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主に映画の感想文を書いています

NY旅行記【1日目④ Macy's Thanksgiving Day Parade 2018 <後編>】

NY旅行記13本目。この記事の続きです。 一時はどうなることかと思ったものの無事にポジションを確保し、いよいよ憧れのThanksgivingパレードが始まります。合言葉は「Happy Thanksgiving!!」。それではいってみましょう。

※前後編に分けておきながら、後編はひたすら写真の多い記事となっております(あと動画も)。

Happy Thanksgiving!!!!!

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2018年11月22日(木)09:00オンタイム。紙吹雪舞うなか七面鳥が動き出し、パレード出発。近くの女の子は早くもターキーで「オーマイガー!」を連発していた。

こっちの子はとにかく「オーマイガー!」を使う。きっと日本で言うところの「ヤバい」なのだろう。街中でも、例えばピザ屋を見かけた女の子が「オーマイガー!」とはしゃいでいたりする。日本で言うところの「え、マジちょー食べたいんですけどヤバい」なのだろう。

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この日はマジちょーヤバい寒さだったため、華やかなパフォーマーの人たちも出来る限り着込んでいた。余談だがニューヨークにいる間、生足というものを全く見なかったような気がする。

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パレードは様々なもので構成されているが、なかでも雰囲気を盛り上げてくれるのはマーチングバンドだ。なんと12ものバンドが隊列に加わっており、ひっきりなしに登場する。せっかくなので動画も撮った。むしろもっと動画を撮ればよかった。

ニューヨーク警察バンドによる「聖者の行進」。日本で聴くのとあまりに印象が違う。これが本場か…。

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Thanksgivingパレードといったら、な巨大バルーン。今年は26ものキャラクターがマンハッタンの路上をぷかぷかと進んでいった。スポンジボブの原作者さんはこの数日後に亡くなったらしい。ミュージカルのほうも9月にクローズしたばかりで、見届けてから往ったのかと思ってしまう。

チャーリーブラウンの登場時にはちょっと驚いた。「チャーリーブラウン!!チャーリーブラウン!!」とコールが巻き起こったのだ。これが本国におけるピーナッツのポジションか、と妙に感動した。

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こんなフロートもある。皇室級のありがたみすら覚える。

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セサミあたりも皇室級だろうか。子供の頃よく観ていたが、考えてみれば初めて本物を見たかもしれない。これは着ぐるみではなく本物と主張したい。

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クラウンと呼ばれる道化師的なパフォーマーも次々に登場する。さっき歩いていた人たちもいる。大きい写真の子は今回のベストkawaiiピクチャーである。シャッター切った瞬間、ゲットだぜと心で叫んだ。ゲットだぜといえば…、というのはいささか強引だろうか。

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なかなか(×4)強引だけど必ずゲットだぜ、ということで我らがポケットモンスターよりピカチュウさんが見えてきた。

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ピカチュウさん頭上通過。マフラーをして雪だるまピカチュウも抱えたピカさんはとてもかわいい。

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ほどなくして悟空も通過。でかい。これは非常にでかい。目線の位置がよく、やってやるぜという表情で飛んでいるように見える。

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ニューヨークの街並みに悠々と浮かぶ日本代表選手、誇らしいではないか。ただしやはり先程までの皇室クラスと比べると圧倒的にオーディエンスは静かだった。考えてもみれば朝も早よからパレードを見に来るような層にジャパニーズポップカルチャーはそこまで近くないのかもしれない。

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くるみ割り人形や、ぬる〜いアフラックのアヒルなども、ゆる〜い空気でやってくる。必ずしも全てに盛り上がっているわけではない。

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マクドナルドのドナルドなどはトラウマ級に怖い。ちなみにこいつもキャラクター的にはクラウンにあたるらしい。

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パレードには人気歌手なども多く登場する。例えばこれはジョン・レジェンドだが、残念ながら不在だった。パレードはマンハッタン中心部へと進んでいくので、きっとそっちのほうで飛び入ってくるのだろう。代わりにダイアナ・ロスとご家族のフロートは見れた。

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本当にダイアナ・ロスなのか自信がないがきっとダイアナ・ロスなのであろう。

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とにかくいろいろ来る。どさくさに紛れたものも来る。クラウンの人たちは手に持った紙吹雪を撒き散らしながら「ハッピーサンクスギビーーーーン」と言ってくれるので都度「ハッピーサンクスギビーーーーン!」と返す。楽しい。

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終盤が近づいてきたのか、クリスマス色が強くなってきた。こっちはどことなく厳かなフロート。ちなみにフロートは31台も登場する。全構成物を合わせると、かなり長いパレードである。

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一転、こちらはえらく賑やかな、シンギングクリスマスツリーというフロート。どれくらいシンギングしているのか近寄ってみると…

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こんなにシンギングしている。「サンタが街にやってくる」などを熱唱しており、もちろん観衆もシンガロングである。知ってる歌が流れてたらとりあえずシンガロング、素敵な国民性。

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さあそして、いよいよ大トリ。声に出して呼びたいあのお方がやってくる。

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クリスマス商戦を告げるあのお方、サンタクロース。満を持しての登場。待ってましたと割れんばかりの歓声を浴びるサンタのおじさん。これも動画を撮った。

なかなかこのノリでサンタと接する機会は日本だとなさそうに思う。サンタに対して「ファーーーーーーーーーーーーー」のリアクションは聞いたことがない。サンタもサンタでまたノリノリである。ライブかよ、と思った。

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「Believe」と書かれたメイシーズのバルーンで締めくくられ、スタート地点でのパレードが全て通り過ぎた。1時間半ほどかかっただろうか。9時スタートで12時にはゴールするのでもう少し短いと予想していたのだが、思いのほか長かった。バルーン26、フロート31、バンド12、そのほかクラウンやパフォーマーたち大勢、そりゃこれぐらいはかかるか。

いやはや、それにしても、念願のパレードを、映画で見たパレードを、この目で、身体で体験することができた。感慨深い。うれしい。

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パレードが通り過ぎると、あたりは速攻で「解散」ムードになる。束の間の歩行者天国が気持ちいい。道路に散らばった無数の紙吹雪と枯葉が、祭りの後を感じさせる。

余韻を楽しみたいところだが生憎この旅は忙しい。一番近い地下鉄の駅に潜り込んで大急ぎでマンハッタン南端まで下る。おもしろいことに、このときの地下鉄は改札を全開放していた。つまりタダ乗りできるようにしていた。改札での混乱を防ぐためだろうが、日本なら入場規制をかけるところ、逆の発想ですごいと思った。

次回、ブルックリン橋からブルックリンへ渡ります。