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主に映画の感想文を書いています

「ワイルド・スピード/X2/MAX(2001〜2009)」雑感

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先日初めての「ワイルド・スピード」シリーズとして「スーパーコンボ」を観まして、「単品で楽しめすぎちゃって、シリーズ遡る気が全く出てこない想定外の事態」なんて言いつつもお盆で時間があったので結局第1作目から観ているところです。

なおどれくらいワイスピを知らなかったかというと、「ジェイソン・ステイサムドウェイン・ジョンソンが主役じゃなかったのね」ってくらい知らなかったんですけども。スピンオフであんなに楽しめちゃうのすごいな、スーパーコンボ

ワイルド・スピード(2001)

ミッション:インポッシブル」シリーズ的な雰囲気の漂っていたスーパーコンボとは違い、第1作目はめちゃくちゃ「クルマ」って感じの、走り屋たちのお話。正直これは興味ないわと思いながら観てましたが、終盤の胸アツ展開がとてもよかった。相容れない者同士の協力関係はいいものですね。「アメリカン・グラフィティ(1973)」的なものも感じます。

パナソニック!!な積荷から始まり、シリーズ通して日本車が山ほど出てくるのがちょっと嬉しいところ。観たあとに道でランエボとすれ違い、おっ!と反応してしまいました。いわゆる「クルマ好き」じゃないけれどスープラも丸目のGT-Rも子供の頃好きだったし、好きな人は楽しいだろうなあ。

ワイルド・スピードX2(2003)

半分くらい寝ていた(単純に、眠くて)。でもやっぱり最後は胸アツ気味の逆転劇で目覚めスッキリ。毎回お決まりである警察やFBIの潜入捜査が、もはや寝返ったのではと思うくらい極限まで潜入してて、それがいいんですよね。

ハリウッド映画の伝統芸であるよそ見運転を逆手に取った「よそ見運転で爆走」シーン、好きでした。

ワイルド・スピード MAX(2009)

「X3」は時系列的に飛ばしたほうがいいそうなので、飛んで4作目のこちらへ。だいぶ映画としてスタイリッシュになってきた印象です。さっき挙げた「ミッション:インポッシブル」も個人的には3作目あたりからようやく「これよ」って感じになってきましたし、シリーズものは洗練されていく過程がおもしろいです。

「X2」には出てこなかったドミニクが再び帰ってきて、ブライアンとの異種バディ再結成、エンドロール直前までアツい。序盤のナビ付きストリートレースも楽しい。な〜んか見覚えある顔だと思ったらワンダーウーマンことガル・ガドットが出ていた。次の「MEGA MAX」からはドウェイン・ジョンソンが参戦する模様。わくわく。

ところで、今回初めて知ったこと。原題には「ワイルド・スピード」なんて影も形もないんですね。「The Fast and The Furious」から始まり、ちょっとずつ変わっていくタイトルがなかなかお洒落です。人気のあるシリーズものでこんなに別物なタイトルとして定着しちゃった作品って結構レアケースなのでは…(「天使にラブソングを」とか?)。

でもすごくしっくりくるし、ワイスピはワイスピだし、いい邦題だと思います。てなわけで、続きはまた後日。

(2019年77・78・79本目)