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主に映画の感想文を書いています

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019)

f:id:threefivethree:20190630161433j:plain シン・ゴジラは劇場へ4回も足を運んだほど大ハマりしたけど、本家ゴジラは1954年版を観ただけで、世代的に流行ってたゴジラvsデストロイアとかも観てないし、前提としてまあ辛うじて芹沢博士とオキシジェン・デストロイヤーくらいは知ってますよくらいのわたしです。

当然本作もさほど気に留めていなかったわけですが、ゲームオブスローンズのタイウィン・ラニスターことチャールズ・ダンスさんが「王が目醒めた」なんていう狙いまくりの台詞を言ってくれちゃう予告に誘われて、それからどうやら圧倒的と思われる映像美、さらには予告で流れていた荘厳な「月の光」に魅了されて、これは観るしかないなと考えを改めたのでした。

けれどもちょうど時間のない時期と重なってしまいなかなか観れず。公開からだいぶ経ってようやく観れましたよ〜。できればIMAXで観たかったけどそこは妥協。

観る前日になってふと、そういえばなんか続編だった気がする、前のも観ておくかと思い立ち、ギャレゴジこと「GODZILLA ゴジラ(2014)」、続く「キングコング: 髑髏島の巨神(2017)」をちゃっかり予習してからの鑑賞です。


【追記】前2作についてはこちらをどうぞ。

さて、感想はですね、一言で言うなら「すごー(笑)」ですね。すごーポイントがありすぎて考えるのをやめてしまう映画でした。怪獣映画マニアでもないと事細かな感想は言えないんじゃなかろうか。

海底都市とか出てきちゃったんで「アクアマン(2018)」を連想したんですけど、全部盛り感もかなりアクアマン的で、やりたいこと自重せず全部ぶっ込んでやったぜ!みたいなこういう映画を観ると、製作陣どんだけ体力あんのよどんだけ強いのよとクラクラしちゃいます。ものすごい超大作ですよこれは。

それから、何気にこれ渡辺謙がすごくないですか。2014年のギャレゴジでも思ったより出てんな!と驚いたものですが、今回は完全に主役級。チャールズ・ダンスより出てますよ。そしてオール英語台詞。ブロードウェイで「王様と私」やったりしてるのだから何を今更、かもしれませんけど、もう完全に世界で通用する俳優さんになってしまったんですね。誇らしい。役どころの結末はひどいですけどね。

音楽のほうも完全リスペクトで、っていうか「それ」を使っていて、冷静に考えろこれはハリウッド映画だぞ…と思いつつ、どうにも不思議な気分でした。やはり誇らしいですね、すごい。 予告で印象的だった「月の光」が使われなかったのは少々残念。あのマッチングは素晴らしかったです。観たくなる予告でした。ゴジラあんま興味ない層の集客に少なからず効果があったのではと思います。


渡辺謙しかり人間ドラマのほうは結構アレだったんですけど、気にしなければいいので気にしないでおきます。そうそう、娘のマディソンを演じるミリー・ボビー・ブラウンという子が「レオン」の頃のナタリー・ポートマンに似てる! 結構話題にもなってたみたいですね。

本作はモンスターバースというMCU的なやつの3作目ということで、前2作を観ておくべきか?という点ですが、初っ端から出てくる「モナーク」という組織に「なにそれ」って思わなくて済む、くらいでしょうか。あとはまあ冒頭のサンフランシスコは第1作目からの流れ(第1作目でスポットが当たらなかった家族に今回はスポットが当たる)だったりとか、第2作目の舞台「髑髏島」が出てくるとか、クレジットの部分が共通のテイストだったりとか、その程度。別に予習しなくても大丈夫です。

ゴジラ詳しくないからなとか、前作観てないしなとかいうのはさして問題にならないので、ぜひ上映期間中に映画館の大スクリーン大音響でお楽しみください。

(2019年56本目/劇場鑑賞)