【沼ナビ】Netflixオリジナル作品「Stranger Things/ストレンジャー・シングス 未知の世界」
ゲームオブスローンズ漬けの日々が終わってひと月半。こんなに早く他のドラマにハマってしまうとは、という移り気なわたしの海外ドラマ事情についてお話しします。
核心的ネタバレはしていないつもりですが、踏み込んだことも書いてあるっちゃあるので、気にする方はご用心くださいね。
きっかけはゴジラとglee
先週ようやく観た「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」。この記事の中で、ナタリー・ポートマン似のミリー・ボビー・ブラウンという若手女優にビビッときていますね。
同じ頃、Netflixに「glee/グリー」が入ったという情報を見ます。視聴は止まっているけれど、ほぼgleeのためだけにHuluを残していたわたし。もとよりNetflixのほうがコンテンツ的に好きだったので、この機会にHuluを止めてNetflixを再開することにしました。
そうしたら、フォロワーさんから「ミリー・ボビー・ブラウンが出てる『ストレンジャー・シングス』というドラマがNetflixにあるので観て! ただし7/4から新シーズン始まるので急いで!」なんていう(旨の)沼ナビゲートが。ちなみにこの超的確な沼ナビをもらった日は6/30。頭の悪いわたしは、なるほどあと4日で完走するべきなのだなと使命感を燃やします。
で、結果どうなったか。4日間で2シーズン17エピソード完走するほどにハマっちゃったのでした。新シーズン間に合っちゃった。
どういう話か
舞台は1980年代のアメリカ。ホーキンスという平和な町で突如生じた少年の失踪事件を追っていく、サスペンス要素の強い物語(少なくともシーズン1は)。
少年少女たちが活躍することから「グーニーズ(1985)」的と言われたり、不思議な力を持った素性不明の女の子を家に匿って友情を深めていくようなところから「E.T.(1982)」的と言われたりするようです。要は80年代の匂いがプンプンということ。ただ、あいにくグーニーズは思い入れがない、ETは昔観たきりでよく覚えてないため、わたしが感じた「っぽい」「どストライク!」を紹介していこうと思います。
その1: 未知との遭遇
個人的に一番「っぽい」「どストライク!」だったのはこれ! 特にシーズン1前半はめちゃくちゃ「未知との遭遇(1977)」です。失踪した少年のお母さんが、どうやらこれは超常現象が絡んだ事件なんだと、息子はどこか別の世界で生きているんだと、どうにかして交信するんだと、気でも触れたかというような行動を取り始めます。それがもう、完全に未知との遭遇です。
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「E.T.」が筆頭に上がったように、スピルバーグ作品の要素は全体的に強め。サスペンス&ホラーの部分では「ジョーズ(1975)」を思わせるところが多々ありました。例えば、平和な町に移り住んできた警察署長という主要キャラがいるのですが、この設定からまずジョーズだなとか。遺体安置所の感じもかなりジョーズだなとか。いないと思われた、いないと信じたい存在に対峙することとなる展開もジョーズ。
最近ことあるごとに思います。スピルバーグって、偉大ですよね。
その2: X-MEN
映画はまだありませんが、コミックスは超現役で連載中の80年代。物語の一番はじめ、少年たちが無邪気に自転車競走をするシーンで「勝ったらX-MENの134巻くれよな!」みたいなことを言います。はて、X-MENの134巻とは一体なんだろう。絶対意味があるはず。調べてみるとなんと、「ダーク・フェニックス・サーガ」の巻でした。
ダークフェニックスサーガというのは紛れもなく、現在公開中「X-MEN: ダーク・フェニックス」の原作! 制御しきれない力を手にしてしまった少女が云々、といったストーリーです。この会話を交わしたあと、134巻をゲットするはずだった少年はどこかへ消え、代わりに超能力者の少女が現れました。ああおもしろい。ああ運命。わたしはこのドラマを観るべきなんだわ、と確信しちゃう第一話でした。
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それだけでなく、この超能力者の少女、名前をイレブンといいますが、彼女にはとある施設で「武器」として研究・実験されていた過去がありました。腕には囚人番号のような刺青、謎めいた施設で超能力を開発される日々、これはX-MENのマグニートー=エリック・レーンシャーの幼少期、アウシュヴィッツ時代と完全に被るじゃありませんか。ついでにミスティーク=レイヴンとも被ります。普段は坊主頭、でも時々「化け」て女の子になる。イレブンはレイヴンのもじりなんじゃないかと思うほど。
ああ楽しい。映画X-MENシリーズのあの感じが好きな人も楽しめると思います。
オマージュ要素がとにかく山ほど
オマージュで構成されているといっても過言ではないくらいこの時代のあれこれをたっぷりと混ぜ込んだ作品になっているので、観る人それぞれに合わせて「あれだ!」がいくらでも出てくるはず。個人的に激アツだったのは、「バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985)」に出てくるJVCのビデオカメラが出てくること、そしてBTTF劇中と同じような、知ってる人なら期待通りの使い方をしてくれること。最高ですわ。
ぜひ、自分なりの「あれだ!」を見つけてアガっちゃってください。それこそナタリー・ポートマン似のミリー・ボビー・ブラウン=イレブンが完全に「レオン」な状況に置かれちゃうの(シーズン2)とかめっちゃニヤりとします(笑)
キャラクターが魅力的
超駆け足でシーズン2まで完走したわけですけど、シーズン2最終話あたりでもうほろほろ泣きまして。なんてみんな愛おしいんだ〜〜〜〜〜となりまして。たった2シーズン17話のドラマで、決して少なくはない登場人物たちをここまでしっかり描けているのはすごいなと!
だってね、ゲームオブスローンズだったらまだ下手すりゃジョンとロブの見分けが付いてないくらいの頃ですよ。対するこちら、もう既にどのキャラクターも心底愛せちゃうわけですよ。キャラの立たせ方が、最高に巧い! あ、GOTはあれはあれでじわじわ描いてるだけなので優劣の話ではありません念のため。
1シーズン完結型で、キャラが馴染みやすくて、特にシーズン2はいい意味で思い通りのベタな展開をしてくれて、非常に観やすいドラマだと思います。サスペンスやホラーが苦手な人にはシーズン1は結構きついかもしれませんが(わたしも枕の隙間から観たりしてました、大丈夫)そこを乗り切ればシーズン2は比較的穏やか。物語が停滞しちゃってもどかしいくらいです。三部作映画の二作目って感じ。とはいえ後半は急加速で面白くなりますのでご安心を。
というわけで、どこまで書こうか悩みつつ、とりあえずこれくらいで、何人か興味を持ってもらえたらいいなとつらつら書いてみました。本日7月4日よりNetflixにてシーズン3の配信が開始とのことです。この機会に、ぜひ!
おまけ
これはシーズン1完走したくらいで観ると楽しい動画。
2017年「第74回ゴールデン・グローブ賞」のオープニング映像。「ラ・ラ・ランド(2016)」のパロディで全編構成されており話題となりました。当時から何度か観てはいたのですが、あまり新作を観ていない頃だったのでララランド風なことくらいしか分からず。
先日ゲームオブスローンズの最終回を迎えたあたりでもう一度観てみたら、ジョン・スノウがアレするシーンがあって最高じゃん!と思ったものです。そして今回、検索ワード「ストレンジャー・シングス」でこの動画が引っかかったため、もしやと再鑑賞。そのもしやは、まさにジョン・スノウの直後に登場しました。ぜひ、視聴後のお楽しみにどうぞ。超アガりますよ。
追記
シーズン3、観ました。