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主に映画のあらすじと(まとまりのない)感想文

YUKI tour "MEGAPHONIC" 2011 / 幕張メッセ イベントホール(2011/10/16)

うれ抱きツアーから…どれくらいだ? 多分一年ぶりぐらいのYUKI、行ってきました。この前日が同じく幕張でツアー初日。チケットは持っていたのですが、予定に余裕のない時期だったので知人に譲渡。二日目からの参戦となりました。

幕張メッセのイベントホールは2005年のB'z以来かなり久々。海浜幕張遠いな、というのと、だいぶ小さめの会場だなという印象(既に6年前の記憶は無し)。席はステージ真っ正面スタンドの、2列しかないブロックでした。バルコニー席とかもですが、人数の少ないブロックって盛り上がれるか不安でちょっと苦手。まわりの雰囲気に合わせて盛り上がるタイプなので。

パッと見のステージはとてもシンプルな、せいぜい真ん中からアリーナ中央まで花道が延びている程度のもの。ステージ中央には、下り階段にも上り階段にもなる便利な昇降装置あり。楽器配置は、向かって左からベース、ドラム、キーボード、ギター、コーラス(2名)。ASTROやNRGの配置に戻った感じですね。

この日はかなり早めの16時開演。客電が落ちると、ステージ背面を全て覆ったサイズの巨大LEDスクリーンにOP映像が。点くまで分かりませんでしたが、こんなに大きなスクリーンが用意されたのはYUKI史上初ではないかな? 全編通して映像演出が多い印象でした。

アルバムのブックレットにもなっている花火文字で「MEGAPHONIC」の文字が書かれていくなか、よく見ると花道先端に四角い穴が。ああ、ご登場はそこですねということで、だーん!とYUKIリフトアップ。

「せーかいじゅーうにだれーひとりー!」だーん!

「きみーはーだれにもにてーなーいー!」だーん!

「Hello!」サビを力強くアカペラで歌い、相づちを入れるように一発ずつ音を返すバンド。そう来るか。そう始まるか。おおー。

そのまま「Hello!」で始まるのかと思いきや、とっても耳馴染みのあるイントロが流れ、「JOY」で本編スタート! おおー、そう来るかー、おおー。

ちょっと今回はしっかりしたレポを書くつもりがないので、先にセトリからいかせていただきます。

01. JOY
02. 勇敢なヴァニラアイスクリーム
03. ビスケット
04. キスをしようよ
05. Wild Ladies
06. ひみつ
07. 2人のストーリー
08. 笑いとばせ
09. ハローグッバイ
10. Hello!
11. ワンダーライン
12. クライマー・クライマー
13. ランデヴー
14. 揺れるスカート
15. マイ・プライヴェート・アイダホ
16. ティンカーベル
17. WAGON
18. 鳴いてる怪獣
19. 相思相愛

[アンコール]
20. Dear.ママ
21. 集まろう for tomorrow

長めのMC、ユルいMCは無く、最低限の言葉で済ませているのが印象的でした。初めて長めのMCがあったのはアンコールのところかな。それ以外は「曲の一部としての語り」というイメージでした。

ツアーパンフをまだ買っていないのでバンドメンバーについてはちゃんと把握してないのですが、久々にお馴染みの松江潤さん復活! とても嬉しい。前回は前回で今堀さんで超絶嬉しかったですが、やっぱりYUKIには松江さんかなーと。ドラムはノーナリーブスの小松シゲルさん。他にもノーナ寄りの方が何人かおられた記憶。

今回のアルバムは打ち込み色の強い曲が目立つので、例えばベースも普通のエレキベースの音ではだいぶ雰囲気変わってしまうんじゃないかなあなどと思っていたのですが、なんと! YMO細野さんを彷彿とさせるような、シンセベース(鍵盤)での演奏を聴くことができました。これは面白い! 半分ぐらいの曲はシンセベースで演奏してましたねー。出るであろうDVDで音を確認するのが楽しみです。

ドラムも、パッドを使っていたのかエフェクトをかけていたのか分かりませんが、曲によってかなりデジデジした音になってました。こういう試みは初めてで、おおーと思いました。こちらもDVDで確認するのが楽しみです。完全に出る前提で話してますが。

さて、YUKI。ちょいと噂には聞いてましたが、喉の調子が非常に悪かったです。高い声が出ないとかかすれているとかではなく、音程がブレる感じ? しかも波形的にカクカクとブレる感じ…? いたたまれないというか、目を覆いたくなるというか、いわばそんな感じ。調子のいいときはCDよりも上手いタイプの人だけに、かなり心配になってしまいました。

ただ、それでも。YUKIの歌のパワーは本当に凄い。「すごい」ではなく漢字で「凄い」と書くべきなニュアンス。喉の調子など関係なく、とにかく物凄いパワーを持っている、それがYUKIの声。それはただ力強いというだけではなく、心のど真ん中に突き刺さってくるような、そういうものがあの声にはあるのです。それを痛いほど再確認。

そして、YUKIの生歌は涙が出る。もう曲調とか関係なく、本能的に涙が出てしまう。今回のセットリストは踊って騒げるような曲が多く、バラード系は少なめなんですが、例えば「ビスケット」「ランデヴー」みたいなアップテンポの曲でも涙がじわじわ目の奥から溢れてきて視界がぼやけてしまう、そんな感じなんですYUKIの生歌って。

なかでも印象的だったのは「ハローグッバイ」かな。この曲すごく好きで、今回初めて生で聴きました。サビのフレーズ「私が見てきたすべてのこと むだじゃないよって君に言ってほしい」を最後に語りかけるように繰り返すんですが、そこでもう涙腺決壊ですね。すごく遠くで歌ってるんだけど、一対一で目の前で叫ばれるようなパワーがあるのです。

アンコールの「Dear.ママ」もすごく嬉しかった曲。これは元々今年の母の日に限定配信された曲で、「希望が有りますようにと ママがつけてくれた名前」という一節があります。YUKIの本名は「有希」。その名前の由来はまさに歌詞の通りです。このエピソードが僕はものすごく好きで、それと同時にYUKIのいろいろと重ねてしまって、まあ単純なものですからグッときて。

こんなこと思われるのは不本意だろうと思いながらも、僕にとって今のYUKIには「我が子を亡くした母親」という背景が常にあるんです。「希望が有りますように」という名前を持つこの人に僕はすごくパワーをもらっているけれど、YUKI本人も自分の名前からきっとたくさん力をもらったんだろうなあとか、なんかそんなことばかり考えてしまうのです。

そんな前提で聴くものだから、この曲だってアップテンポなのに…もう……、ですよ。他の曲もそうですよ。今回「長い夢」とか無くてよかったよ本当に…。

ちょっと珍しい方面で沢山書いてしまいましたが、この日のライブは僕にとってはそういうライブでした。「お上手に歌うのではなく、気持ちを込めて歌います」、YUKIがよく言う台詞。この日は言わなかったけれど、でもまさにこの日はそういうライブでした。二階の一番後ろまでその気持ちが100%伝わり、深く刺さってくるライブでした。

いま思うともっと印象的なMCとかいろいろ思い出せてきたけれど、この日に感じたことは今書いたようなことなので、とりあえずこれで終わりにしておきます。いつにも増して書き殴りなのが冷静になれなかった感じをあらわしていて、悪くはないかな(笑)

今ツアー、あと2回行く予定なので、もしまたなにか書きたい気分になったら書きます。