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主に映画の感想文を書いています

坂本真綾LIVE TOUR 2011 "You can't catch me" / 東京国際フォーラム:ホールA(2011/06/04)

坂本真綾(Vo)
北川勝利(Gt/Band Master)
奥田健介(Gt)
扇谷研人(Key)
千ヶ崎学(Bass)
佐野康夫(Drums)
戸田和雅子(Chorus)
ハルナ(Chorus)※無念の仕事被りにより気持ちだけ参加w

前回行った3月31日のライブから約二ヶ月。本来であれば4月23〜24日に予定されていたはずの追加公演でしたが、会場である東京国際フォーラム地震の影響で電気系統の整備をしなければならなくなりまさかの延期に。1stアルバム&1stシングルの発売日という記念日公演は悲しくも無くなってしまったのでした。そんなわけで我々ファンはもちろん、真綾本人やバンドメンバーも二ヶ月以上お預けをくらってしまったYCCMツアー、待望の再開です!(なお前回の時点で振替未定の延期となっていた札幌および仙台公演は7日と15日にめでたく開催予定!)

開場15時、開演16時という早い時間帯のライブだったため、いそいそと国際フォーラムへ。去年YUKIで来たとき以来かな? グッズを追加購入してからしばし広場でぼんやり。こういうときファン仲間がいないとちょい寂しいのです(笑) 気付いたら開場待ち列がものすごい長さになりつつあったので急いで並び、早々と入場。振替公演なので、今日は6月4日なのに持ってるチケットが4月24日のだという不安感w

今回ちっとも席には期待してなかったのですが(座席表見てもいなかった)いざ席を探してみると予想外にど真ん中のど真ん中というかなりちょうどいい場所で非常にラッキー(もちろん一階)。東京JAZZを除けば、国際フォーラムでこんなに普通の席だったのって初めてかも。いつも二階だったもんで遠くてな…。

中野公演と違い、ステージには白い幕が。スクリーンないかわりに、多分ここに幻のオープニングムービーを映すんだろうなと予想。幕のおかげで見るところが全くないため(パンフも前回買ってしまったし)ひたすらiPhoneちゃん頼みで頑張って暇をつぶすこと一時間(笑) ふっと客電が消え、歓声。

予想通りステージを覆った白い幕にオープニングムービーが投影。お馴染みのYCCMバスが道を走ってゆき、やがて「TOKYO」の標識。音楽がついてたけどどんなのだか忘れてしまった。ちらりちらりとeternal returnのフレーズがちりばめられたような音楽、だったかな。中野では見ることのできなかった映像、しかと見させて頂いた。

バンドメンバーの影がステージに現れ、歓声と拍手。スクリーンのバスがぐるっとターンし、正面を向いて近づいてくる。そして幕の向こう、ちょうどバスのヘッドライトのあたりから眩しい光が。ライトだと分かってはいても、一瞬「まさかバス復活?!」と思わせてくれる鳥肌ものの演出でした。

ライティングがピークに達したとき、ピアノのイントロが鳴り響き、幕には左右にギターふたり、そして中央に真綾のシルエットが浮かび上がり、幕が落ちる!(か、上がったか、そこは全く記憶がないw)

1. eternal return
2. 秘密

二回目だからね!なるべくさくっといくよ!
ここまでは多分全公演同じ流れなはず。舞台の後ろには紅い緞帳。赤いステージは中野のときより少し平面部分が増えてた…かな? 中央、階段ステージの奥には本来のバスの意志を受け継いだふたつのヘッドライト。もちろんメンバーは変わらず。前日のツイートを見て薄々感づいてはいたが、コーラスのハルナさんは欠席で戸田さんのみ。

3. DOWN TOWN

中野では無かったDOWN TOWNが三曲目に。北川さんが早くもギターを置き、タンバリンのみで登場(笑) 真綾にかわって客席を煽りまくり、一瞬で会場をイソンギンチャクの海と化けさせてしまった(両手あげて左右に振るやつね)。このひとすごい…。いや正直わたくしここで涙腺崩壊寸前でした。真綾にではなく、北川さんにw だってあの動きだけ見てても、めちゃくちゃいいひとなんだもん。なんて素敵なメンバーが集まったんだろう、真綾よかったねと、何様だっていうくらいの感情があふれておりました。

4. スピカ

中野でもう少し後だったスピカは、だいぶ序盤に移動。中野では「今どうしても歌いたい曲」というような説明付きでしたが今回はそれもなし。というかここまでMCなしだったかな。このあとにMCが入ったはずですが例によってMCはちっとも覚えておりません。「本当は4月24日に来るはずだったみなさん」というような表現はライブ中よく使われていた記憶。「最終日狙いだったんでしょ? 残念ねw」みたいな真綾らしいMCもあったなw

5. 美しい人
6. みずうみ

美しい人は今回も照明が素晴らしかったです。前回も言ったことですがライブ全体通して照明の演出力がすごくてすごくて。セットがなくても、全く見た目の物足りなさを感じさせないライブでした。照明って本当にすごい。みずうみはやっぱり最初のピッチが気になったかも。喉の調子的には、中野が完璧無敵だったのに対してこの日はちょっと高音つらそうでした。

7. ピース

ここで中野になかったピース登場! アルバム「DIVE」のなかではそんなに思い入れのない曲だったので最初「なんだっけこれ…」となりましたが、かっこいいな! ラスト部分には北川さん発案という「You can't catch meフレーバー」が足され、さらに格好良くなってました。ファンキー!

8. ボクらの歴史

ボクらの歴史もアンコールから本編に移動。中野と同じようなMCを挟んでおりました。そしてやっぱりこの曲の破壊力すごい。あんな明るい曲なのに、もはやイントロから泣けるもの…。是非またライブで聴きたいし、音源でも映像ででも形に残してほしいなあと思える2011バージョンでした(アレンジは全く同じだけど、全然違うのよ!)。

メンバー紹介はこのへんで挟んでたんだったかしら。中野0331のあと楽屋でバースデーカードもらって号泣した話とか(「30代はステージでは泣きません」宣言)、そのカードにみんながそれぞれ書いてくれた「一番好きな曲」の話とか。奥田さんは「アルカロイド」、扇谷さんは「everywhere」、千ヶ崎さんは「パイロットとかだったかなあ…(曖昧)」、北川さんは「光あれ」、戸田さんのは忘れちゃった。

そんで佐野さんは「ユッカ」! 「ユッカ、またやりませんか」って書いてあったんだそうな。「いいわよやるわよユッカ!」と偉そうな真綾(笑) なんでも佐野さんは前日からセットを新調していたようで(そのための売却だったのね)、「私のために新調してくれたのよねー、ねー?」とまたまたお姫様な真綾(と、強引にうなずかされる佐野さん)。佐野さんの話をするときだけ中央の階段に座り込む真綾が大変よかったです。康夫おじちゃん好きでたまんないんだろうなw

9. 手紙
10. キミノセイ
11. ねこといぬ(Instrumental)
12. Remedy
13. 悲しくてやりきれない
14. ムーンライト (または"きみが眠るための音楽")
15. ユニバース

一気に飛ばしてみた。このへんは多分同じかなー。ねこといぬのオサレなピアノトリオはこの日も最高でございました。あそうそう、中野では完全にスタンディングだったのが、この日は曲調によって立ったり座ったりしてて(個人的にというよりも全体的に空気読まなきゃいけない感じ)なんか不思議だった。立って聴きたい気もしたけど、でもこのゾーンは全体的にブルーノート的雰囲気を醸し出しているので座り聴きも絶品でござった。

16. 風待ちジェット〜kazeyomi edition

そんなわけで宗教的儀式、風待ちジェットのお時間です。映像で見ると結構ゾッとしちゃうんだけど、実際行くとやっちゃうんだよねーそして悪くない気分になるんだよねー。いやうん、いい曲です。素敵な曲です。

このあたりだったかしら。まあなんかちょくちょくメンバー紹介を挟むわけですけど、扇谷さんを紹介しようとして「奥田研人!あっ!///」って混ざっちゃった真綾がですね、森の娘みたいなドレスひらひらさせながらくるくる回転しててですね(照れ回り)、不覚にも萌えた。

あ、あと、この日どうしても他のサポートの仕事(「まっ、中島美嘉さんなんですけどねっ!」とは真綾談)で「気持ちだけ参加」だったコーラスのハルナさんに大きな拍手が(笑) 素敵なことです。

17. Private Sky
18. Get No Satisfaction!
19. マジックナンバー

きたよ! B'zでいうところの(しつこい)「ウルソ→juice→ギリチョ」みたいなゾーンきたよ! このゾーンが毎度ヤバい(笑) Private Skyはライブだと本当に盛り上がる。これも「Gift」のDVDで初めて聴いたときは「なんだこの軽い曲は」と思ってしまったのだけれど、生だと果てしなく盛り上がる。そしてGet No〜からのマジックナンバーね、ヤバいね。北川さんすげえ曲作ったね。このゾーンはとにかくもう、完全燃焼のためのゾーンです。

20. 光あれ

あらぶる息のまま、さらにドカンと一発光あれ。今度はしっかり聴く側にまわるわけですが、この曲の威力は本当にすごい。特に「満ちあふれ」から間奏に入るところで鳥肌ぶわわわわでした。しかも、バス位置のヘッドライトがこのときだけこうこうと点くのよ! それがもう鳥肌で。うっわすげえ、菅野曲のオーラすげえ、と恐れ入りました。「手を振ってくれないか」のところで手をゆっくり振ってる人は中野よりもかなり多かったな。これも見てるとゾッとするが実際やると悪い気はしないシリーズw

21. トピア

「最後の曲です」「えー!」「えー、じゃない。始まりがあれば終わりもあるものです」。真綾先生に叱られつつの本編ラストは、やはり東京タワーでeverywhereな話からのトピア。千ヶ崎さんのベースが途中かなり迷走してて、ああプロでもこんなことあるんだとちょっと安心したりしました。この曲でだけ点く丸いライトがまたいいのよね。

真綾途中退場の、ライブverアウトロで本編終了。熱い拍手からの、高速手拍子w いろいろライブ行ったけど真綾のライブが一番手拍子速い気がするw

アレンジしたツアTで真綾登場。ちょっと喋ってからメンバーも登場。なんかいろいろ喋ってたけど見事に忘れてしまった。「みなさん本当は4月24日に来るはずだったわけなので、きっとこの曲をやることを期待してたんだと思います。記念日じゃなくなったからといってこの曲をやらない理由もないので…」てな流れからの…?

22. 約束はいらない

おおおきたー!! 正直、振替になってからは全然期待してなかったけどやってくれたー! まだそこまで特別好きでもなかった頃タナソニで聴いて以来ですが、あのときはワルシャワフィルのほうが鳥肌で、わりと真綾の記憶がない(笑) しかし今回はめっさ格好良かったです。

アレンジは全く変えていないのだけど、佐野さんのドラムが強烈に格好良くて倒れそうだった。もともとドラムのない曲に、よくあそこまでかっこええドラムをつけられるなと…。いやーすげえわ佐野さん。あ、真綾ですか?真綾さんは相変わらず歌詞間違えてました(やはり大した記憶が残ってない)。

ちなみに前日は1stアルバム「グレープフルーツ」発売記念日ということで、その中から「I and I」をやってたそうです。そっちも聴きたかったなー! ケータイおしえちゃおうかな、とか歌ってたんでしょ? 31歳の坂本さんがw

23. stand up, girls!

これも中野には無かったピースフルな曲。またギター置いちゃった北川さん(担当:タンバリン)が大活躍。嗚呼、このひと大好きだ。ちなみに北川さん、この日は娘さんの運動会だったそうです。涙。お父さんの応援がなかった娘ちゃんは、かけっこでビリだったそうです。涙。

24. everywhere

ヨーロッパ旅行の話から。あの時間があったから今こうしてフルスロットルで走れているのだろうと思う、というような話だったかな。もうリリースから一年以上経ってしまったこの曲ですが、これからもずっと歌われて、どんどん成長していくんだろうなと思いました。初の作曲でこんな名曲が作れるなんて、きっとそのときの真綾には何かの神が降りていたのだろう(実力でしたらすみません)。

25. ポケットを空にして

さ、それでは最後はポケ空です。このとき毎回うしろで佐野さんと千ヶ崎さんが小芝居するのよそれがたまらんのよw この日はタンバリンでリレーしてました。くっ…。

地震後のツアー再開時は、この曲でみんなの声からパワーをもらいたかった真綾。でも今は、その全会場でもらったパワーを最後の仙台に全部降り注いでくるよー!だからおもいっきり歌ってー!というような感じの。もちろんおもいっきり歌いましたさ。すっげえ幸せな気分になった。心から名曲。

流れるeternal returnにのせてひたすら手拍子と拍手と歓声を送り、三時間におよぶライブ終了。中野よりもかなり広いのに、全くそんなことは感じさせない素晴らしいライブでした。ますます坂本真綾というひとが好きになってとどまることをしらないわたしです。次に生の歌声を聴ける日が待ち遠しくてたまりません。首を長くして待っておる!

とりあえず明日の札幌、そして来週の千秋楽仙台が無事終わりますように。仙台の最後の曲の最後の一音まで、無事に鳴り終わりますように。

以上、自分的にはだいぶ駆け足で省略しまくりのレポでしたが5400文字ぐらいですごめんなさい(笑)