万国共通か

ここ3階席は一番価格の安い席であること(それでも十分いいお値段はするけれど)と、あとはおそらく数あるブロードウェイ上演作品の中でも観光客の集中する演目であろうこともあってか、いわゆる「民度問題」が少なからず気になる席ではあった。

例えば日本でも近年深刻な「公演中のケータイ問題」。煌々と画面を点けている人がちらほら。ただ日本と違うのはスタッフがかなり厳しいところ。問題客がいると公演中でも容赦なくライトを客の顔に当てて「お前、お前、ほらお前だよお前、しまえ!!!」と気付くまで照らし続けているのだ。光には光を。お客様は神様ではない。

また、遅れてくる客の多さもなかなかのもの。しかもそういう人に限って超ビッグでファットだったりする。むしろその小さい椅子に収まるんだ…と感心すらした。他にもこまごまと気になることが多かったので、集中したければ3階はやめたほうがいいかもしれない。

落ち着いた客層のマイフェアレディとつい比較してしまうが、あっちはリンカーンセンターな上に平日のマチネだったから単純な比較はできないな。

開演

さて、アラジン。ディズニーの魔法を感じる舞台だった。そうか、ディズニーランドじゃなくてもディズニーは常にこういう魔法を使えるんだ、となんだか妙に感動した。

ジーニーはすごくジーニーだった。特に「フレンド・ライク・ミー」のくだりは期待通り、期待以上。こんなん生で観たら絶対楽しいに決まってる。もちろんそこ以外にもひたすらあのジーニーテンションで最後まで走り抜ける。固定キャストの超ロングラン公演でこのテンションを毎日毎日一年中続けるというのは一体どれだけ大変なことか想像もつかない。

アリエルのジャスミン(アリエル・ジェイコブスという役者さんが演じているのだ)も、気の強い最高に魅力的なプリンセスだった。カーテンコールでチャリティーグッズの販促をしている時までずっと魅力的だった。彼女のハートを射止めたアラジンとかいう男には興味がないので割愛する。

内容の理解度的には、じつはマイフェアレディのほうが理解できたし心底笑えた。逆だと思っていたので意外だ。全力で笑かしにくるようなところは言葉がわからなくても声色だけでもう面白いので大丈夫なのだけど、なにやら時事ネタを盛り込まれているのかな?という感じの時などはムードで笑うしかない。協調性が大事。

ソワレの魔法

それは、ずばり「眠い」渡航前に調べていたとき、「睡魔に負けてしまいました」みたいな旅行記を読むにつけ、アラジンほどのエンタテインメント作品なら睡魔も吹っ飛ばしてくれるのでは?? 寝てしまうなんてことはないのでは?? とたかをくくっていた。見事に、寝落ちた。何度船を漕いだかわからない。眼下では超一流のエンタテインメントが繰り広げられているというのに。

こっちのソワレは20時開演が多い。時差ボケもあるなか朝からタイトに動く観光客はどうしてもここでスイッチが切れてしまうのだと思う。加えて冬場は特に、しっかり暖房の効いた劇場で椅子に落ち着いた瞬間もうおしまいなんだろうと思う。今日ひたすら歩き回ってきたわたしの場合は言うまでもなく、そりゃね、という感じだ。ハードスケジュールの最後に観劇を入れるのはおすすめしない。

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大盛況で終演。余韻を感じながらゆっくり劇場を出る。この「EXIT」が夢の終わりに見えて仕方なかった。ここをくぐったら終わってしまう。またも心は半ベソだ。

お別れの雨

それにしても出口が混んでるなと思ったら、外はだいぶ雨が強くなっていた。

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今日はもとから雨予報だった。折り畳み傘は持ってるし、もう帰るだけなのでタイミング的には完璧だ。名残惜しいが足早に劇場を出る。

駅の入り口で傘を畳んで、最後に一目、と来た道を振り返ってみるとそこには「まだまだ夢は終わっちゃいないよ」と言わんばかりの景色があった。

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雨の日のソワレじゃなければこの景色とは出会えなかった。ニューヨーク、夢と魔法をありがとう。

チップリベンジ

満たされた気持ちで地下鉄の駅に潜ると、楽しそうにドラムパフォーマンスをしている男女がいた。思わずチップをあげたくなったが、初日の夜、同じくこの駅で太鼓を叩いてるおじいさんにチップをあげたらほろ苦い洗礼を受けたことが頭をよぎる。この最高な余韻のなか、二の舞は嫌だ。

少し悩んだ末この人たちは大丈夫だろうと考え直し、ポケットに入っていた最後のチップをバケツに入れた。喜んでくれた。リベンジ成功。

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よく見たら女の人はおめでたかな。余韻に余韻を重ねて地下鉄に乗り込み、ホテルへ帰った。

長い長い一日が終わり、旅もほぼほぼ終了。あとはパッキングをして…、なるほど、憂鬱なパッキングとはこういうことか。これは憂鬱だ。時刻は0時をまわってしまっているし、明日の自分に任せよう。明日は12時のチェックアウトまでに少し散歩でもできたらいいのだけど。

次回、いよいよ帰国日。悲痛な思いで執筆中。

旅メモ: 3日目の行動範囲まとめ

超絶アクティブにマンハッタンを動き回った3日目、全部ひっくるめての移動ルートは以下の通りです。縮小してるとポイントが多くて見づらいかも。

行った場所のリストアップは一番最後に索引的な感じでまとめようと思いますが、この日に行った場所はとにかく多いですね。書きながら「これいつまでかかんのよ…」と半ばゲンナリしておりました。全て自分のせいなんですけどね。

とにもかくにも、この日のスローガン「悔いなく回れ!」は文句なしの達成です。旅行記的にも、とりあえず正月休み中にここまで書けたのでよしとします。もうちょっとだけ続きます。お付き合いください。