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主に映画の感想文を書いています

2度目の「ミセス・ノイズィ」ほか、シネマチュプキ鑑賞メモ('21/06/06)

雑記的あれこれ。今日は午前中に「ハングル能力検定試験」通称「ハン検」の5級を受けてきました。自己採点では合格ラインだと思うのだけど……はっきりしてからネタにします(しかしはっきりするのは一ヶ月後なのである)。

試験会場は専修大学の神田キャンパス。最寄り駅は九段下や神保町。調べてみたら田端まで20分くらいだぞ、ってことで試験後そのままシネマ・チュプキ・タバタへ。

着くと建物の外まで列が。どうしたのだろうと思ったら、現在上映中の作品『陶王子 2万年の旅』の舞台挨拶がこの土日でおこなわれていたようで、列は柴田昌平監督のサイン会に並んでいる方々だったのでした。すみませんとすり抜けながら上映数分前の『ミセス・ノイズィ』に滑り込み。


『ミセス・ノイズィ』は今回チュプキでの上映にあたって日本語字幕のチェック作業を担当させていただいたので観てはいたのですが、最終的な字幕&音声ガイドの付いたバージョンは未見だったため改めての鑑賞です。

この映画とにかく「視点」がポイントで、初見はきっと誰しも驚くと思うのですけど、2回目ということで今回は最初から「別視点」を意識して観ました。うーん、それでもやっぱり、知っててもおもしろい、ていうかすごい映画。

ちなみにチュプキの音響システムはかの有名な音響監督・岩浪美和さんが手がけておられるそうで、席数20の超ミニシアターでありながらいわゆる「極爆」な映画体験ができてしまいます(ギャップ萌え)。本作は「布団叩き」の騒音おばさんヴィランであるため、いかに「うるさいか」が物語に入り込むポイントとなるのですが、その点もすごかった。空気が、建物が揺れてた(笑)

かといってただ一本調子にうるさいだけではなく、「視点」に応じて音圧が明確に差別化されているのも印象的でした。この緻密な音響設計はなかなか自宅だと味わい尽くせないはず。映画館で観てほしい映画だと思いました。

あと今回気付いたのが、序盤と終盤にそれぞれ1回ずつある「2本の電線の間に収まる月」の構図。これが「目」に見えたんですよね。しかも序盤と終盤で左右が反転している。つまり対称的な「別視点」をあらわしているんじゃないかなって。……と書いた感想ツイートが天野千尋監督にリツイートされたのですが監督、いかがでしょうか。



水口マネージャーの件

『ミセス・ノイズィ』観賞後、『陶王子 2万年の旅』のイベントでいらしていた「水口マネージャー」にご挨拶。すごく説明が必要なのですが……複雑なので省きたい(笑) とりあえず、この本を出された方です。

著者の水口マネージャーは、訪れた劇場や舞台挨拶、イベントをイラストによって記録する一般男性。その情熱的な活動が多くの人に認められ、各地の劇場で彼のイラスト展が催されるほどに。さらに朝日新聞、旅行読売、地方誌など、さまざまな報道機関からも取材を受ける。
片渕監督も、自分が行った舞台挨拶の貴重な記録にあたるとして、「この世界の片隅に」製作委員会公式で本書を刊行するに至った。
『この世界の片隅に』公式ファンアート集 発売のお知らせ - サイバーダイン株式会社のプレスリリース


すごーく雑にご説明すると、朝ドラ『あまちゃん』に端を発する能年玲奈/のんさんの熱烈なファンの方、ということみたいです。『陶王子 2万年の旅』はナレーションがのんさんなのですね。なお『あまちゃん』ファンの方向けに念押ししておくとこちらの水口マネは松田龍平さんではないみたいです。


そう、で何を隠そうわたしも『あまちゃん』に大ハマりしていた人ですので、お噂はかねがね(でもよくわかっていない)という感じでご挨拶したかったのです。『私をくいとめて』でのアキユイ再結成エモいですよね〜〜みたいなお話をしたかったのです。マネージャー、ありがとうございました!


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水口マネージャーにいただいた『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』のポストカードと、ガチめな名刺。それとチュプキでもらった『ミセス・ノイズィ』特製マスク。アベノマスクと共に永久保管されそうである。


マネージャーが出ているらしい『<片隅>たちと生きる 監督・片渕須直の仕事』を観ようかなと思い立ったのでとりあえずここまで。『ミセス・ノイズィ』『陶王子 2万年の旅』ほか3作品、6/18(金)までシネマ・チュプキ・タバタにて音声ガイド(任意)&日本語字幕付きで上映中です!

追記:観ました。

すごく良かった。