
『Flow』
TOHOシネマズ池袋にて。ロズからオスカーを掻っ攫っていった猫(人聞きが悪い)。『Away』の監督最新作、ラトビア産CGアニメーション映画です。なお前職のせいで「ラトビア産」と聞くと「クランベリー」が続いてしまうわたしです。
『野生の島のロズ』同様、これもう人間滅んでるのかな?っていう世界が舞台。どうやら動物たちだけが存在しているのですが、洪水がその動物たちをも襲います。で、どうにかこうにかサバイブしようとするお話。たぶん。
喋れなくなったジジみたいな黒猫の主人公(主人猫?)を中心に、ニャーニャー、キーキーなど何らかの言葉は飛び交っているものの、人間語の台詞は一切なし(猫を飼ってる人なら感じ取れるものが多いのかも)。自然災害らしきものから超常現象らしきものまでいろんなものに翻弄されながら「なんなん、なんなん」という時間を過ごせます。
なお、アニメなのに手持ちカメラみたいなカメラワークが結構酔うのと、そうでなくとも洪水に呑まれるシーンもなかなか揺れるので、酔いやすい方は注意です。また、そもそも「洪水」が大きな要素となる映画なので、特に日本でこの時期、観る人は選ぶ作品です。
『プレゼンス 存在』
スティーブン・ソダーバーグ監督の新作。ヒュートラ渋谷にて。アトロクで山本匠晃さんが激推し(俗に言う山本ウォッチメン)していたので観賞。
家に取り憑いた霊と思わしき存在が、引っ越してきた一家を様々なかたちで見つめ、ときにちょっと手を出したりする、そんなお話。『ア・ゴースト・ストーリー』系の、怖くない“霊もの”映画です。ホラーではないと思う。あと、部屋のインテリアがめちゃめちゃおしゃれで刺激されます。
霊の正体はこの映画のそんなに大きい要素ではなくて(結果的には大きな大きな味わいを残していきますが)、霊の見つめる家族の物語がとても魅力・推進力あります。お父さんの人物設定、意外でおもしろいんだよなあ。
ラストの解釈は自力では正答らしきものに辿り着けず。Filmarksのレビューを眺めていて、ようやく「なるほど」となりました。途中の、とある客が言う、とある一言を聞き逃してはいけないというやつ。そういうことならわかるわ。とはいえスッキリ伏線回収!みたいなものでもなく、このふんわりした後味を楽しむ映画だと思います。次に観る予定だった一本をキャンセルしたくらいには余韻がありました。