NY旅行記25本目。この記事の続きです。 ルートは決めているようで決めていない、成り行き任せの3日目。行けたら行こうと思っていたクイーンズボロ橋へ行くことにして、これが大正解。ニューヨークの橋はどれも品格があって最高です。
仕事が納まったので正月休みの間に完結させたいところですが、果たして。
橋ツアー、再び。
マンハッタンは狭い。地図だけを見ていると「大都市ニューヨーク」というイメージからすごく広く見えるのだが、いざ歩いてみるとびっくりするほど狭い。歩いてどこへでも行けそうに思える。
もちろん基本的には地下鉄などを併用するのが現実的である。その上で、東京なんかと比べてとにかくサクサクと動きやすいため「狭い」と感じるのだと思う。いや、それにしたって狭い。世界の大都市ニューヨークがあんなに狭くていいのか。
そんなわけで、プラン立ての時点では「ここだけ遠いから優先順位下げめで」と考えていたクイーンズボロ橋へ行ってみることにした。ちっとも遠くなかったのだ。
クイーンズボロ橋はマンハッタン橋とタメの1909年生まれ。ルーズベルト島という細長くてちっちゃい島を飛び越えて、マンハッタンとお隣クイーンズを結んでいる橋。スパイダーマンはやたらとこのへんを飛び回る。
お気に入りの一枚。この巨大で重厚なトラックがたまらない。歩いて渡ることもできるようだが、今回は渡ることが目的ではないので別のルートを使う。
地下鉄、ではない。ロープウェイだ。「ルーズベルト・アイランド・トラムウェイ」と呼ばれるこのロープウェイは、メトロカードで乗る。観光客御用達、アンリミテッドのメトロカードも使える。
元々は観光用ではなく通勤用の交通機関なので(だからメトロカードが使える)、観光地じみたことは何もない。頻繁に往来するゴンドラへ乗ればいいだけである。
とはいえゴンドラが浮き上がると否応無しに高まる。ゴンドラは道路を飛び越えてあっという間に橋へと近づいていく。
途中ですれ違った。「レオン(1994)」で幼いナタリー・ポートマンが乗り、「スパイダーマン(2002)」ではキルスティン・ダンストもろとも危うく落とされそうになるゴンドラだ。「レオン」に影響されて観葉植物を買ったような男なので、ゆかりの地に来れたことはとても嬉しい。
シンプルなのにこれでもかというほど品格がある。そういえば旅の計画初期にはこの橋が間近に見えるホテルを候補にしていたな、などと思い出す。次はあそこでもいいかもしれない。クイーンズボロ橋、好きな橋ランキングでマンハッタン橋とトップを争っている。
もう少し行くとイースト川の真上に出る。すぐそこにある細長い土地がルーズベルト島。この写真では大した眺めじゃないが、右手を見るとクライスラービルやワンワールドトレードセンタービルなどを見ることができる。なにより「助けてスパイダーマン!」という気分を味わえる。ここで落ちて死ぬのは中途半端に低くて嫌だ。
ほんの数分でルーズベルト島に到着。クリスマスのニューヨークを盛り上げる巨大オーナメント、ラジオシティのほうにあるのは知っていたがここにもあった。
降りてすぐの小さな公園には、やはりクリスマス仕様であろう可愛い動物たちがいた。可愛いっていうか、おしゃれだ。
ルーズベルト島から見るマンハッタンもなかなかよい。クイーンズボロ橋のカラーリングが絶妙に都市とマッチしている。
少し散策でも、と思ったがこれといって見る場所もなさそうだったので5分と滞在せずマンハッタンへ戻ることに。ゴンドラの混み具合は行きが乗車率10%だとしたら帰りが90%という感じで、同じ時間帯でも混んでいる時もあれば空いている時もある模様。外の風景を存分に楽しみたい場合は一本見送って窓側を確保するのがよさそう。
帰りのゴンドラはマンハッタンの風景に注目しながら乗った。駅に着く直前、二番街をやや上空から望めるポイントがあって、そこからはこんな写真が撮れる。
意外と勾配のあるマンハッタンの街。もっと超望遠で撮ってみたくなる。
アンリミテッドのメトロカードを持っていれば実質無料で乗れるルーズベルト・アイランド・トラムウェイ、ものすごくコスパのいい観光スポットだった。クイーンズボロ橋とあわせて、超、おすすめしたい。
五番街へ
前の記事で「あるらしい」なんて書き方をしていた、五番街の(なんとスワロフスキーの)雪の結晶。写真を整理していて気付いた。これがそうじゃないか。
なんとなーく撮ったもので、まったく場所は意識していなかった。ただ、おそらくこの雪の結晶が目に入って撮ったのだろう。拡大してよく見るとティファニー、カルティエ、と並んでいた。まごうことなき五番街である。次回へ続く。
旅メモ: この記事での行動範囲
この記事での行動ルートは以下の通りです。すごいシンプル(笑)