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主に映画の感想文を書いています

超実写版「ライオン・キング(2019)」雑感

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1994年のアニメ版「ライオン・キング」をフルCGでリメイクした作品。監督は「アイアンマン」シリーズの(ハッピー役でも継続出演中の)ジョン・ファヴローちょっとしたサプライズ部分のネタバレがあります。

超実写版、観てきました。そう、フルCGなのに、公式が謳うのは「超実写版」。はてなと思いつつ、なるほど観てみたら納得です。実写を超越している。すげえな、今時のCG。虚構ディスカバリーチャンネル作れるじゃん。

本作の特徴はおそらく、完全リアル志向で、動物たちのキャラクター的デフォルメがされていないという点でしょうか。動きも特別コミカルになったりするわけではなく、普通〜〜〜にそのままライオンが英語喋ってるっていう。なので慣れるまでちょっと時間かかるかも。

よって「キャラデザ」があまり存在しないので、登場人物ならぬ登場ライオンの区別がやや付きにくく、暗いシーンになると台詞で判断するしかなかったり。スカーなのかシンバなのか、ナラなのかお母さんなのか、みたいな。逆によくこれで通したなと感心する点でもあります。極力「実写」の映像にするという強いこだわりを感じました。

まあとにかく、到底CGとは思えないけどすげえなCG、っていう。ここまで作れちゃうんですね。

Be our guest!

比較的淡々と「普通に楽しめる」な感じで進んでいく本作ですが、そんななか、あの一瞬の「Be our guest」が不意打ちの傑作でした(笑) え、えっ、いくの?いったー!!! でしたね。イントロドン要員でクレジットされるアラン・メンケン。美女が出てないぞ。

音楽は基本的にオリジナルと同じで、あの曲で「ドン!」と始まりあの曲で「ドン!」と終わるシンプルな構成が引き継がれてて好印象。「ドン!」こそがライオンキングって感じ。ちなみにわたし恥ずかしながら今回観るまであの名曲たちがエルトン・ジョンのものだと知らず。ハンス・ジマーもアニメ版から継続だったとは、今知って驚いてます。

映画の楽しみ方として「あの女優さん最高だった…」みたいなのを主としているわたしは今回「あのライオンさんリアルだった…」くらいしか思えることがなく「普通に楽しめました」以上の感想がないんですが、普通に楽しめるのはいいことです。健全な夏休み映画でした。ぜひ劇場の大画面でどうぞ。「アラビアのロレンス」と錯覚するようなシーンもあるでよ。

(2019年76本目/劇場鑑賞) 実写映画カテゴリなんだ。

TOHOシネマズ日比谷 Dolby ATMOS

今回、行ったことのなかったTOHOシネマズ日比谷にて鑑賞。字幕IMAXの時間が合わずこれまた初のDolby-ATMOSにしてみたんですけども、2日前の朝に見たらもう8割がた埋まってたので慌てて取りました。通常版は余裕あったので、Dolby-ATOMS人気あるんですね。200円増しで音が良くなるなら確かに選ぶかも。ものすごい数のスピーカーに高まる期待。

ただ、おそらく音響効果が薄いと思われる最前列付近に座ってしまったためかこれといった驚きは得られず。プレミアシート的なのは真ん中にありましたし、きっとそのへんが音響的にはいいんでしょうね。機会があったら他作品でも試してみたいところです。

それよりもやはり、日比谷の客層。近場で観るのと全然違う。女性率の高さ、おしゃれ度マダム度、すごい。TOHOシネマズ日比谷自体も、広くて綺麗で売店も回転が良く、非常に好印象でした。日比谷や銀座あたりが大好きなのできっとまた行きます。