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主に映画の感想文を書いています

「ジョン・ウィック(2014)」雑感

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つらい

続編を公開してくれると、未見のシリーズものを追う口実になるのでありがたいですね。今回は「ジョン・ウィック」最新作観たさに過去作2本、遅ればせながら観ます。

あらすじ

キアヌ・リーブス演じる主人公ジョン・ウィックは、殺し屋稼業の超有名人。引退して堅気の生活を送っていた彼だったが、最愛の妻を亡くしたこと、時を同じくしてさらなる「不運」に巻き込まれたことで、殺し屋の血を呼び覚ましてしまう。

導入が秀逸(つらい)

冒頭10分かそこらで主人公ジョン・ウィックの置かれた状況が説明されてゆくのだけど、これがお見事。

最愛の奥さんを病気で亡くした主人公。自らの死を予期していた奥さんから後日、私の代わりに愛情注いであげてねと子犬が届けられる。この犬がも〜〜〜〜〜ちょ〜〜〜〜〜可愛くて。映画観てこんなに悶えたことないかもってくらい悶えましたよ。んもう可愛いの!ほんと!ちょ〜〜〜〜〜可愛いの!犬飼いたい!

と思った数分後。わたしの瞳は怒りに燃えていた。はい出ました、ゲームオブスローンズ史上最も憎まれかつ最も愛されたかもしれない男シオン・グレイジョイことアルフィー・アレン! てめえ絶対殺してやる。

てなわけで、ほんの10分程度で主人公にばっちり感情移入できる秀逸な冒頭部となっておりました。どの世界でもクソ野郎だったんだなあいつ。

憎しみのレベルに対して報復が弱いなと思ったけれど、不足分はあっちの世界でラムジーが果たしてくれたんだなと考えれば納得できる範囲ですかね。いやしかしもっとジョンのワンダフルライフを見たかったなあ。許せんなあ。

設定が絶妙

いろんなところの設定が妙に現実的で、それが逆に面白く見えるっていうの結構ありました。殺しをしたら必ずハウスクリーニングを依頼するシステム(確かに血は素人掃除じゃ落ちないよね〜)。乱闘してたら近隣から苦情が入るという当然のこと。殺しの準備は防弾チョッキから周到に。

と同時に、謎のホテル、謎のコイン、謎のルール、前述の「ディナー」等、地続きのようでいてちょっと不思議な設定もまかり通っていたり。フラットアイアンビルを思わせるコンチネンタル・ホテルのロケ地は「1 ウォール・ストリート・コート」というビルだそう。次回のNY旅で行ってみたい!


続編「チャプター2」もまとめて、と思っていたんですが期待以上の面白さで膨れ上がりそうだったため別記事にします。しました。

(2019年112本目)

Netflixで観ました。