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主に映画の感想文を書いています

「ワイルド・スピード/スーパーコンボ(2019)」むしろゲームオブスローンズのネタバレに気をつけてください、な雑感

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夏だし楽しいものが観たいなあっていうのと、「ゲーム・オブ・スローンズ」ネタがすごいらしいぞという二つの動機で鑑賞。ちなみにわたくし、ワイルド・スピード」シリーズ全く観たことない状態で行きました。いや普段だったらね、真面目なオタクなので全作履修して行くんですけどね、いかんせん暑くて頑張れなくてね…。

多分そういう人も一定数いると思うので結論を先に書いておくと

予習ゼロでも余裕で楽しめます!

安心して、すぐに行ってくださいませ。

逆に、むしろどちらかというと

ゲーム・オブ・スローンズ(以下GOT)」を知らない人、観てるけど最終章は未見の人、このあたりの人がいろいろ際どい感じです。まず知らない人。GOTネタのセリフや人名が最初から最後まで度々出てくるので(主にライアン・レイノルズによる)、なんのことやらと「?」マークが浮かぶかもしれません。

そしてその「なんのことやら」には、じつはGOT最終章の超ネタバレも含みますよってことで、「観てるけど最終章は未見の人」はこれ踏んじゃうとアウトです。ポストクレジット的なところでライアン・レイノルズが喋り出したら耳と目を塞ぎましょう。

デヴィッド・リーチ監督はポストクレジットでライアン・レイノルズに他作品の話をさせたい病なのだろうか)

他にもGOTネタは時々出てくるのですが、未見の人はもちろん、最終章まで完走してる人も知らずに観たほうが楽しいと思うのでネタバレ避けに画像一枚貼っときますね。このあと書きますよ。最終章ネタなのでご注意を!

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まずひとつめ! アバンタイトルかその直後あたりに登場するステイサム最初のご挨拶シーン。シャンパンの瓶でおっしゃれーに一網打尽するところ。これがね! 間違いなく、アリアが夜の王を倒すときの「持ち替え」ですよね!

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最後の「割れなかった」っていうセリフまで含めてのネタだと思うんですけど、これ本国だったらスタンディングオベーション級の掴みポイントなんじゃないでしょうか。

となると、少し後で出てくる、ハッティがホブスにお酒をなみなみと注ぐ(ちょっとでいい、つってんのに)シーンもこれは8-2でティリオンがポドリックになみなみと注いだやつのパロディとしか見えないですね。公開4ヶ月前くらいのネタですから、かなり撮影編集タイトでしたね。ってとこまで本家と、おっと…。

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ここ。超ニッチ。

「明確にGOTネタを言っている」以外のシーンで気付いたネタはそれくらいでしたが、他にもあるかも。観ててよかったGOT。しいていえば、劇中で「ゲーム・オブ・スローンズ」と言っているところが字幕だと「スローンズ」にされちゃっててちょい不満。ストーンズみたいじゃん。

ヴァネッサ・カービー

素晴らしかったですね!最強ですね! 似たシチュエーションで出ていた「ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018)」のヴァネッサ・カービー様も魅力的でしたが、今回はそれをはるかに凌駕する魅力で、コマごとに100点満点あげてたのでトータル何億点いってるかわかりません。

特に好きなシーンは、兄ちゃんが女と濃厚キスしてるのを「げーーー」って顔で見てるとこ。ホブスと誓いのキスをして唇ぎゅって拭うとこ(こないだアラジンのジャスミンでも同じような仕草に100億点あげたな)。最後に兄妹で面会に来るとこ。基本的に、表情。

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これはいいアトミック・ブロンド

彼女、画像よりも動いてるほうが100万倍キュートなので、ぜひスクリーンでどうぞ。スクリーンで魅力的な女性を見ている時が映画鑑賞において最も至福の時間だとわたし常々感じてます。至福でした。

車よしバトルよし

ショウのマクラーレンによるカーチェイスatロンドン、ワイスピシリーズを観ていないのでお決まりがわからんのですが、ハンドルにあんなスイッチ付いてるもんだっけ?ってなスイッチ(ニトロではない)をカチャカチャやりながらの超絶ドライビングテクニックが、謎の信頼感あってすごい。見せ方がかっこいい。最高に気持ちいい。

敵方のバイクもあれ、浮世離れしたSFマシン的サウンドを放っていて無駄にアガっちゃいます。魔法のじゅうたんよろしく無人で走ってくるの萌えるし、関節を外したかのような柔軟ボディもイカしてる。いいバイク!

デヴィッド・リーチ監督は確かアクションがウリのお方だったはずで、本作もバトル部分がすごく楽しい! わたしバトルシーンに全く興味のない人間なんですが、いろんなバリエーションがあって飽きずに観ることができました。多分そのバトルに持っていくための「設定」がうまい&面白いんじゃないかと。例えば-

サモアで闘おうと思ったら鈍器しかなかった。相手はハイテク武装集団だぞやべーぞ。ちょっと待って、あいつら手袋のチップ認証で銃器扱ってんのよね。じゃあハックして認証切れば肉弾戦できんじゃーん天才!(ただし6分間だけね)(私は抽出中だから男たち頑張って)

っていうのとか。

あと、これ「スカイスクレイパー(2018)」みたいな映画だと悪い方に作用するんですけど、危ないシーンでもトム・クルーズじゃないから安心して観れちゃう」の、ありません?(笑) ビルの壁だろうと市街地カーチェイスだろうとヘリだろうと、俳優の安全が確保されてる気がしちゃってすごい気楽に観れる。ミッションインポッシブルシリーズで同じことされたらめっちゃ疲れると思う。

というわけで予備知識ゼロで観たスーパーコンボでしたが、気分が悪くなるようなシーンなし、際どいお色気シーンも恋愛模様もなし、10分おきくらいに思わずふはって笑っちゃう。先日観た「ブルース・ブラザース(1980)」を彷彿とさせる超優良おバカ系エンタメ映画で、たいへん好ましかったです! サモアで突然サマーウォーズ(もといサモアウォーズ)になるのもよい。ごはん食べましょ。

(2019年75本目/劇場鑑賞) なお単品で楽しめすぎちゃって、シリーズ遡る気が全く出てこない想定外の事態。

余談

タイトル画像で画像検索かけたらこんなことに。 f:id:threefivethree:20190809202341p:plainワイルド・スピード/夏得SALE」でも間違ってない。